小田掛の枝垂れ桜〜広島県豊平町

今週末も雨の予報に絶望的だったが金曜日になって辛うじて傘マークが取れたが、
朝から竜巻注意報や雷注意報が出ているくらい不安定で、
アメダスを見ると山間部がかなり荒れていた。
今週も三江線を狙おうと思ったが、1日限定でライトアップされる小田掛の枝垂れ桜を狙うことにした。
早起きしたものの朝から天気が悪く、曇り時々晴れの予報を信じて10時に出発。
途中、三良坂で美味しい豆腐屋さんに寄って昼食と思ったが、あまりの人の多さに断念。
吉舎にあるラーメン屋で昼食をとる。
ちなみに経営者が変わり、王公から矢野屋という店になっていたが、あっさりしていて美味しかった。



三和町にある美波羅川千本桜に寄ってみたが、
到着した時に雨が降り出し撮影は断念。
もともと平凡な桜並木の名所なので撮影するなら早朝の霧を絡めた方が良いと去年訪れた時も思ったような気がする。
見頃は少し過ぎていたが見れないことは無い。
三和町から向原町にある一本桜の前を通ってみたが既に見頃は終了。
土師ダムの桜は初めて見たが、かなりの本数に圧倒されるが花見客の多さにも圧倒され帰り客で渋滞していた。
千代田にある八重新地の桜並木も少し見頃は過ぎて花びらが道路に落ちていた。
何カ所か桜名所を通過してみたが、今週の初めに見頃を迎えて雨風の影響で週末に散り始めたという感じだろうか。



小田掛の枝垂れ桜に着いたのは15時頃。
観光協会による14日の発表では5分咲であり、確かに近くで見ると蕾も残っていたものの満開と言っても良い咲き具合だった。
西日を期待したが上空には厚い雲が広がり、雲の隙間から日差しが当たる時がシャッターチャンスだが、頭に描いていた絵とは違う。
去年訪れた時も思ったが、この桜は樹勢も良く水が張られた田んぼに映り込み、被写体としては非常に美しくて面白いが、
何故か訪れる人が少なく、今日もカメラマンと花見客が数名のみと混雑は見られない。
雲はやがて掃けて青空が広がると信じていたが、青空どころか雷が鳴り響き、やがて激しい雨が降り出した。
桜の所有者のご厚意で家屋へ避難させてもらい雨宿り。
雹まで降ってきた雨も通り雨なのですぐ止んでくれたが、満開を迎える前に少し花びらが散ってしまったようだ。
桜の所有者である二代目桜守のおじいさんは相変わらず元気で、
桜についての秘話を聴いているだけで時間が経つのはあっという間だった。
厚い雲も先ほどの通り雨で次第に青空へ変わり、待ちに待った西日が当たりだした。
ところが既に太陽は山に隠れる寸前で、撮ろうと思った時に西日は消えてしまい最高の瞬間を逃すという大失態を犯してしまった。




※緑被り対策として色温度フィルターを使えば良いのだが、持っていない。

気持ちを切り替えてライトアップに期待しようと思ったら、
今年は投光器ではなく、よりによって水銀灯が準備されていた。
防水性で光も強いので今年は水銀灯を用意したらしいが、
緑被りするので個人的には投光器にしてほしかった。
ライトは早くから点灯してくれたので、
緑被りが目立たないように暗くなる前に撮影を済ませたが、果たしてどのように仕上がっているか。
今日の撮影は最初から最後まで不甲斐ない結果に終わり、
上空の空を見る限りでは、明日の早朝は天気が良さそうなので再度明日も訪れることにした。
ただ帰る道中、凄い霧に包まれたので早朝から訪れる必要は無いかもしれない。



写真館 二千年一夜