くらしきるんるんフェスタ〜岡山県倉敷市

西日本豪雨の復興イベントとして手筒花火が披露されることを知り、
考えてみれば手筒花火を今まで見たことが無かったので行ってみることにした。
会場はマスカットスタジアムに隣接している多目的広場。
高速道路を走っているといつも見かけるマスカットスタジアムだが、
実際に訪れるのは今回が初めてで、
その周辺を走ることも無いので新鮮に見えた。
近いようで時間がかかる倉敷に着いたのは16時過ぎ。
駐車場はほぼ満車だったが、運良く1台出ていったのでスムーズに止めることが出来た。





商工会青年部による開催なのでさほど告知もされておらず意外と空いているかも?と思ったが、
どの飲食ブース、遊戯ブースも長蛇の列が出来ていて賑わっていた。
多目的広場の西側が手筒花火の会場となっており、
既に最前列はカメラマンや観覧客のシートで入る隙間は無く先を越されてしまった。
今日は手筒花火の他に打上花火もあるらしいが、
果たしてこの狭い場内で本当に花火が上がるのか正直半信半疑だった。
とりあえず大会本部で情報収集して打上現場を確認してみると、
森上煙火が準備をしており、筒の数からして250発程度と意外と本格的に上がる。
打上花火の上がるタイミングは本部にもわからないらしいが、
もしかしたら手筒花火と打ち上げ花火が一緒に撮れるかもしれないので、
会場の南側に三脚を置いて構図を練った。
カメラマンや観覧客は会場の真ん中に集中しており、
南側は辛うじて最前列のスペースが空いていたので今回2度目のラッキーだった。



辺りも暗くなり花火が始まる前になるとブースも終了したのか急に人が集まって来た。
岡山県内では初めて披露される手筒花火ということだけあって、
主催者はもちろんのこと消防も何が起きるかわからないので緊張感が漂っている。
そして17時30分を少し過ぎたところでワッショイの掛け声と共に手筒花火が披露された。
約10mの火の粉が吹き上げて滝のように落ちる姿がとても美しく、
最初は1本、2本、3本同時に披露されて迫力が凄い。
小さな手筒を持って歩くヨウカンも見ていて面白かった。
ただ撮影となると話は別で、手筒を持ち上げてから吹き上げるまでの時間は約20秒から30秒と短く、
ピントや構図を合わせているうちに終わってしまい、シャッターチャンスは一瞬でタイミングが難しい。
また手筒花火と最前列との保安距離は25mと本場愛知に比べると距離感がわからないが意外と遠く感じた。
今回は初めてなのでどのように写っているかわからないが、
次回があれば今回の経験を踏まえてまたいつか挑戦する機会に活かしたいと思う。

打ち上げ花火は手筒花火が終わった後に打ち上げられた。
最後の手筒花火で予めて露光はしたものの、
予想よりも高く上がったのでフレームアウトしてしまったかもしれない。
一瞬で終わると思っていた打上花火は音楽と共に約10分ほど打ち上がり、
訪れた人たちにとってこの時間が短く感じられたか長く感じられたかわからないが、
きっと多くの倉敷市民にとってはかけがいの無い花火大会になったに違いない。



今回のイベントは復興イベントとしてとても良かったし、
今の時期にこのようなイベントを実現させるのに主催者である商工会青年部は大変な苦労があったと思われる。
しかし花火大会の経験が無かったのか、花火終了後の駐車場の警備があまりにも不手際すぎて、
一歩タイミングが悪ければ大惨事になっていたことを主催者は知っているのだろうか。
もし事故が起きてしまえば何のための誰のための復興イベントなのかわからない。
将来2回目が開催されるとしたらその課題を改善して、より良いイベントに成長することを願いたい。



写真館 二千年一夜