世界花火師競技会 in ハウステンボス〜長崎県佐世保市

GW初日は雨と風の強い波乱な1日から始まった。
朝は曇り空で本当に雨が降るのだろうか、と思ったが、
午後になって予報通り雨風供に強く、
夕方には収まる予報だったが、風が強ければ花火は上がらない。
17時に開催の有無を確認したところ、予定通り開催するとのこと。
さすがHTB!
高額な入場料と観覧料を取っているだけに、ちょっとやそっとで中止にならない。







会場に着いたのは18時30分。
GW初日にしては人出が少ないと思ったがあの天気では仕方ない。
それでも夕方から訪れている客の姿を見ると、
夜を楽しんで園内のホテルで泊まるのかと思うと羨ましく思う。
どこで撮ろうか毎回迷うところだが、今回は入口ゲート横で初めて撮影に試みる。
何年か前の現地調査で気になっていたが、
ワイドを側面から狙うのは好みじゃないので避けていた。
今回はワイドな展開じゃないのと、海外予選なので特に場所に拘る必要も無いかなと、
おまけに風が強いので煙の停滞が無くても星が流れれば絵になりにくい。
今日は消化試合だと思って軽い気持ちで撮影に挑むことにした。



入口ゲートすぐにオランダゾーンがあり、
風車がイルミ点灯し方角が予想通りに上がれば絵になるはず。
構図を練りながら機材をセッティング。
雨はもう降らないかと思ったのに、まさかの打ち上げ前に雨が降り出してきたが、
幸いゲート横は屋根があるので助かった。
知ってから知らぬかゲート横での観覧客は1家族のみで、
カメラマンの姿は見えなかった。
本当に花火はここから見えるのか不安になってきたが、
さすがに入園料を払わないのに、ここから花火が見えるか係員に確認する勇気は無かった(笑)

今日は中国とアメリカの2組による対戦。
今年はイケブンやマルゴーなどの国内予選が見たかったが、日程が合わずこればかりは仕方ない。
20時を過ぎてからまず中国代表の金山煙花芸術燃放による打上が始まる。
予想以上に左側から打ち上がり、頭に描いていた構図は見事に外れてしまった。
距離があるので急遽、望遠レンズに装着して撮影態勢を整える。
あまりHTBらしさも出ず、花火の内容も中国らしさを感じぬまま時が流れていった。



途中、20分の休憩があり他の撮影地へ移動しようかと思ったが、
20分では足りないのでそのまま留まることにする。
後半はアメリカ代表のメルローズパイロテクニクス。
中国はどちらかというと柳や落葉が目立つ演出に対して、
アメリカは割物が多く7号玉も多く使用する花火らしい演出だった。
普通ならアメリカに軍配を上げたいところだが、
近くで見ている観客が審査員なので、好みによっては中国に軍配が上がる可能性もある。
どこまで海外の花火師が協力しているのか定かでないが、
やはり国内業者だけによる競技会の方が遥かにレベルは高い。
HTBにしてみれば「世界」が付いた方が客が呼べると思っているのだろう。
どちらにしてもお金を払わず園外から撮影しているので文句は言えない。
でもいつか園内でHTBらしい花火写真を収めたい。




写真館 二千年一夜