三江線の桜〜広島県三次市、島根県美郷町

菜種梅雨という言葉があるように、
今週は木曜日からずっと雨模様で月曜日まで傘マークが並んでいた。
天気も悪く、桜の満開はしばらく先だろうと今回の桜撮影は来週に延期しようと思っていたが、
どんな写真でも現地に行かないことには撮ることは出来ないし、
7日の時点で尾関山公園が5分咲だったので、尾関山公園周辺で何か成果があればと軽い気持ちで向かった。

7時頃、三次市内に到着。
雨は降っていないが前夜のライブカメラを見ると霧が出ていたので、
朝から眩しい日差しという奇跡は最初から期待していなかったが、何とも寂しい光景である。
第1可愛川橋梁にて7時台の421Dを撮影。
思いのほかシャッタスピードが出ないがスピードを落として走ってくれたので助かった。
国道54号線沿いから尾関山公園の桜が綺麗に見えるイメージがあったが、どうも勘違いであまり見えず絵にならない。
天気が良い午後だと春らしい光景になるのだが、ここはまた別の機会でシャッターチャンスを伺いたい。





9時台の列車まで時間があるので尾関山やその周辺を散策。
まだ朝が早いので観光客の姿は見えずのんびり散策出来たが、
曇空の下での桜鑑賞はあまり好きではない。
展望台から満開の桜と三江線が俯瞰出来るが、思ったほど写欲が沸かず下山。
それにしても昨日の時点で5分咲だった尾関山周辺が見事に満開になっていたのは驚いた。



桜土手周辺に移動してみると、祝橋から尾関山公園の桜が綺麗に見えるのと第1可愛川橋梁が見えるポイントがあり、
これぞ三次の桜らしい景色を感じさせられる。
以前も見た記憶があるが、やはり同じ状況下で写真は撮らなかったような気がする。
晴天であればどれだけ美しかったことか、と思っても仕方ないので機材をセット。
曇空の下で桜だけでは寂しいと思っていたが、菜の花の黄色が良いアクセントになって春らしい演出を添えてくれた。
ここで9時台の423D、10時台の424Dを撮影。
10時になっても空の状況は変わらないが、この時期にしては恐ろしいほど暖かく桜が一気に満開になったのもわかる気がする。
当初、尾関山公園を撮って帰るつもりだったが、このまま作木まで足を延ばしてみることにする。



国道375号線を走っていると、先ほど撮影した424Dに早くも粟屋駅で追い越してしまった。
追っかけ撮影をするつもりは無かったが、走っている途中で気になる場所を見つけて撮影してみた。


※所木駅にある1本桜、すぐ近くに赤い吊橋もある。


※棚田と民家が見える喉かな光景の中に信木駅があり列車は止まる。


※作木口駅周辺の桜も見事に満開。


※以前から撮りたいと思っていた棚田ポイント。
 田んぼに水が入る頃が楽しみです。


※潮駅を旧道から狙うが平凡な絵なので止めた。
 ここで追っかけは終了。
 これまでの道中、割とカメラマンと遭遇したが想像していたよりも混雑は無かった。
 話しによると三江線を走る列車は、撮り鉄の間ではさほど価値がある訳では無いらしい。



撮影はここで休止して粕淵まで足を延ばして食料を調達して午後からの計画を練る。
とりあえず先週の雨で現地調査出来なかった吾郷に行ってみたかったので、
粕淵でお馴染みのポイントを調査して吾郷へ向かう。


※背後の山桜が綺麗な第一江川橋梁と粕淵駅周辺の桜並木。その後ろの青木の1本桜が見える。

吾郷に着いたものの列車通過まで1時間30分あるので、まだ行ったことの無い川本町内まで足を延ばしてみた。


※石見築瀬駅の1本桜

川本町まで足を延ばしたものの、これといった収穫は無く吾郷まで戻ってきた。
ここも有名な撮影ポイントで先客が数名スタンバイしていた。
ここで雨が少し降り出し先週の悪夢が蘇ってきたが、すぐ止んでくれて助かった。
いやむしろ雨が降って霧が出てくれた方が良かったか・・・
14時台の425Dを撮影。



このまま江津方面に行きたいところだが、今日の最終目的が白竜湖の花火撮影なので作木まで戻る。


※カヌー公園周辺はたくさん桜が植えており見応えあり。
 15時台の427Dを撮影
 その前に時刻表に記載されていない列車が走っていたが、団体か回送だろうか。先週も16時頃に宇都井駅周辺を走っていた。


※427Dを追い越して、再び所木駅で赤い吊橋を絡めて撮影。


※再々度427Dを追い越して最後は今朝撮影した場所で撮影。
 同じような空でも午前より午後の方が色が濃いく感じるのはやはり太陽の位置が関係している。

この後、白竜湖の花火撮影を予定していたが、御調に戻った時点で雨が降り霧も出ていたので、
明日の三江線撮影の続きに備えてそのまま帰宅した。



写真館 二千年一夜