白竜湖花火 in だいわ〜広島県大和町

今日は瀬戸大橋開通30周年記念花火が行われるが、
諸事情により近場で行われる白竜湖の花火を選んだ。
去年は悪天候で行かず、2年前以降は仕事終わりの駆け込みで訪れたので思い通りの撮影は出来なかった。
今回は仕事も休みで朝から時間に余裕があるので、
まずは桜撮影を兼ねて場所取りをしておく。
御調から国道486号線を西へ走っていると、
御調八幡宮の桜がかなり散っていたので白竜湖の桜も見頃を過ぎているかもしれない。
信号も車も無い田舎道を走ると大和の街に入り白竜湖が見えてくる。



9時頃到着。
駐車場は早くからお祭りの準備が進められているが、
今にも降りそうな曇空に花見客らしき人の姿は見かけない。
三脚が早くも数本立っていたので場所を確保。
今回は橋の上から水面に映り込める構図で撮りたいと思っていたが、
車1台走っただけで揺れるので花火撮影には致命的となり、
規制が無い貴重な橋上から狙える現場なだけに心残りだが、橋を渡った所から狙う。
お目当ての桜は、昨日の雨風のせいで見頃は過ぎて色褪せていた。
晴れて日差しでも当たれば何とかなったが、その日差しも無く冷たい風が吹く中、せっかくなので撮影。
その後、道の駅側、棚田側と気になる場所をチェックして回るが、
撮影するには悪く無いものの、音楽やアナウンスが聴こえないのは寂しい。


※橋上より。通常撮影は支障ないがスローシャッターだと車や人が通ると微妙に揺れる


※棚田側より。車での乗り入れは不可なので駐車場から徒歩移動。


※道の駅附近より。混雑を避けての撮影にオススメ。



今日の天気予報は曇りのち晴れ。
しかし空を見ていると本当に晴れるのか不安であり、
そうこうしているうちに雨が降り出したので撤収。
花火担当である富士火工は朝早くから作業を行っているので中止にならないことを願う。

再び白竜湖に戻ってきたのは17時過ぎ。
雨の心配は辛うじて無くなったが、こないだまでの暑さが嘘かのように寒い。
ネット情報によると広島県北では雪が降っていたとか。
いつも止めているグラウンドに止めようと思いきや、
会場の近い駐車場を勧められ、まだこの時間帯でも空いているらしい。
そこへ止めると帰るのが大変なのでグラウンドに止めることにしたが、
広いグラウンドに数台しか止まっていないことが信じられない。
会場へ行ってみると三脚が並んでいるが驚くほどの数ではない。
河川敷にも人はまばらで、明らかに以前のような賑わいではなかった。
桜は辛うじて花を付けているが、やはり午前中の雨風と気温の低さが出足を鈍らせているようだった。
駐車場に出店されている飲食コーナーも人は少な目で、
既に値段を下げて販売しているブースも有り、
あまりの寒さにうどんを食べて体を暖める。

少し時間があるので道の駅まで歩いて散策。
道の駅もやはり人は少なくどこで撮ろうか逆に迷ってしまいそうで、
混雑を避けてのんびり撮りたいと思えば、こちらから狙うのも良さそうだ。
例年以上の人の少なさに飲食ブースの売れ行きを心配したが、
どうやら花火打上1時間前くらいになって急に人が増えてきて、
後で買おうと思っていたタコ飯が完売になっていた。
三脚の数も増えており、揺れるとわかっているのか知らないが橋上もズラリと並び、
いつも通りの光景になっていた。



19時00分、空もすっかり晴れて青みかかった夕暮れ空が美しい。
今花火が上がれば最高に良い条件だが、
来賓の祝辞が長く花火はしばらく打ち上がらない。
誰も求めていないので祝辞は1人までにしてほしい。
いよいよ花火打上によるカウントダウン。
しかし花火は上がらず音楽だけが流れて少し肩透かし。
今回は8つのパートに分かれており、地元中学生のリクエスト曲や花火のイメージに合わせたすべて音楽付き。
個人的に注目していたのは、全国花火師10社による花火の共演。
各社2発、普段見ることの出来ない花火が披露される。
花火の内容はともかく打上方や演出などはしっかり工夫されており、
担当業者が担当する他の現場と比べてもかなり力が入っているように伺える。
このような花火を桜の咲く4月に近場で開催されるのは非常のありがたい。
以前は桜並木に設置されている雪洞も花火の時は消灯していたが、
今回は点灯したままで、露光すれば桜と花火の構図も可能であり、
水面に映り込む光景も美しかった。
季節外れの暑さから急に寒くなったお蔭で寒い思いはしたが、
風が煙を流し4月にしては珍しく綺麗に花火を見ることが出来た。
いつもはカエルの大合唱の中、暗い夜道をグラウンドまで戻るが、
今日はカエルの鳴き声が聞こえてこないちょっと寂しい道のりだった。



写真館 二千年一夜