山王寺の棚田〜島根県大東町

夏の花火シーズンが終わり9月に入って週末になると天気が崩れ、
気が付けばどこにも何も撮りに行っておらず、
天気が良ければ早朝撮影をしたいと思っていた今週も生憎の曇空が広がっていた。
午前中、天気予報通り徐々に回復してきたので気分転換にドライブでもと山王寺の棚田へ行ってみることにした。






お昼ご飯に合わせて道の駅きすきに立ち寄り、山王寺に着いたのは14時頃。
見事な青空が広がる秋晴れに太陽の日差しが少々キツイ。
展望台の影に入れば涼しいが、移動中は汗ばむくらい暑かった。
天気が良かったせいか普段は見かけない観光客も今日は駐車場に5台もの車が止まっており、
絵を描いている人もいれば写真を撮っている人、家族連れで見学している人もいた。
稲刈りも半分が終わっているように見えたが、
明日の稲刈り体験のために敢えて残しているのかもしれない。
オーナーの札が立っている田には今にも零れそうなくらい稲の頭が垂れていた。

理想は早朝の景色だが、日中の景色も悪く無い。
残念ながら彼岸花の名所じゃないので数輪しか見かけなかったが、
棚田に絡ませてシャッターを切ってみた。
道端にコスモスも咲いており、すっかり秋の景色が広がっている。
山王寺に訪れる道中に感じたが、
この一帯のはで掛けは横に短く縦は長い独特な特徴がある。
去年は木組みしか見れなかったが、
今回は稲刈りを終えて木組みに掛けているので、
訪れるタイミングとしては今の時期がちょうと良かった。
欲をいえば明日の早朝に再度訪れたいところだが、
あまり恵まれる天気ではなさそうなので、来年以降お預けとした。
明日は稲刈り体験。
静かな集落に大勢の家族連れで賑わうに違いない。



石見畳ヶ浦〜島根県浜田市

このまま家に帰ろうかと思ったが天気が良かったのでこのまま日本海へ行ってみることにした。
予定に入れてなかったので、西へ行くか東へ行くか考えた結果、
以前から石見海岸に行ってみたいと思っていたので、少し足を延ばして江津と浜田の市境へと向かう。
出雲経由で国道9号線を西へ走る。
時折見かける日本海は美しく、西日が海を照り返して眩しい、まさに最高のドライブ日和だった。
江津を通過して浜田に入りしばらくすると案内板があり、狭い道をしばらく走ると小さな漁港の中に駐車場があった。
17時30分、時間が時間だけに観光客は殆どおらず車が1台だけ止まっていた。
事前調査せずに訪れたので知らなかったが、国の天然記念物として指定されている貴重な海岸ということを案内板で初めて知った。
駐車場から怪しげな小さなトンネルをしばらく歩いていくと、目の前には神秘的な光景が広がっていた。






今までいろんな海岸を見てきたが、改めて長い年月をかけて出来た海岸は自然が作り出したまさに芸術作品。
そのスケールは人間が作りだすものとは到底スケールが違い圧巻させられた。
時間的に日本海を夕日に沈むタイミングと重なったが、残念ながら上空に厚い雲が広がり空が赤く染まらず、
そうなると海もさほど赤く染まることはなかった。
日中に訪れてもう少し奥まで散策したかったが、太陽が沈めばあっという間に暗くなるので、
今日は千畳敷だけ見て引き返すことにした。
このような名所があるとは知らず、山陰の海岸沿いには探せばもっと面白い名所があるかもしれない。
これを機にいろんな海岸巡りをしてみたいと改めて思った。





※空が焼ければ幻想的な世界が広がっていたかも・・・




写真館 二千年一夜