恩原高原氷紋まつり〜岡山県上斎原村

2年ぶりの恩原高原。
去年は仕事の都合で行けなかったが、悪天候だったこともあり行ったところで撮影にならなかったので不幸中の幸いだった。
今年は山陰に記録的大雪が降り、当然、恩原高原にもかなりの積雪で今年も無理だと諦めていたが、
それ以降、落ち着いた3月並の日々が続いたお蔭で恩原への道が開けた。





10時出発。
今回は経費節約でずっと下道で現地へ向かう。
2年前にも思ったが、国道313号線の落合周辺はバイパスが開通して本当に気持ち良い道になった。
まだ拡張工事も行われているので来年はもっと走りやすくなっているかもしれない。
上斎原に付いたのは14時15分頃と少し早く着いてしまった。
このまま会場まで行くことも考えたが、
パノラマゲレンデに止められなければ帰りが厄介なので止めた。
既にシャトルバスが止まっていたので、バス内で仮眠でもしようと乗車すると、
予定時刻より30分早く出発。
15時前には会場へ着いてしまった。
もう何度も来ている場所で撮影場所も決まっているので早く来てもすることが無いが、
久しぶりの恩原高原の雪景色を散策して時間を過ごす。
しかしその暇つぶしもあっという間に飽きてしまい、
恩原湖へ散策してみようとシャトルバスでレイクサイドコースへ移動。
スキーを楽しむだけの人もいるので、帰りのシャトルバスも意外と乗客は多い。
レイクサイドゲレンデというだけあって、恩原湖から近く湖畔沿いの道路を歩きながら雪景色を堪能。
今思えば、時間があるのだから車で湖畔沿いを散策すれば良かった。



氷結した恩原湖を撮りたいと思い撮影ポイントを探していると、
ダム管理センターから見渡せる場所があった。
平凡な景色だったので撮影はしなかったが、晴れた日の早朝に訪れると幻想的な光景に出会えるかもしれない。
それにしても暖かい。
道路の寒暖計は9度になっていたが3月並の天候らしい。
ダウンジャケットは会場へ置いてきて正解だったが、
日差しが当たらないとさすがに風が冷たい。
レイクサイドから会場のパノラマゲレンデまでは歩いて30分くらいだろうか。
ずっと坂道なので良い運動になった。
ちなみに会場に近い駐車場は満車になってないのに離れたレイクサイドへ誘導されるのは、
二か所の駐車場をバランスよく駐車させる意味があるらしいので、
タイミングが良ければ近い駐車場へ誘導してくれるらしい。





再び会場に戻ったのは16時頃。
太陽も西に傾き雲一つない澄み切った空が美しい。
雪だるまコーナーが16時30分で閉鎖になり、電線を堺に山側に立ち入り禁止の規制線が張られた。
以前はもう少し背後まで下がれたが、レーザー光線の安全性を考えて広めに立ち入り禁止の範囲を広げている。
ズラッと並ぶ三脚群は現地に着いた頃から既に完成していたが、
お目当ての場所は何故か不人気なので、雪だるまコーナーが閉鎖してから三脚を立てる。
ちなみに閉鎖された雪だるまコーナーに小さい雪灯籠が設置されて火が灯される。
以前は道路沿いに並べていたが、最近はここへ設置されている。
早めに点灯してくれれば、背景のブルーアワーを絡めて美しい写真が撮れたのだが、
花火が終わってから点灯するらしい。
それにしても天気が良ければ空が暗くなるのも遅いもので、
花火打上定刻時間になろうとしているが、空はまだ明るい。
以前は1月最終土曜日に開催されていたので特に思わなかったが、
やはり2月第一土曜日の18時10分だと若干明るさが残り、
ブルーアワーに拘るには程よい明るさではある。



18時10分、定刻通りレーザー&花火が始まる。
オープニングは氷像ステージに設置されているレーザーが対面のゲレンデにレーザーを当てて、
絵や文字を浮かび上がらせる。
ここ数年からレーザーもかなり進化しており、
特に氷紋祭りでは、カラーレーザーを使用されることで、実はレーザー愛好家の間でも注目を浴びているとかいないとか(笑)
メインのレーザーはプレハブ小屋にセットされており、
2016年にヒットした曲に合わせてレーザーと花火が打ち上がる。
今年は尺玉のタイミングが合わず撮影の手応えはイマイチだったが、
それ以前に、縦構図に絞れば良かったのに、
横構図にも手を出したがために、構図を変えているうちにあっという間に20分が終わってしまった。
横構図だとレーザーの広がりは写るが花火の迫力が伝わらないので、
やはり縦構図、もしくは遊びで横構図も撮るなら2台態勢にした方が良かった。
何年経っても進歩が無い。
それでもこのようなイベントは西日本でも珍しく、ライブ感覚で撮影が出来るので撮影はしていて楽しい。
またレーザーの写りは実際に写真に仕上がると、予想外な写りになっていたりするので、
現像の仕上がりもまた楽しみの1つだったりする。
20カットほどと撮り高が少ないが1枚でも良い写真が撮れていることを願う。

18時30分、楽しい時間はあっという間に終わり、
イベントの余韻に浸ることも無く、シャトルバスへ向かう。
運良く早くバスに乗れたが、道路が混雑していたので上斎原に戻ったのは19時30分頃。
それでも寒い思いをせずにバスの中で、体力温存出来て良かった。
しかし相変わらずだが、シャトルバスの行き先もわからず列に並び不満を持つ人も見かけ、
確かに隣通しの乗り場も考えものだが、後尾列に行き先プラカードを持った係員の配置など配慮が必要である。
行きは4時間かかった道のりも帰りは3時間で帰宅。
鳥取と岡山の県境にある雪に閉ざされた陸の孤島だと思っていたが、
片道150キロと案外近いことに今更気付いた。



写真館 二千年一夜