田之原展望所の雲海〜島根県大和村

三江線沿線の紅葉も終盤を迎える頃、カヌー公園の双子銀杏が見頃を迎える。
ちょうど1週間前に訪れた時は少し緑が残っていたので、この土日が真っ黄色に染まっている三江線最後の見頃となる。
天気予報だと土曜日より日曜日の方が朝から天気が良さそうだったので撮影に出掛けた。
三次市内に入ると相変わらずの霧で今日も朝市の日差しに出会えそうになく、
今回は7時台の421Dは見送り、田之原展望台へ上がってみた。
太陽が昇る7時過ぎに現地に到着。
誰もいないかと思われた老夫婦が1組訪れていた。
5月に訪れた時よりも展望台周辺の木々が伐採されて視野が広がっていた。
太陽が昇る東から南方面は綺麗な雲海が広がっていたが、
残念ながら撮影出来るのはその真反対の方角。
三瓶山と一緒に雲海が撮れる名所だが、
雲海に日差しが当たるまで時間がかかり、今日は不運にも雲の多い空だったので1カットのみ撮影。
雲海撮影としてはあまり好みではないが、
展望台まで車で乗り入れられて気軽に楽しめるスポットである。






朝食をしながら雲海が楽しめる


三江線〜広島県作木村

田之原展望所を下山して8時台の423Dを狙うべく急いで作木へと向かう。
今回の撮影ポイントは以前から構図を練っていた河原から狙うことにした。
イメージとしては日差しが山や江の川に当たり、川霧(気あらし)が発生する中に三江線。
無風で川に三江線が映り込むこと。
イメージよりも随分かけ離れてしまったが、それなりに面白い絵が撮ることが出来たが、
チャンスはまだ4か月残っているので、冷え込みの激しい天気の良い朝を今後も狙ってみたい。



その後、カヌー公園で暖かいコーヒーを飲み冷え切った体を癒す。
霧も晴れて青空が見えてきた。
この光景は本当に心癒されて三江線が数時間に1本しか走らないのが本当に惜しい。
イチョウの木は2本とも真っ黄色に色付いていたが、下流側は少し落葉が始まっていた。
今日は何故かあまりカメラマンの姿が見かけず好きな場所で撮影は可能だったが、
同じところで同じような写真を撮っても面白くないし、
せっかく青空が広がっているなら違う構図で狙ってみるのも悪くない。
そんな感じでウロウロ構図を練っているうちに、
2時間の待ち時間はあっという間に過ぎて10時台の424Dがやってきた。









三江線が廃線になればもう同じ写真を撮ることは出来ないが、
双子銀杏と江の川の景色は変わることなく残っていくので、
機会があれば今度は時間を気にせずまた訪れてみようかと思う。
今までいろんな景色に出会ってきたが、ここは本当に心癒される場所の1つであった。

今日の撮影はこれで終えて、
帰りに干し柿の里である御調へ寄ってみた。
残念ながらお目当ての場所は既に干し柿作りを止めて空き家になっていた





写真館 二千年一夜