花火と音楽の祭典 in 庄原備北丘陵公園〜広島県庄原市

何年か前に始まった花火と音楽の祭典。
入場料が大人1500円とそこそこのお値段なので敬遠していたが、
同日に行われるドイツの森に行くだけで交通費は高いし、
何度も訪れていることから今回は庄原へ行くことにした。





丘陵公園に着いたのは16時頃。
本来は17時で閉園だが、チケットを持っている人は入場が可能でゲートで駐車証を貰う。
今日は数年に何度かある駐車場と入園料が無料の日なので朝から混雑して第三駐車場まで満車になっていたが、
現地に着いた時は帰り客も多く駐車場に余裕が出来ていた。
メインは花火だが、現地調査前に花の広場に寄ってみるとコスモスが満開を迎えていた。
正直言うと花火だけに1500円払うのは割に合わないので、でコスモス撮影を兼ねての入園だった。
午前中は曇空だったが、午後から青空が広がり秋らしい空になっていたので絶好のチャンス。
早速、コスモスを撮影すべく構図を練りながら散策。
人も少なく予想通りの展開だったが、沈む太陽の方向に木々でコスモス園に影を作ってしまったのと、
園内の入場時間が17時までという予想外の事態に急いで撮影。
せっかく綺麗な秋らしい空を目の前にして撮影出来なかったのは残念で、あと30分延長して欲しかった。
そうと知らずに17時を過ぎても花の広場にやってくる客に対しては、
暗黙の了解なのか波風を立たせたくないのか、係員は見て見ぬフリだった。



コスモスを撮影した後は飲食のブースが並ぶイベント会場を散策。
美味しそうな匂いの誘惑と闘いながら現地調査するが花火の筒は見つからない。
チケットを切ってステージの方を歩いてみたが、結局見つからず係員に聞いて打ち上がる方角を教えてもらった。
小さなステージがあり、すり鉢状となっている観客席。
かつてここで大きな野外イベントがあったとは思えない狭さだが、意外とライブ会場とはこんなものである。
18時からステージでライブイベントが行われ、19時30分から花火が打ち上がるスケジュール。
太陽が沈むと気温が一気に下がり、10月なので大丈夫かと少し薄着して来てしまったが庄原を甘く見ていた。
ライブが盛り上がっているかどうかはわからないが、意外と観覧客が多いことに驚いた。
季節外れで花火だけに1500円払う人がいるのか心配だったが、
季節外れだからこそ花火を見たいという人がそれだけ多かったのだろう。
県北で8号玉が見れるのも一つの魅力だが、そこまで拘っている人は多分いないと思う。
ちなみに今年は市制10周年ということで8号玉を10発披露されるので、
県北の花火しか見ない地元の人にとっては貴重な花火大会であり、
それを考えると1500円は対等な値段なのかもしれない。



19時30分、カウントダウンと共に花火が打ち上がる。
花火はステージより少し左手から打ち上がり予想を外したが想定内だったので軌道修正する必要は無かった。
2000発となれば30分はあると予想して撮影していたが、
思いのほか小型煙火が多く、このペースだと30分持たないかも?と思っていたが20分弱で終了。
森上煙火の8号玉が見れるのは貴重であり、
スターマインや対打ちなど見応えのあるシーンもあったが、
音楽と花火の祭典というタイトルで1500円払う花火大会にしては少し物足りなさもあった。



かつて昔はライトアップしたコスモスの中で花火が打ち上がったこともあったが、
普通に駐車場と入園料を徴収して花火を上げた方が多くの客が集まるのでは?と思うが、
イベントとして果たして成功しているかどうかはわからない。
ただ帰っていく人の会話を聞く限りでは、
普段見ることの無い迫力の花火に満足はしていたので、
家族やカップルの思い出作りとしては良いイベントだったに違いない。



写真館 二千年一夜