筆影山の海霧〜広島県三原市

ここ最近、なかなか早朝撮影をする機会が無かったが、
晴れ後雨という予報を見て久々に三原の海霧を撮りに行こうと思い立った。
現地に着いたのは4時頃。
誰もいないと期待したが既に先客は2名おりベストポジションが抑えられていた。
仕方ないので枝に支障が無い場所にとりあえず三脚を置いた。
ここまで早く着く必要は無いのだが、車を止める場所が無いと困るので早めの到着となったが、
止めようと思えばどこでも止められるし、三脚も場所に拘らなければ撮れる場所は意外とあることがわかった。
筆影山からの撮影ポイントは展望台と中腹の2ヵ所あるが、
どちらから撮影してもさほど構図的には変わりがない。
駐車場から展望台まで距離が少しあるので、
車から降りてすぐ撮影出来るので、今日は横着して中腹を選んだのだが、
展望台の方が若干、標高があるので因島大橋が島と被ってしまうことを考えれば、
やはり展望台にすれば良かったと後になって思った。




※左が展望台、右が中腹
 因島大橋の位置を見れば展望台が若干標高が高いことがわかる

展望台の方がカメラマンが集中するので中腹は落ち着いて撮影出来るが、
それでも時間が経つにつれて一人、また一人カメラマンが訪れて最終的に13本の三脚が並んだ。
5時を回る頃には東の空が少しづつ明るくなり、
今日は三日月が出ているので星は撮らず、狙いはあくまで海霧と幻想的な朝焼けが狙いなので待機。
しかし東の空の方向には雲の姿は見えず、どうやら澄み切った青空になりそうで朝焼けは期待出来そうにない。
徐々に空が明るくなるが期待の霧はまだ姿を見せず、
周りのカメラマンが徐々にざわつき出した。
条件は整っているはずだが、それでも霧が出ないということは何かが足りない。
それでは何が足りなかったのだろうか!?
今朝は湿度が80%くらいだったので、湿度の高く尚且つ気温が低い11月上旬が良いのか、
もしくはもっと冷え込みの厳しい12月が良いのか・・・
過去にかなり寒い日に狙ってみたが霧は思ったほど出ず、それを考えると湿度の高い日に狙ってみてみたい。




※今日はよく貨物船と漁船が行き来してくれた。かつての名脇役だった向田行きのフェリーは今年の8月1日に航路廃止となっており非常に残念

7時前に太陽が顔を出し若干、霧は出たもののこれでは、いつもと同じ絵となり来た意味が無い。
せっかくなのでシャッターは切ったが、結果的には不完全燃焼で終わった。
久々の早朝撮影、満天の星空の下で見る瀬戸内海は独特の世界があり、
澄み切った空の下で見る瀬戸内海は美しく、
結果的には失敗に終わったが、気分転換には良い朝となった。
またいつか挑戦しようと思うが、その時は湿度に気を付けて狙ってみたい。

時期的に山が綺麗に色付き、紅葉と海霧を合わせるのも悪く無いかも。




写真館 二千年一夜