三原やっさ花火フェスタ〜広島県三原市

三原やっさ祭りのフィナーレを飾る花火大会は毎年8月第二日曜日に開催されるので、
今年はお盆休みと重なる年となった。
今日は母の実家である瀬戸田に帰省したので一番近い三原を選び、
船で行けば早いが帰りが大変なので、今回も車で現地入り。
ところがしまなみ海道は帰省渋滞で現地に着くのが遅くなり、17時30分の時点で臨時駐車場は満車になっていた。
予定には無かったが急遽、道の駅周辺のプランBへ切り替える。


※たまたま見かけた豪華客船「にっぽん丸」




道の駅周辺は当然満車状態でカメラマン組は早々とお気に入りの場所を確保している。
とりあえず車は道の駅に止めて、時間が来るまでのんびり駅内で過ごし、
時にランチ、ディナー、お土産を物色、
また夕方の涼しい時は瀬戸内海を見渡したりと、
長い待ち時間も苦にならないカメラマンの間では人気の最適な現場である。
道の駅で撮影するつもりは無かったが、
せっかく道の駅周辺にいるのなら、ここで撮ってみようかなと気が変わってきた。
ただ単に帰りのことを考えると楽なだけの話だが。
既に2隻の台船は鎮座しており、メインの台船の他、1発の2尺玉だけのための台船という、
以前にもまして予算がかかる花火大会になっている。



時間があるので糸崎駅まで現地調査。
今回の目的は糸崎駅を絡めて撮れないものかと以前から2号線を走る度に気にかけていた。
実際に車で走るのと歩くのとでは景色がまったく違うので、
いざ歩いて見ると意外と撮れそうで撮れない。
どうしても線路上と道路沿いの電線が邪魔で花火にかかってしまう。
少し下がって高台みたいなところは無いかと探してみたが、
結局、これという場所は見つからず糸崎駅を絡ませるには道の駅周辺が良いという結論に至り、
昨日に引き続き無駄な汗を掻いてしまった。
意外と遅い時間帯でも場所は余裕で空いており、
主に観覧客は道の駅の敷地内、カメラマンは歩道沿いと二手に分かれて、
特に拘りが無ければ遅出でも場所は何とかなりそうだった。
個人的には糸崎駅を絡ませたいので東側をキープしたが、
不思議と西側に三脚は集中して順番に東側へと埋まっていく流れでどうも東側は人気が無い。
ここもまたカメラマンが多い割にはネットであまり見かけないので、
出し惜しみせずにネットに上げて欲しい。





道の駅から台船まで随分離れているように思えたが、
意外と離れておらず1キロくらいだろうか。
前景の糸崎駅が無ければ絵的に面白くないが、
糸崎と瀬戸内海の夜景、そして花火終了後の船の光跡があればカメラマンにとっては美味しいネタが揃っており、
デジカメとソフトが発達した今の時代ならではの写真が撮れるのが羨ましいと時々思う。
それにしても日中の溜まった暑さが風に流れず蒸し暑い。
この暑さだと煙が流れず距離が遠いほどリスクは高いが、
程よい風上になっているのが唯一の救いであった。

20時00分、アナウンスは辛うじて聴こえオープニングの10号玉が打ち上がる。
プログラムは第一章のオープニングと第二章を4分割にした内容で、
瀬戸内海らしさを花火で演出される。
今日は横構図一本しか用意していないが、思いのほか10号玉が高く上がり、
これなら縦構図用にもう1台あっても良かった。
メインは昨日と同じ横構図で糸崎駅と絡めてシャッターを切り、
10号玉が上がった時は縦にしようか迷ったが、糸崎の夜景を考えてそのまま横構図を続行。
横で10号玉を撮ると迫力に欠けるので、撮影結果によっては課題が残るかもしれない。
しかし昨日に引き続き、横構図で花火を撮ることは滅多に無いので、
違う被写体と花火を撮るのは面白いものである。
会場から流れる音楽と共に花火が上がっているようで、
シンクロはしていないが音楽の選曲は自分好みで良かった。
やはり花火は下から見上げて見てこそ感動があるもので、
牛尾煙火の美しい花火を遠くで見るのは勿体無い。



去年と同じ牛尾煙火ということで演出もさほど変わらないように思えた。
終盤の水中花火と大玉の共演もさることながら、
牛尾煙火が担当する大きな花火大会は貴重なので三原で見れるのは嬉しい。
最後は会場から聞こえるカウントダウンともに2尺玉が打ち上がる。
近くで見ても迫力があるが、遠くで見ると改めて大きさを実感出来るもので、
こればかりは遠くから撮ってこそ2尺玉を表現出来るかもしれない。
正直、今日は捨て試合の気持ちで挑んだが意外と楽しく撮影出来たと同時に課題が残る結果となった。
帰りは2号線が渋滞したものの家に着いたのは22時前。
やっぱり近場は楽で良い。



写真館 二千年一夜