大野岳の雲海〜佐賀県伊万里市

ハウステンボスのカウントダウン花火撮影後、
車を北へ走らせ伊万里市へ向かう。
9月に初挑戦した大野岳の雲海は見事に失敗に終わったので、
今回二度目の挑戦となる。
今の時期に霧が出るか不安だったが、昨夜の濃霧で翌朝はかなりの確率で雲海が見れると期待していた。







伊万里の道の駅で仮眠をとるが寒くて寝付けず、テレビを見ながら夜を過ごした。
もしかして初日の出の観覧客で混雑するのでは?という不安から明るくなる前に撮影ポイントへ移動。
混雑する心配は無く誰一人としていなかったので再度仮眠をとる。
しばらくすると車が一台、また一台と通り過ぎて行ったが、
この先、どこかへ抜ける道があるのか、もしくは初日の出客か。
神社付近で撮影しようと待機していたが、実はこの先に展望台があるのを知っていた。
9月の時は登山道が草木で荒れて調査することが出来ず断念したので、
今日も気になっていたが、冬になって草木が枯れて歩きやすくなっているかもしれない。
少し空が明るくなってまえひら展望台へ続く登山道へ移動してみると、
何と登山道入り口付近に車が5台止まっているではないか。
たしかに登山道は草木が無く歩きやすくなっていたが、
これは枯れたのではなく、初日の出の登山客のために整備されていた。



機材を抱えてしばらく上がっていくと案の定、カメラマンが数名いた。
120度ほど草木が無い見通しの良い景色で、目の前に雲海が広がっているのがわかる。
辛うじて三脚を立てる場所を確保してシャッターチャンスを待っている間に、
カメラマンや登山客がやってきて、意外と知る人ぞ知るスポットなのだと思った。
上空の空は晴れていたが、太陽が昇る方向は少し霞んでいるのか、
思ったほど空が明るくならないが、初日の出は拝むことが出来た。
ただ個人的には視野が狭いのと目のために山があることで雲海の変化が弱いので、
撮影していても意外とシャッターチャンスは無かったように思う。
何はともあれ、無事に雲海と初日の出を見ることが出来て、
9月のリベンジは無事果たすことが出来た。

撮影後、さらに上を目指して歩いてみたが視野が開けているところは無く、
まえひら展望台に行っても視界は悪かった。
山頂まで車で行くことが出来るが、
雲海撮影ポイントは、どちらから行ってもさほど変わらない。
さらに調査すれば良かったのだろうけど、
時間が無いのと、まえひら展望台中腹がベストだと思ったので深追いはしなかった。


※神社付近からは視野が狭い

佐賀県内で雲海スポットを探していくうちに大野岳の存在を知ったが、
この周辺の展望出来る山を検索すると雲海に出会えるかもしれない。
ただ今日は佐賀市内など広範囲にわたって濃霧が発生しただけで、
霧が発生する場所は限られているので今後調査していきたい。


※大野岳の向かいの山にある林道より
 撮影はこちらの方が向いているかも


野母岬の水仙と岬巡り〜長崎県野母町

伊万里から武雄まで移動して高速を走り長崎へ向かう。
武雄周辺まで濃霧に包まれていたのには驚いたが、
後に新聞を見ると佐賀市内まで濃霧が発生していたようだ。
長崎に入ってもあちこちで霧に包まれていたが、
長崎市内に入るとさすがに霧は姿を消した。
佐賀から1時間程度で長崎に着くが、野母岬は長崎の最南端なので高速を降りてから時間がかかる。
しばらく車を南下させると、海が見えて気持ちの良いドライブコースだった。



毎年、正月三が日に野母岬の水仙が撮れないものだろうか!?といつも12月になると注目していた。
大概12月に寒気が入って水仙の開花も例年並みだが、
今年は暖冬で水仙の開花が早く、まさにチャンスだった。
野母岬に着いたのは10時30分頃。
さすが元旦というだけあって飲食店も空いておらず訪れる人は少なくてとても静か。
元旦ということもあるが、例年だと水仙の見頃はまだ先なので訪れるのは時間を持て余す地元の人達くらいだろうか。
それを狙って敢えて元旦に訪れてみたが、覚悟はしていたが見頃は3部咲と少し早かった。
1時間ほどかけて園内を散策して、何とか水仙と背景の海を入れて構図を練りたかったが、
見頃が早かっただけに理想の構図に巡り合うことは出来ず。
せめて野母岬らしく端島(軍艦島)を入れて撮影したかった。


※遠いようで近い軍艦島



正月とは思えない暖かさに波の音と風に運ばれてくる水仙の香りが心地よかった。
思うように撮影は出来ず数カット撮影して終了。
青い空に救われたが12時を回ると雲が広がり、今後の撮影に支障が出そうだ。

水仙撮影後、野母町内にある岬や灯台を散策すべくさらに南へ移動。
野母町西側にある権現山へ行ってみた。
灯台は見当たらなかったが展望台と神社があり観光客も訪れていた。
撮影はしなかったが、空と海が真っ青な夏に訪れると岬らしい撮影が出来るかもしれない。



野母町東側にある樺島にも行ってみた。
こちらは無料の橋を渡り狭い道のりが続き時間がかかったが、
それだけに随分遠いところへ来たような雰囲気を感じさせれる。
13時30分、灯台に到着。
こんなところでも訪れる人はいるのだから驚きである。
さすが長崎県最南端だけあって岬は断崖絶壁。
無理矢理撮ろうと思えば白い灯台と海が撮れる。
あくまで無理矢理だが。
灯台の管理棟は資料館になって灯台の勉強が出来て面白かった。


※右側:権現山


※灯台までの道から見える断崖絶壁の景色

帰りに伊王島にある灯台に寄ってみた。
映画のロケ地として有名な灯台で観光客もそれなりに見かけた。
海と灯台が撮れるロケーションとしては面白いが、既に空は雲が広がり海も青さを無くしていた。
機会があれば天気の良い時に訪れてみたい。



せっかく長崎まで来たのだから稲佐山で夜景を撮ろうと思いがちだが、
正月は工場も造船所も閉まって夜景撮影には物足りず、今日の撮影は終了。



写真館 二千年一夜