鞆の浦弁天島花火大会〜広島県福山市

2014年以来の鞆の浦の花火。
例年だと仕事終わりに急いで現地へ駆けつけていたが、
今回は仕事も休みなのでのんびり鞆へ現地入り。
当初、いつもの所へ車を止める予定だったが、
以前からみろくの里が臨時駐車場になっているので、
鞆を軽く車で現地調査してみろくの里へ向かった。


※四国がこれほどくっきり綺麗に見えるのも珍しいくらい澄み切った青空



みろくの里から400円払ってシャトルバスで移動。
ちなみにこの400円は花火大会の協賛金となるらしい。
帰りは相当の混雑が予想されるが9台のバスが21時40分の最終便まで輸送出来るか注目したい。
バスに乗って鞆の浦へ行くなんて小学校の秋の遠足みたいで20分のバスの旅を楽しんだ。
17時30分くらいに現地に到着。
既に撮影場所を決めているので、時間潰しに町並みを散策。
少し肌寒い風が吹き抜けて、浴衣で来ている人にとっては夜が心配だが、
日差しはきつく無いので散策するにはちょうどよい。
花火を撮るのに良い場所は無いだろうかと、気にしながら散策してみたが、
以前たまたま開放された庁舎は綺麗に建て替えられ関係者以外は入場不可になっていた。







適度に街を散策して18時に仙酔島へ渡る。
往復240円の短い船旅だが鞆の景色、瀬戸内海が楽しめて潮風が気持ち良い。
そして仙酔島に着くと、そこはどこか遠い無人島に来たかの秘境感漂う雰囲気を感じさせてくれる。
前回は時間が無くて散策出来なかったので、今回は少し奥まで歩いて海岸沿いの断崖を見学した。
意外にもキャンプ客も多く、カヤックで上陸している人、ホテルの宿泊者が砂浜でバーベキューをしていたり、
とても花火大会があるとは思えないのんびりした雰囲気が妙に心地良かった。





撮影場所は前回とほぼ同じところから狙う。
当日に帰れる船もあるが、意外と本土から花火客は少なくのんびり散策出来る。
露店が無いのでカップルや家族連れで訪れるには物足りないかもしれないが、
混雑が嫌でのんびり見たい人は仙酔島がオススメ。
仙酔島に上陸したのは、混雑を避ける理由もあるが、
綺麗な夕景空を背景に花火を撮る構図があった。
背景の山が高いので夕焼けは見れないが、
山の尾根やブルーアワー、三日月まで出て理想の条件が揃っている。
縦にするか横にするか構図の範囲が広がり、いつもとはちょっと違う花火写真が撮れるかもしれない。



大会本部が見つからずプログラムを貰わなかったのは痛手となった。
例年だと19時30分から花火が上がるが、30分を過ぎても花火が上がる気配が無い。
いつもは明るすぎると思ってた時間帯だが、
暗くなる前に海に浮かぶ船や灯かり、ブルーアワーは今がタイミング的に良い。
結局、19時50分から花火は打ち上がった。

雲一つない晴天のお蔭で20時前でもブルーナイトが残る状態で花火が上がり、
どんな仕上がりになっているのか楽しみである。
オープニングから3ヶ所スターマインの打ち上げと豪華に披露され、
500m離れた場所からでは迫力は欠けるが、200m離れた本土から見ればさぞかし迫力があったに違いない。
2ヵ所からの早打ち、小型煙火、スターマイン、最後は一斉打ちと演出内容はさほど変わっていないが、
開始時間が遅くなった分、1発ずつ打ち上げる単発は無く、今までの演出が凝縮されているように感じた。

今年はいろは丸事件150年の節目として特別プログラムが用意されているようで、
去年の福山市市制100年記念と同じように弁天島の横にある防波堤から花火が上がるのかと思ったが、
現地を見る限りでは弁天島からの打ち上げのように見られた。
アナウンスは辛うじて聞こえるが、距離があるため何を言っているのかわからない。
ただ最後のプログラムだけ音楽が流れていたので、
もしかしたらフィナーレに特別プログラムを用意していたのかもしれない。
距離は離れているが写真を撮るには程よい距離で、
扇打ちの冠菊も横構図にすればスッキリ収まり、
前回の仙酔島での課題を今回の撮影で解消出来たような気がする。

21時10分の渡船に乗って本土へ戻る。
意外と乗船客が多く展望台から見ている人も多かったようだ。
みろくの里行きの最終便は21時40分だったが、
30分の時点でまだまだ長い行列が出てきたのは想定内。
特に急いで帰る必要も無いので列に並ばずのんびり待ち、
結局、最終便に乗ったのは22時00分だった。
今回、初めてシャトルバスで現地入りしたが、このパターンは悪く無い。

※HPにプログラムが記載されていました。
 どうやら例年と違って今年は全体を通して特別プログラムだったのかもしれない。

潮待ち港物語 鞆ノ津〜いろは丸150年〜

一之段 龍馬,海へ向かう
 第一景  夢  新たな時代をめざした坂本龍馬
 第二景 旅立ち 海援隊の誕生
 第三景 船 出 けいこ始めのいろは丸

二之段 いろは丸の悲劇
 第一景 衝 突 いろは丸,運命の航海
 第二景 上 陸 龍馬が選んだ鞆の浦
 第三景 談 判 龍馬の勇気と,歌に込めた想い

三之段 鞆の浦,新時代へ
 第一景 造 船 優れた港湾施設の潮待ち港
 第二景 産 業 交流産業から地場産業への発展
 第三景 発 展 新たなる交易拠点へ



写真館 二千年一夜