吉舎ふれあい祭り〜広島県吉舎町


今日は旅の休息日に充てていたが、
例年8月15日開催の吉舎のお祭りが16日に延期となり、
2005年以来、実に12年ぶりに行ってみることにした。
会場に着いたのは18時と遅い到着だったが、
それでも駐車場は余裕で空いているのだから山奥のお祭りは良い。
吉舎中学校のグラウンドが臨時駐車場だと思っていたが、
実は町内いろんなところに車を止めることが出来て、町内全体が協力的になっている。
他の自治体は見習ってほしい。







馬洗川には約5000個の灯籠が並べられており、
ここの特徴は川に流すのではなく、河川敷に置いて灯されるので夜になると幻想的な世界へと様変わりする。
そして花火が上がるのだからカメラマンは全国各地から訪れる・・・ことは無い。
しかしあれから12年、SNSのブームで三脚を立てらせる場所は無いかもと思ったが意外と空いていた。
下流側は打上との距離が近いので今まで上流側から狙っていたが、
上流側は観覧客で混雑していたので、仕方なく下流側に三脚を立てらせる。
確かに距離は近いが広角レンズで撮れない距離ではなく、構図的にも面白い絵になりそうだった。

会場内ではステージイベントが行われており、ちょうど大山百合香のライブが始まろうとしていた。
このような小さなお祭りに有名な歌手が来るのが凄いが、
A3用紙に記載されたプログラムの内容も12年前と変わらず凄かった。
打上数3000発で20のプログラムはすべてスターマイン。
星や宇宙にちなんだタイトルが付けられており、
どのような花火が上がるのか想像するだけでワクワクさせてくれる内容である。





空も暗くなり花火打上の20時になっても花火は打ち上がらず、
ステージイベントが押して実際に上がったのは20時30分頃。
オープニングから音楽に合わせたスターマインで激しく花火が打ち上がるが、
あまりの近さに恐怖を感じるくらいの迫力があった。
号数は小さいが小さいなりに牛尾煙火ならではの玉が見れるのは、
かつて広島県内のいろんなところで見ることが出来た古き良き広島の花火を見ているようで、
どことなく懐かしく、でもあまり見る機会が無いのでどことなく新鮮に思えた。
吉舎は雲海の名所だけに相変わらず煙は思うより流れず、
左に流れたと思えば右に流れたりと終始安定しない。
それでも吉舎にしては珍しく風があったのでまったく見えないという最悪の事態は避けられた。
1つのプログラムに対しても提供が長く、煙が掃けてくれるのはありがたいが、
この調子で20のプログラムを消化するのに終わるのは一体何時になるのだろうか。
30分くらいで終わるかと思っていたが、
そういえばここの花火大会は異常に長く終わるのが遅いことを思い出した。
その流れは今も変わらず終わったのは21時30分頃であった。
最近は僅かながら三次市からも助成金が出ているようだが、
殆どが地元企業と花火募金で成り立っている吉舎のお祭り。
12年経っても灯籠の灯かりは途絶えることも無く続けられている。
芦田川の花火大会の影に隠れて全国的にあまり有名ではないが、
吉舎の花火こそ西日本を代表しても良い美しいお祭りだと改めて思わせてくれた。



写真館 二千年一夜