多々羅大橋〜広島県瀬戸田町

以前から多々羅大橋で夕景撮影をしたいと思って計画を立てていた。
1年のうち条件が良い時期を調べた結果、
ちょうど多々羅大橋の真ん中に太陽が落ちる9月上旬、
もしくは晴れた日の真冬の空。
前日、あまりにも綺麗な夕暮れ空を見てしまったので今回初めて狙ってみた。
9月2日、二度あることは三度あるということで行ってみたが、
雲が広がり煮ても焼いても絵にならず機材の出番は無く、
ただ単にドルチェでジェラートを食べただけの午後となった。








日付が変わり9月3日。
今日も朝から青空が広がる良い天気。
ライブカメラと気象衛星を見る限りでは昨日より条件が良さそうなので、
諦めきれず2日続けて生口島の撮影ポイントへ向かう。
土曜日より日曜日の方が観光客が多いのかドルチェにはたくさんの人で賑わっていた。
長年、生口島には来ているが2日続けてドルチェに来たのは初めてだ。
昨日より1時間遅く満潮を迎えるので17時の時点では潮が引いて砂浜を歩きながら時間を潰し、
雲で太陽の姿すら見えなかったのが嘘かのような良い天気に期待してシャッターチャンスを待った。
太陽が傾くにつれて雲が現れてきたが、
逆に雲がまったく無いよりも薄い雲の方が絵になって良い。
運が良ければ大気が冷えてウロコ雲になる可能性もあるが今日はそこまで劇的な姿になることは無かった。
太陽が山に隠れても空が真っ赤になるような夕焼けにならなかったが、
秋らしい夕焼け空が見れただけでも二日続けて来た甲斐があった。

18時30分が日没時刻なので、その後30分がマジックアワータイムとなり撮影のクライマックスとなる。
多々羅大橋はライトアップこそしないが、架橋はシルエットとなり道路を照らす外灯が点灯され、風や波が無ければ海に照らされる。
大三島の素朴な夜景も入れて頭に描いていた絵が完成される。
真冬のようなマジックアワーとまでは行かなかったが、
機会があれば冬の晴天時にまた訪れてみたい。
冬は太陽の沈む位置が随分左側になるので、
同じ場所、同じ被写体でもまた違った景色に出会えるかもしれない。





写真館 二千年一夜