佐賀インターナショナルバルーンフェスタ〜佐賀県佐賀市

起きた時から風が強く吹いている音が聞こえた。
あてにならない天気予報も外れて欲しい時に限って的中させる。
この風ではバルーンは上がらないとわかっていたが、
現地調査を兼ねて夜が明ける前に行ってみることにした。

会場周辺にたくさんの駐車場があるが、
無料で一番近いであろう嘉瀬小学校に5時前に到着。
さすがに朝一だと殆ど車の姿は見かけないが、
まだ暗い5時から駐車場を開けるのだから驚きである。
小学校から会場まで歩いて30分ほど。
嘉瀬川を挟んだ土手にはどこからやってきたのか!?と思うくらいたくさんの人が既に場所取りしていた。
土手上は少なく川岸沿いに集中している。
これなら朝早くから来る必要は無いだろうと思っていたが・・・
上流に向けて土手を歩いていると、次から次へと多くの観覧客とすれ違い、
上流よりも下流側が人気のようだ。
これだけ人が集まっているのなら、もしかしてほんの少しだけでも上がるのでは!?と期待したが、
やはり風が強すぎて午前の競技は中止のアナウンスが流れた。

競技が中止になって残念がる人もいたが、
会場へ行くといろんなイベントや催し物が行われているので、
意外とそれ目当てで来ている人もいるらしい。
午前の競技が中止となってすっかり時間が空いてしまったので一旦会場から離れることにした。






有明海のシチメンソウ群生地〜佐賀県東与賀町

風が強くても天気が良いのでどこか紅葉でも撮りに行こうかと思ったまだ時期が早く、
そういえばシチメンソウが見頃を迎えていたので行ってみることにした。
バルーン会場からさほど遠く無く、群生地がある干潟よか公園という所へ向かう。
7時40分、群生地のある公園に到着。
シチメンソウは元々、干潟に群生しているが、
保護のためか周辺を遊歩道でコンクリートで固めているため見学はしやすいがどこかシックリしない。
しかも想像していた以上に色が褪せている。
これが本当の色なのかパンフの画像が本当なのかわからない。
日差しの角度によっては色が濃いく見えないこともないが、
風は強いが澄み切った青空が広がっており、せっかく来たので軽く撮影。
多くのカメラマンが居たので人気スポットかと思われたが、
どうやら野鳥を撮りに来ているようで、
構えている機材が明らかに違っていた。
しばらくすると潮が満ちてきてコンクリートで出来た遊歩道は次第に消えていった。



太良の海中鳥居〜佐賀県太良町

最近、流行りの海中鳥居。
一度見てみたいと思って行ってみたが、ちょうど満潮で海に沈んでいた。
何故ここが流行っているのかよくわからないが、
干潟の時だと良さがわかるだろうか。




縫ノ池〜佐賀県白石町

ここもちょっと気になっていたので行ってみた。
イチョウの木が大きければ絵になるのだが。
夏はキャンドルのイベントが行われるらしい。



肥前犬山公園〜佐賀県白石町

白石平野が見渡せる絶景ポイント。
アクセスも比較的楽で早朝撮影のため現地調査で訪れてみた。
次に訪れる時が楽しみ。





ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)〜佐賀県佐賀市

大町町まで戻り昼食を済ませる。
ここで夕方になるまでのんびり温泉でも入ろうかと思ったが、
駐車場探しに苦労しそうなので、再びバルーンフェスタの会場へ戻ることにした。
嘉瀬小学校以外で近い駐車場は他に無いか調べてみると、
北側にアステムの駐車場が会場まで徒歩10分となっている。
小学校のグラウンドみたいに広く無いので止めれないだろうと思ったが、
時間に余裕があるのでダメ元で行ってみる。
14時00分、やはり駐車場は満車だったがしばらく待っていると出て行く車がいたので簡単に止めることが出来た。
確かに会場までは近いが、バルーンさが駅を過ぎて撮影ポイントまではかなり遠く、
これなら嘉瀬小学校とさほど変わらない。
ただ場内の雰囲気を楽しめるので撮影目的以外でならアステムからも悪く無い。
バルーンフェスタだけのために作られたバルーンさが駅は簡素なもので、
本当に臨時的な役割のようだが、プラットホームには帰り客で埋め尽くされおり、
これが夜間係留が終わるとどれほどの混雑が出来るのか想像するだけで怖い。
当初、電車で来ようかとも思ったが、やはり車で来て正解だった。



午後の競技も強風で中止となり、このままだと夜間係留の開催すら危ぶまれる。
まったくすることが無くなり、時間潰しにイベント会場へ行ってみようかと近づいてみたが、
あまりの人の多さに断念し、今日一日の疲れもあって土手で少し仮眠をとった。
ポカポカ陽気でバルーンが飛ばないのが嘘かと思うくらい風も気持ち良い。
時間を持て余し退屈かと思ったが、バルーン選手の対談が場内放送で流れており、ウトウトしながら興味深く聞かせてもらった。
太陽が西に傾くとさすがに風も冷たくなってきたので、そろそろ夜間係留のために撮影場所を決める。
花火の打ち上げは線路よりもまだ北側なので夜間係留と絡めようと思えば、
北側の会場端から狙おうと思っていたが、
今日はバーナー点火になりそうなので放送席がある真ん中あたりから狙う。
少しだけでも気球が膨らんでくれたらと期待したが、
残念ながら今日は一基すら気球を見ることはなかった。

17時くらいから少しづつバーナー設置の準備が始まり、
薄暗くなる頃には約60基ものバーナーが並んだ。
これをすべて撮り込んだところで、写真にすればただの火柱になるので、
僅かに上がる花火をどう入れるかが勝負となる。
事前情報だと花火は約500発、5分も上がらなければ大玉も上がらないので、
構図、場所取りの失敗は許されない。
前もってネットで調査しているものの実際に現場に来てみると、
筒が目視出来ないのとバルーンが無いので場所取りは勘が頼りとなった。
18時30分、バーナーの点火が始まった。
音楽の生演奏に合わせて一斉点火されればリズムに合わせて点火されて迫力があり、
近くで見ていたら熱気が伝わってきそうだ。
思いのほか場内は多くの観覧客が集まり、終わる頃にはすごい混雑になりそうなので、
花火が終わったら早々と撤収しようと思ったが、花火はなかなか上がらず延々とバーナー点火。
結局、花火は最後の最後に前触れも無く打ち上がった。
バーナー点火のみだったので場所的には良かったが、
もし気球が膨らんでいたらもっと北側で狙った方が良かったかもしれない。
一瞬が勝負だと思ったが、本当に一瞬で花火が終わってしまい、
小型煙火もあったせいで何とも言えない不完全燃焼。
これなら花火を捨てて対岸から狙うのも悪く無い。



帰りは予想通りの混雑ぶりで、JRは佐賀行き方面がすごい列が出来ていた。
JRで来なくて正解だったと思いきや、肥前山口方面はさほど列が出来ておらず、
西と東の都会の差が激しいことがわかる。
河川敷の駐車場も凄い混雑で出るだけで時間がかかりそう。
近くに止めるのは便利だが1000円払って大変な思いをして出るのは割に合わない。
その点、遠い駐車場は会場へ行き来するのは大変だが帰りは混雑も無くスムーズに脱出。
国道も渋滞しておらずストレス無く帰宅出来た。
明日は安定した天気になりそうなので、今日の調査を生かすべくすべては翌朝にかけることにした。



写真館 二千年一夜