伊万里港50周年記念 伊万里みなと祭り〜佐賀県伊万里市

秋の撮影に向けてネット調査をしていると、
伊万里港50周年を記念して港祭りが行われ、日本丸の寄港と花火が上がることを知った。
どうせ大したことは無いだろうと思っていたが、日本丸と花火が撮れるのは魅力であり、
しかも佐賀バルーンフェスタと重なる3連休であれば行かない理由は無い。
何かと雨の多い10月だったが、11月3連休は天気も落ち着いているので出発を決めた。





家を出たのは7時頃。
順調に車を走らせて武雄北方ICで降りてそのまま伊万里へ向かう。
伊万里に着いたのは14時頃。
会場は二か所あり花火が上がるメイン会場の七ツ島地区と日本丸が停泊する久原地区。
ここで大きな問題を1つ解決するため、最初に久原地区へ向かう。
実は七ツ島と久原の距離は伊万里港を挟んで3キロ近くあり、
花火は七ツ島から300m離れた所から打ち上がることを予め公開されていた。
それだとあまりにも久原に停泊している日本丸と花火の構図に無理があるのでは!?と思ったが、
現地に行って案の定、理想の構図は不可能だった。
せめて久原の会場が広ければ何とかなったかもしれないが、
立ち入り区域の制限が厳しい港湾なので久原での撮影は断念した。
久しぶりに見る日本丸、ちょうどセイリドリルが行われており、
青空の下で見る帆船はいつみても美しい。
駐車場はほぼ満車、多くの人で賑わっていたので写真も撮らずに早々と退散。
シャトルバスでそのまま七ツ島へ移動出来るようだが、
まだ昼食をとってないので一旦、市街地に戻り昼食をとって七ツ島へ向かった。





15時40分、七ツ島会場に到着。
こちらは会場近くに広い駐車場が用意されており久原に比べると余裕があった。
いろんな物産ブースやイベントが行われて会場は賑やかで見ていて面白い。
日本丸ほど迫力は無いが、帆船「みらいへ」が停泊してクルージング出来るらしいが、
残念ながら既に定員枠に達していた。
同じく海岸に自衛隊の掃海艇が二隻泊まっており、船内を見学することが出来る。
久原に比べると会場が広いので多くの催し物がある割には意外と混雑していないのでゆっくり場内を散策。
台船も定位置に着いたところで現地調査を開始。
お目当ての日本丸は久原にいるので断念して、
せめて「みらいへ」と絡ませようかと思いきや、花火打ち上げ時はクルージングに出かけていない。
会場から少し離れたところにクリエイターによる竹灯籠イベントが行われていたので、
それを絡めて撮るのも面白いかと思ったが、会場から離れた所から撮るのは寂しいので、
結局、会場まで戻り掃海艇を前景に入れる構図を練ってみた。
夕暮れ時になると綺麗なウロコ雲が赤く染まり疲れた心を癒してくれる。
程よく風は11月にしては少し暖かくて気持ち良い。



場内ではコンテナをスクリーンに見立ててプロジェクションマッピングの上映が始まった。
もうすぐ花火が上がろうとするのに、
それにしてはあまりにも人が少ないのは、二か所に分けているからなのか、
それとも告知不足なのか・・・
お蔭でこちらとしては何のストレスも無く花火撮影が出来るのでありがたい。
18時00分、プロジェクションマッピングから花火打上のカウントダウンが始まる。
そして華やかに2尺玉が大きく打ち上げられた。
約1000発、15分ほどの打上だったが、スポンサーが付いてただけに予算が相当あったのか、
2尺玉、大玉、最後は扇打ちスターマインなど夏の花火大会でもなかなか見られない贅沢で豪華な内容だった。
なかでも夏でも滅多にお目にかかれない2尺玉が3発も上げられたのは久原会場でも見られる配慮だったかもしれない。
掃海艇を前景にしたのは結果的に仕上がりを見てみないとわからないが、
バルーン照明が点灯したままだったので命拾いした。
花火が終わった後に電飾が点灯したのは何の配慮だったのだろうか!?



駐車場はそれなりに混雑したが帰りは渋滞も無く伊万里を抜けた。
久原会場もそれなりに人がいたのかどうかはわからないが、
ライトアップされた日本丸が見れるのもそう滅多に無いのでそれなりに賑わっていたのかもしれないが、
さすがに2キロ以上離れていたら花火の迫力は欠けて勿体無い。
やはり会場は1カ所に集約すべきだったと思う。
今回のイベントは開港50年を記念したイベントなので、
来年以降行われるかどうかはわからないが、
もし次回があるとすれば今度はぜひ七ツ島会場に日本丸を停泊させてほしい。
2尺玉が素晴らしかっただけに日本丸と一緒に撮れなかったのが本当に残念で仕方ない。





写真館 二千年一夜