一億総活躍県南花火大会〜岡山県岡山市

2か月前ほどだったか、岡山市内にて一億総活躍の花火大会と謎めいた花火大会が開催されること知った。
名称からして規模はかなり大きく打ち上げ数6000発、尺玉も打ち上がり、まさに岡山県下一の花火大会が行われる。
ただ何故に一億総活躍なのか、岡山市内なのか、この時期なのか理由は明らかにされておらず、
理由どころか開催1週間前までは公式ブログでも殆ど情報公開されなかった。
地元民には早くから詳細公表されていたのかどうかわからないが、
ネットではいろいろ情報が掲載されていたので、
それを参考に事前調査しながら当日を迎えた。



花火は児島湖上で打ち上がり、花火会場は3会場ある中のメイン会場である八浜会場へ向かう。
ちなみに児島湖は鷲羽山の近くにあると思っていたが、
それは児島という地名で児島湖とはまったく関係無く、
また児島湖と言っても堤防を作って出来た人口湖である。
かつてよく利用していた宇高国道フェリーの宇野港へ向かう途中から農道に入ると児島湖に続いているのでアクセスは見やすかったが、
農道に入りあと少しというところで車が動かなくなった。
余裕をもって16時くらいに着けば良いと思っていたが、まさか16時で既に満車になっていたとは予想外で、
駐車場に止めることを断念して堤防端の空き地に観覧客が止めていたので便乗させてもらった。
車を止めた近くの堤防上にはカメラマンや観覧客が待機しており、
ここから撮っても良かったが記念すべき1回目であり、
2回目もあるかわからないので、メイン会場まで行ってみるおとにした。
農道が凄い渋滞になっていた理由は、その先で警察が車1台ずつ止めて説明していたのが原因だった。
確かにこのまま進んでも八浜地区が大混雑していたかもしれないが、
お蔭で農道が大渋滞して、中には花火大会に関係無いドライバーがかなりお怒りになっていたのもわかる気がする。
車を止めて歩くこと1時間、ようやく八浜会場に着くと湖上沿いは大勢の人、カメラマンで入る余地は無し。
露店も並びそれなりに祭りの雰囲気を感じられるが、
車道は広くないので列が並ぶと前に進むのも一苦労。
結局、これという場所も無く露店街を抜けて観覧客も少なったところに三脚を置いた。
花火の打ち上げは19時だが、もう少し早く打ち上げくれれば綺麗な夕焼けを背景に花火が撮れたのに残念。



しかし会場に着いてまず驚いたのはメイン会場であるのにも関わらず台船が遠いということ。
2尺玉でも上がるのか!?と言わんばかりの遠さで、推定1キロは離れている。
これでは手持ちのレンズでは尺玉以外は全滅である。
今日は風が強く寒い。
夏は夕暮れになると涼しい風が吹いて心地良いが、
今の季節は逆に夜になると寒いのが秋花火の唯一の難点だろうか。
ただ今日は綺麗な花火が見れるのと、
何より森上煙火の尺玉が見れるのが楽しみである。

19時00分、花火が打ち上がるが予想通り遠く、尺玉ですら遠く感じてしまう。
スターマインは疎か単発もシャッターを押すことは無く、
時々打ち上がる尺玉に焦点を当てて撮影することにした。
オープニングは青色の千輪、その他、時差式や八方咲、冠菊など自社製かどうかわからないが、
尺玉がたくさん上がっていた備前市が無くなった今、森上煙火の尺玉が見れるのは貴重である。
花火慣れしていない人は、それなりに楽しんでいるように思えたが、
迫力が無いのと強風の寒さで、盛り上がりは今一歩。
せっかくの県下一の花火大会がこれでは台無しであり、
そもそも何故にメイン会場でありながら、ここまで台船を離す必要があったのだろうか。
第二、第三会場の状況はわからないが、
田園が広がる農道からだとどこからでも見ることが出来るので、
見れたらそれで良し、と主催者がその程度のレベルであるのなら、正直、すごく残念な花火大会になる。
第一回で初めての会場なので、もし今後もあるのなら改善すべき点はたくさんあるはずなので、
次回がもしあれば次は違う場所で観覧しようと思った。

19時45分、花火終了後、来た道程の足が重い。
それでも車に戻る頃には渋滞も解消されているだろうと思っていたが大きな誤算。
農道は大渋滞、県道22号線に入れば解消されると思いきや21号線のT路地で大渋滞。
22時には家に着くと予想していたのに、まさか未だ岡山県内から抜け出せないでいた。
どのルートで帰ると渋滞に遭わなかったのかはわからないが、
噂によるとどの道を選んでも渋滞は避けられなかったかもしれない。
想定来場者1万人に対して3万人の来場者があったらしいが、
花火の内容が良かっただけに、久々に草臥れる花火大会だった。






写真館 二千年一夜