木次線、雪景〜島根県横田町

今年初めての寒波がやってきて中国地方山間部は雪景色となった。
土曜日に冬用タイヤに履き替えて日曜日の早朝に木次線撮影へ出かける。
あまり雪深くなると撮影出来るポイントが限られ、
また運休に入ると春まで再開せず、
まさに三江線の二の舞になってはいけないので早めに撮影しておきたかった。

5時30分に出発。
外は曇空で思ったほど寒く無かった。
世羅に入ると雪がちらつき庄原になると一面が銀世界へと変わっていったので、
これは期待出来るかも!?と思ったが西城に入ると少し落ち着いていた。
2時間くらいで最初の撮影ポイントである梶谷トンネル附近に到着。
しかし思ったほどの積雪は無く立ち寄っただけでここは今回断念した。







唐松ポイントに近づくと景色は一変して道路も圧雪状態となり、
県境が近づくにつれて標高が高くなるだけあって気候の変化も激しいようである。
唐松ポイントで下見して車一台止まっていない道の駅で作戦会議。
行けるかどうかわからないがスイッチバック俯瞰のお立ち台へ行ってみることにした。
道路の積雪は5cmほどあったが幸いタイヤ痕があったので急な坂道でも安心して走ることが出来た。
そのタイヤ痕はお立ち台ポイントまで続いており先客がいたことに驚いた。
今回は無事に撮影ポイントまで辿り着いたが、
これ以上雪深くなればまず辿り着くことは出来なかった。
奥の山は真っ白に染まっているが沿線沿いの山は何故か着雪が無くモノクロが目立ち、
ここへ来る道中も似たような景色があった。
風の影響なのかちょっと描いていた景色と違ってしまったが、
せっかく来たので坂根行きの8時20分台を撮影。
結果は現像が上がってみないとわからないが、
憧れの坂根スイッチバックの春、秋、冬の景色が撮影出来て良かった。



坂根発の撮影は敢えて切り上げて、唐松ポイントへ移動。
秋は唐松が黄金色に輝きおろち号の人気撮影ポイントの1つであるが、
冬は唐松に着雪しているものの木次線らしさが無く、
あまり面白く無かったが通過時刻が迫っていたのでここで三井野原発を撮影。







その後は追っかけせず道の駅へと戻り再び上りをどこで狙うか作戦会議。
新三国橋は思ったほどの着雪は無く、おろちループ側はおろちループらしさはあるが気動車が遠くてよくわからない絵になる。
道の駅からは春、秋と撮っていないし着雪が目立つので道の駅から狙うことにした。
モノクロの世界に赤い橋がアクセントになって木次線らしさがあって絵になる。
少し時間があるので道の駅で暖を取りたかったが、
冬季は10時からではないと営業しないので駐車場には相変わらず車1台も止まっていなかった。
今日は雪雲が掃ける予報だと思っていたが、
雪は降ったり止んだり時に激しく吹雪いたり標高700mもあれば天候も目まぐるしく変わっていく。
撮影する時は止んでほしい所だが、
気動車が通過する時刻が近づく10時前が一番吹雪いていたかもしれない。





今日は運休することも無ければ遅延することも無かったが、
気象に恵まれずイメージしていた撮影は出来なかった。
それでも滅多に雪景色を撮影することは無いので、
構図を練っていて楽しかった。
木次線は雪深くなると運休して春まで動かないので、
次に訪れる時は青空の下で真っ白に染まる雪景色を走る木次線を狙ってみたい。

シーズン中はトロッコおろち号が12時台に走るが、
シーズンオフだと次は午後になるまで来ないので撮影は午前中の往復1本のみで今日は終了。



写真館 二千年一夜