ふしの夏まつり〜山口県小郡町

この日は先日の豪雨災害と東から迫って来る台風12号の影響で多くの花火大会に影響が出たが、
秋吉台は予報を見る限り大丈夫だと信じて10時30分に家を出発。
美祢市内にある道の駅おふくの隣にあるブルーベリー専門店でスイーツを堪能し、
その近くにある別府弁天池に立ち寄る。
既に15時を回っていたので閑散としているかと思ったが、
意外と観光客が訪れて賑わっていた。
既に池に日差しはあまり当たっていなかったが、それでも池の美しさに感動した。
秋になって周りの木々が紅葉すると絵になるかもしれない。





16時30分頃に秋吉台に到着。
お目当ての第4駐車場は殆ど空いていた。
時間に余裕があるしせっかくなので秋芳洞へ行ってみることにする。
通常料金は1200円だが今日は花火大会価格で17時以降は何と200円で入洞出来る。
外の気温は30度を超えているが洞窟の中は年間平均気温が17度とまさに天然のクーラー。
クーラー以上に寒かった。





秋芳洞からエレベーターで地上へ上がると厳しい西日が出迎えてくれる。
それでもひぐらしの鳴き声と台風の風が涼しくて心地良かった。
秋吉台に着いた時には既にたくさんの観覧客で埋まっていたが、
道路は全然余裕があったのでとりあえず仮置き。
時間があるので現地調査していると18時に主催者より、
台風で風速10m以上あることから中止が発表された。




※一番近いと思ったP4駐車場は会場までの坂道がキツイので、
 黒谷駐車場か若しくはシャトルバスで現地入りするのが良い。

たしかに風が強く、2尺や3尺玉は難しいかもと思ったが、
まさか大会自体を中止にするとは思ってもみず愕然。
ここまで来るのに高い交通費を払って観光だけで帰る訳にはいかず、急いで近場の花火大会を検索。
もう少し早く中止がわかっていれば須佐湾に行けるがさすがにこれから行くには遠すぎる。
菊川も遠くないが一番近い山口市内で行われるふしの夏まつりへ向かうことにした。

18時30分に秋吉台の駐車場を出て中国道に乗り小郡ICで降りる。
とりあえず会場の最寄り駅である周防下郷駅に行けば何とかなるだろうと向かったが、
渋滞にはまり身動きが取れなくなる。
とりあえず駐車場を探さなければ話にならないのだが、
臨時駐車場の看板も無ければ、この時間帯に駐車場が空いているはずがない。
そもそも臨時駐車場の用意がされていないお祭りだということでさえ知らなかった。
新山口駅に駐車場があるだろうと向かう途中、
小郡第一総合病院の広い駐車場が空いており、
しかも4時間100円という破格な値段で止めることが出来た。
本来なら病院利用者のための駐車場なのかもしれないが、
続々と車が駐車場へ吸い込まれている様子から、暗黙の了解で利用させてもらった。
既に19時を回っていたが、病院の駐車場から会場まで1キロも離れていないのも奇跡に近かった。
ちなみに帰りに見かけた光景だと、川の下流側に大きなパチンコ屋があり、
そこに暗黙の了解で車を止めている人も多くいるようだった。

会場である椹野川東津河川公園はかなりの人混みで、堤防上の道路は人一人入る隙間が無い。
河川敷にはたくさんの露店が並び、川の向こうにナイアガラの仕掛けが見えた。
その背後から花火が上がると予想したが、実際に上がるのは川の上流側だと教えてもらった。
河川敷の露店を入れて撮りたいところだが、堤防上の道路からでは無理なので、
少し下った法面から何とか場所を確保。
この時間帯で理想の場所が取れたのも奇跡だったが、
残念ながらナイアガラや仕掛けが目の前の露店で見えないのは仕方ない。
おまけに焼き鳥の煙が襲って来て撮影に支障が無いか心配でもあった。

20時より長い提供読みが行われ10分過ぎから花火が打ち上がる。
単発、ワイドの小型煙火が交互の繰り広げられ、ナイアガラは2回披露。
時間が無くて問い合わせはしていないが、花火の内容からして唐津煙火ではないかと推測。
来場者の数の割には花火の内容は至ってシンプルで、
公表数3000発の殆どが小型煙火に使われているようにも思われるが、
明治末期から行われていた歴史のあるお祭りで、
露店の数は多く、花火大会以外にもステージイベントや小郡総踊りが披露され、
地元の人にとってはとても愛着のあるお祭りのように思った。



花火は20時50分頃に終了。
何の調査もせずぶっつけ本番で訪れた割には何とか無事に撮影は出来たが、
秋吉台の花火が中止になったことと、想定外の移動で気力体力共に使い果たした。
しかし台風12号が東から迫ってきているのでのんびりしていられない。
駐車場に出るまでに時間がかかったが、
道路に出ると山口ICまでスムーズに乗ることが出来た。
秋吉台の花火が中止になったのは残念だったが、
ふしの夏まつりの花火を無事に見れて良かった。



写真館 二千年一夜