白竜湖花火in大和〜広島県大和町

今年は時期的に半ば諦めていたが、何とか仕事を定時で切り上げ18時に会社を出発。
1時間で現地に着こうと頑張って車を走らせ、何とか19時5分くらいに到着。
お目当ての駐車場は去年なら満車になっていたかもしれないが、
今年は桜の見頃が終わったせいかどうかはわからないが、
この時間でも若干余裕があった。
打ち上げ30分前にも関わらず、駐車場からのんびり歩いている家族連れの波を掻き分け、
小走りで会場へ向かう。
橋上はカメラマンや花火客で埋め尽くされており、それでも入れるスペースはあったものの、
大勢の人が歩くと微妙に揺れるのが嫌で去年はパスした。
今のご時世、橋上で撮れるのは貴重な現場であり、川面を入れるには良いロケーションなので、
撮ってみたいと思うが、窮屈な思いで撮影するのはあまり好きじゃないので、
もう少し早い時間帯に訪れることが出来れば狙ってみたい。





今回は橋の端から少し下った法面から狙う。
去年、この場所から狙おうと思っていたが、正面から狙いたかったので断念したものの、
実は少しだけ未練が残っており、ある意味今回は、去年のリベンジ撮影でもある。
風邪向きは決して良くないが、風があるので撮影に支障は無い。
日中は春を通り越して夏を感じさせる暑さだが、
先程まで小走りで体を動かしたので、じっとしていると風が冷たく感じる。
沿岸部からひと山越えた大和町は桜の開花が1週間遅く、
桜の見頃に合わせて花火大会を開催したのかどうかはわからないが、
今年は見事に桜の見頃と合わなかった。
それでも大勢の人が季節外れの花火を楽しみに訪れている様子から、
敢えて時期がずれた方が、普段閑散とした大和町に大勢の人を数週間に渡って呼び寄せることが出来たので、
経済効果としては良かったに違いない。

ポスターによると花火は19時からになっているが、
やっさ祭りPRが行われており、打ち上げは去年同様19時30分からと思っていた。
30分から主催者の挨拶などが長引いて実際に打ち上がったのは19時40分からであった。
会場のカウントダウンと供に5号玉が打ち上がる。
最近すっかり見かけるようになった時差式点滅牡丹が眩く開花して会場を驚かせる。
内容は全編音楽付で単発、スターマインを混ぜた8部構成となっており、
去年よりかなりスケールアップされていた。
アナウンスでも流れていたが、
5号玉は競技大会に出品された国産が披露されたり、テーマに合わせて花火が打ち上がり、
何より流行の音楽が流れば若者は飽きずに花火を見てしまうのだから、
花火演出において音楽は欠かせない。
内容としては去年とさほど変わらないように思えたが、
5号玉が去年より多く上がったことで去年より20分長い40分演出となっていたので見応えはあった。
最後は音楽とのシンクロ花火。
担当されている富士火工も技術提供を受けているのか、
現場によっては粋な演出を見せてくれる。
1つだけ残念だったのは、花火の打ち上げの時に桜並木のぼんぼりが消灯してしまったこと。
なのに観覧場所は灯光器で照らされ、安全を考慮してのことだと思うが、
もう少し光量を落とすなど配慮が欲しい。
観覧場所の明るさに比べたら、ぼんぼりの明るさなんて比にならないと思うのだが・・・



行けるか行けないか、現地に着いても撮れるかわからなかったが、
無事に撮影も花火観覧も出来て体力的には疲れたが気持ちの疲れは癒された。
帰りは渋滞する前にスムーズに脱出。
田んぼに張られた水から聞こえるカエルの大合唱が妙に印象に残る夜となった。




写真館 二千年一夜