宮島水中花火大会〜広島県宮島町

2013年以来4年ぶりに訪れた宮島の花火大会。
11日に開催日が変更になったことで予定が付かなかったが、
今年から8月最終土曜日に変更されたことで行くことが可能となった。
しかしこの日は雨の予報で当初は行くつもりは無かったが、
雨から晴れの予報に変わり行かない理由が無くなった。





花火打上時は干潮なので早くから行く必要も無いが、
駐車場が無いと厄介なので9時頃に現地に到着。
宮島口附近のお目当ての駐車場は満車に近い状態で辛うじて止めることが出来た。
早くから着いてもすることが無いので、
ちょっと宮島口周辺の駐車場を調査すべく散策してみた。
さすがに桟橋周辺の駐車場は早々と満車になり値段も1000円が相場。
噂によると国道2号線の北側は安いという話だが、
1500円から2000円と花火大会料金の値段に驚いた。
値段が値段だけに誰がこんなところに止めるのだろうか?と思ったが、
駐車場難民目当てに高めの値段設定をしているのかもしれない。
ちなみに夕方までに出庫するといくらか返金されるようで、
桟橋附近に止められなかった観光組はこちらへと流れてきていた。
以前700円で止めることが出来た谷口Pは休業中。
その近くにある中芝Pは500円なのに場所がわかりずらいせいか値段の割には1台も車は止まっておらず、
中には入れるが係員がいなかった。





宮島へ上陸すると飲食店はどこも混雑するので、
宮島口桟橋内にあるお店でお好み焼きを食べてしっかり体力温存。
宮島へ上陸したのは12時30分。
日差しも湿度も無く、知っている宮島の暑さではなく過ごしやすい。
とりあえず邪魔にならないところに機材を置いて、後はのんびり宮島町内を観光散策。
4年振りでさほど変化はないと思っていたが、
商店街は新しい店も増えており違和感を感じながらもどこか新鮮さを感じる。
町家通りは人の通りは少ないが、古家をリニューアルした店もありモダン溢れる雰囲気に堪能した。
今日はやたら車が走る光景を目にしたが、
普通の土曜日なので仕事をしている人たちも当然いる訳で、
そういえば商店街の人波もどことなく少ないような気がした。



千畳閣は風が通って涼しく100円払って1時間ほど休憩。
15時くらいまでのんびりする予定だったが、
潮が引きだす14時頃から場所取りが始まったので様子を見に行く。
気合の入ったカメラマンが多く下半身を海水に浸かりながら各々三脚が立ち並び、
15時頃には玉取祭の櫓付近に三脚の列が隙間無く完成された。
この時間帯だと潮位は230cmで花火大会終了後より30cm低い状態。
これより前に人は来ないと思ったカメラマンがどれくらいいたかはわからないが、
今年は干潮で花火打ち上げ時には鳥居の足まで行くことが出来るので、
当然のことながら時間が経つにつれてカメラマンの前に人は増えていき、
花火客だけならまだしも三脚も徐々に増えていた。
最初は注意している人もいたが、その甲斐も無く玉取櫓より数十メートル先に三脚の列が完成された。
鳥居を入れようと思えば近ければ近いほどバランスが悪く、
適正距離はやはり玉取櫓から後ろが理想である。
また鳥居を正面に左右へ移動することで仕上がりの雰囲気が違ってくるのも宮島の特徴であり、
事前にこのような写真を撮りたいとイメージすることはとても重要だが、
今年のように潮がここまで引いた状態だと、イメージ通りの撮影は難しい。
ただ花火が上がる頃には潮が満ちてくるので、
最前列の規制線を張るだろうと思い構図を描いていた。
ところが警備員に聞いてもその指示は無いと言われたので、
自分が描いていた構図も大きく崩れ落ちることになり、
結論から言えば、最後列附近で大型三脚を立てらせるのが正解であった。



19時40分、花火大会が始まる定刻だが挨拶と長いナレーションは相変わらずで、
なかなか上がらない花火に会場からは苦笑が起きていた。
その分、打ち上がる花火の迫力、美しさ、そして想像を超える大きな水中花火に大きな歓声が沸くこととなる。
今年は干潟が広大な観覧スペースとなったので、花火客にとっては特にストレスも無く花火を堪能出来たのではないだろうか。
その分、殆どのカメラマンは鳥居どころか花火客のシルエットと共に写真を撮ることになった。
日中は涼しい風が吹いていたが、その風が仇となり今まで十数回見てきた中で、
これほど煙で花火が見れなかったことは無いくらい酷かった。
規制線が張られていない干潟上は無法地帯で、
潮が満ちてくるのにも関わらず、いつまで経っても鳥居付近で観覧している人たち。
数年前は海に浸かっただけで注意されて中断されるほど厳しかったのが嘘のようである。
思い通りの撮影は出来なかったが、以前から近くで水中花火を体感したいという願いも叶い、
時に鳥居をシルエットにしたり鳥居を外したりと1景が終わる度に移動して、
1大会にこれだけ移動したのは初めてだった。
宮島の花火は堀内煙火店の花火が見れるだけでも幸せなことだが、
欲を言えば2隻の台船と水中花火をタイミング良く開花させてほしい。
ボートの投げ込みよりも水中花火用の台船があっても良いと思うのだが、
何年経ってもそういう所は変わっていない。



今年はJRの方が混雑して松代汽船は22時30分の時点でほぼ客が掃けており、
4年前はJRの方が早かったのに昔の状態に戻っていた。
いつも最後尾が桟橋附近に来てから列に並ぶので、フェリーに乗ったのは22時50分。
お蔭で国道2号線はすっかり渋滞も解消されて、すんなり山陽道に入ることが出来た。
久しぶりに宮島へ訪れたのもつい最近のことにように思っていたが、
宮島口の桟橋は一部埋められており宮島も新旧の店が入り混じり大きく変わろうとしていた。





写真館 二千年一夜