キリンビールしまなみ号〜広島県尾道市

津山線で運行されている観光列車「ノスタルジー」が尾道にやってくる情報を得て撮影に出かけた。
青空が広がれば尾道水道を絡めて撮りたかったが、
この日は朝から生憎の曇空で夏らしい空はどこへやら。
以前から尾道らしい鉄道写真を撮りたいと思っており、
撮るなら天寧寺の三重塔を入れた構図を考えていた。
11時30分頃、朝に比べると日差しが出てきたが相変わらず青空は見えない真っ白な空で、
どうやらPM2.5が多いのが原因のようだが、季節外れの黄砂かと思うくらい視界が悪い。
国道沿いは電線が鬱陶しいので常弥寺の踏切附近から狙いたいところだが、
当然のことながら線路上での撮影はご法度なので踏切バーギリギリから狙う。
尾道駅到着が11時55分なので通過は50分過ぎ。
思い通りの撮影は出来なかったが、機会があればマリンビューや瑞風をこの場所から狙ってみようと思う。



〜山陽新聞参照〜
車内で岡山産ビールを振る舞う臨時列車「キリンビール列車」(2両編成)が29日、JR山陽線岡山―尾道間で運行された。
昨年6月の津山線での運行に続き、キリンビール岡山支社とJR西日本岡山支社が企画したレトロな観光列車「ノスタルジー」の車両で
岡山駅を発着点に計3時間ほどかけて往復したほか、尾道駅に約4時間滞在した。




ええなぁまつりかわもと江の川名物花火大会〜島根県川本町

この日は久しぶりに呉へ行く予定だったが、
今年は三江線ラストイヤーなので川本町で行われる歴史ある花火大会へ行くことにした。
条件が良ければ先週と同じく第二江川鉄梁に寄ろうと思ったが、雲が広がり日差しが無かったのでそのまま通過したものの、
30分で条件が変わっていたかもしれないので、やはり寄れば良かったと少し心残りがある中、18時頃に川本町へ到着。
ちなみに川本町までのアクセスは、いつも口羽から国道261号線経由で行っておりナビもそちらを案内していたが、
意外と国道375号線を北上した粕淵経由の方が道が良くて走りやすかったので、
到着時間もさほど変わらず次回から粕淵経由で行くことにした。

18時に着いても駐車場は空いており、実は意外と混雑して18時着は遅いのでは?と心配していたが、
混雑もさほど無いのは山間部のお祭りならではの魅力である。
駅前の道路は歩行者天国になっており、露店が両サイドに並ぶ向こうにはステージを見ながら飲食出来るテーブルが設置されて、
何とも雰囲気の良い会場に思わずビールが飲みたくなってきた。



事前にグーグルマップで目を付けておいた場所を確認すべく現地調査。
今年最後の三江線なので花火と三江線を絡む構図を考えていたが、
実際に目にするとイメージとは少しかけ離れ、
上がる花火も推定3号となれば会場から離れると絵的に厳しい。
花火に拘らなければ三江線ラストイヤーなので、今年最後の貴重な写真になるだろう。
プラットホームや駅周辺にも多くカメラマンを見かけるのも今年ならではかもしれない。


※川本駅のプラットホームを見下ろす場所は電柱や電線が鬱陶しい以前にやぶ蚊の嵐。


※花火大会が行われるとは思えないくらい静かな川本駅前。花火は駅舎の右手から上がり構図的に面白くない。

せっかく灯籠流しもあるのなら、三江線に拘らず江の川土手から狙うのも悪く無い。
川本町の花火大会は以前から気になっていたが、
仕事や日程の都合が合わず、花火を撮り始めてから16年目にしてようやく訪れることが出来たので悔いの無い撮影をしたい。
いろいろ散策してみたが、どうしても三江線を絡めると中途半端になってしまうので、
最終的に灯籠流しが見える江の川の土手から狙うことにした。
観覧場所である土手の階段は何やら警備員が忙しくしており、
どうやら消防の指導で最下部のスペースが観覧不可となり全体の1/3が縮小される事態。
先ほど上がった雷により会場が風下で危険と判断したのだろうか。
当初、土手上は緊急車両のため不可と言われ、
観覧スペースではあまりにも近すぎて土手上から何とか撮れないものだろうかと考えていたが、
通行に支障が無ければ問題無しと了承を頂き撮影範囲が広がった。


※18時を過ぎても殆ど観覧場所にいない。花火は小規模ながら山の尾根を越えて開花するので迫力満点。



灯籠と花火を撮るには橋上から狙いたいが残念ながら川本町主要道路なので通行止めにならず観覧も不可。
なるべく水面が入る土手下流側に三脚を立てて落ち着いた。
ステージイベントが終わると空いていた土手は花火打上直前に急に人が増えた。
ステージイベントが少し押していた関係で花火が打ち上がるのは20時を少し過ぎてから。
単発の早打ち、小型煙火など約1分強の内容をいくつかのパートに分けて打ち上がり、
花火が上がる前には説明のアナウンスもあり、見ている方も撮っている方も楽しめる演出である。
音楽が流れないので退屈するかと思ったが、細かくパート分けすることで飽きさせない。
例えで言うなら2時間ドラマではなく、朝の連ドラを4話分見たような感じだろうか(笑)
花火の種類も豊富で同じ花火でも星の色を変えて、朝顔や土星といった同じ創造花火でも見ていて面白い。
その他、和火、型物、カラフルな牡丹など見ていて飽きないし、山に囲まれているだけに音の体感が凄い。
風は終始、風下で辛うじて花火を上手く交わしてくれたので撮影はさほど支障は無かったが、
地理的に江の川上流から狙えば良かった。
肝心の灯籠流しは個数が400個だけに後半は殆ど流れ来ず前半が勝負の決め手となったが、
フォーカスし過ぎてあまり灯籠が目立たない絵になったかもしれない。
花火が上がる前は、この狭く厳しい現場でどのような演出をするのだろうか、と思っていたが、
小規模ながら打上方も工夫されて、撮影では何かと反省点が多かったが生島煙火の花火が見れて良かった。

帰りは土手を降りる道が狭いので混雑したが、道路は渋滞もしておらずすんなり帰ることが出来た。
どうやら来場者の殆どは地元の人が多いようで、
花火が終わった後は、再びステージで神楽が披露される。
島根山間部の花火大会は、花火が終わっても遅くまでイベントが行われるのが多いような気がするが、
そのお蔭で渋滞もせずに家に帰れることが出来るのでありがたい。

川本町は名前こそは知っていたが、実は今年の春に初めて町内を通過するほど縁の無い町でりあり、
因原は江津からの帰りによく走るが、粕淵と因原の間は走ることが無いので、本当に川本町内を走ることは今まで無かった。
こうして立ち止まって町内を歩いてみると、想像していたよりも小さな町であるが、
小さいながらにいろんな建物があって、昔はそれなりに栄えて賑やかだったのかもしれない。
もし次に訪れる機会があれば町内の飲食店に入ってみよう。



写真館 二千年一夜