愛知川祇園納涼祭花火大会〜滋賀県愛荘町

7月3連休の中日に津の花火大会が開催されることを知り、
前日に滋賀県愛荘町で行わる花火大会を兼ねて2泊3日で中部遠征の計画を立てた。
福山西から栗東まで約300キロ、3時間30分の道のりなので、
少し早めに着く予定で10時過ぎに家を出発。
今年の3月に神戸ジャンクションより開通した新名神高速道路を快適に走り、
途中、昼食や休憩をとりながらこのまま順調に行くかと思ったが、名神高速道路が事故で通行止めとなり、
渋滞にはまりながら京滋バイパスを走り、愛荘町に着いたのは17時を回っていた。
臨時駐車場の開場時間が17時以降なので、
早めに着いて気になるポイントを車で現地調査をするつもりだったが、
会場から一番近い駐車場がまだ空いていたので、現地調査は諦めて駐車場の確保を優先する。
例年より1週間ほど早く梅雨明けしてくれたお蔭で雨の心配は無く、
愛荘町の空も驚くほど綺麗な青空が広がっていたが、
その分、容赦なく西日が肌を突き刺し、瀬戸内海とはまた違う暑さを感じさせる。
京都や岐阜では最高気温が38度を超えているらしいので、まさにその暑さは尋常ではない。
それでも夕方になって太陽が傾くと影がたくさん出来るので、なるべく木陰を選んで会場内を散策した。





今回も花火は新幹線を挟んだ2ヵ所から打ち上げられるので出来れば両方が入る場所から狙うため、
グーグルマップを駆使して1キロ以上離れた場所に目を付けていた。
しかしプログラムと現地を確認してみると、
上流側に4号、5号、スターマイン、下流側に7号玉が設置されており、
これだと2ヵ所同時に打つことは無いと思い会場内で場所を探すことにした。
それ以前に移動の疲労と現地の暑さで、駐車場からなるべく近い所で撮りたいという気持ちの方が強かった(笑)



猛暑のお蔭で客足は遅く、思いのほか撮影ポイントはいくつかあったが、
風向きを考えて会場内の上流側から狙う。
この日は伊勢でも花火大会が行われるのでカメラマンはあまり見かけなかったが、
新幹線の架橋辺りに何人か見かけた。
確かに上流側の花火を狙うには悪く無いが、下流側の7号玉は完全に見えないことを知っているかどうかは定かではない。
そういえば貰ったプログラムの配置図には、打上場所が1カ所になっており、
どうも数年前から更新されていないようで、確かにこれだけを見ると架橋から狙う理由もわからなくはない。
特に撮る場所に拘らなければ、周りに高い建物が無いのでどこからでものんびり観覧出来て、
近くには企業が提供してくれる駐車場も有り、主催者と地元が協力し合って開催されている雰囲気が伝わって来る。
さすが今年で137回も開催されてきただけの歴史ある花火大会。



まだ暗くなる前の19時40分に花火は打ち上がり、
オープニングはシンプルなスターマインで開幕。
2ヵ所同時に上がると期待してカメラを横に向けていたが、
下流側はあくまで7号玉の単発しか上がらない。
号砲が上がっている時から近いと思っていたが、
やはり5号玉は近すぎて28mmではカバーできないので広角レンズに付け替えた。
ところが下流側から7号玉が上がると、逆に遠すぎて広角レンズでは使い物にならず標準レンズに付け替えた。
最初は打ち上がる内容によってレンズを付け替えたりしていたが、
途中からめんどくさくなり標準レンズで撮影して上流側の単発撮影は見送った。



4号玉から7号玉までの単発の中にいくつかスターマイン、小規模ながら文字仕掛けや昇竜(ナイアガラ)、
そして個人的に楽しみにしていた日本煙火協会全国選抜有名花火師5号玉50発(10社×5発)が披露された。
約3500発と規模的には大きくないが、それでも1時間20分、特に中断することも無く花火は打ち上がり、
それがまた不思議と退屈もせず楽しめたのは、三遠煙火の演出のお陰であり、
なかなか見る機会の無い煙火業者なので見ていて楽しかった。
最後の単発の時にやっと2ヵ所から同時に上がったが、最後の仕掛けスターマインは上流側から1か所のみ。
お蔭で撮影はしやすかったが、2か所から上がるスターマインも見てみたかった。
正直、さほど期待はしていなかったが終わってみると本当に良い花火大会だった。

帰りは近くに車を止めたお蔭で渋滞にはまることもなく愛荘町を脱出。
今日の宿である日野町へ向かった。




写真館 二千年一夜