松原の雲海〜岡山県高梁市

以前から高梁市にある雲海スポットに行ってみたいと思い、
天気が良さそうなので行ってみることにした。
4時に家を出発。
井原市から国道313号線を北上し峠を越えると霧で真っ白の世界となり、
間違いなく雲海は発生しているが予想外に上昇しているので不安になってきた。
成羽町から県道301号線を北上して狭い山道をひたすら上がっていくと普通に街が現れて驚いた。



6時20分、現地に到着すると車が数台止まっており、
さすがカメラマン人口の多い岡山だけあって、
穴場だと思っていた雲海スポットにもカメラマンがいた。
高梁といえば天空の城でお馴染みの備中松山城のポイントが有名だが、
最近はあまりのカメラマンの多さで、嫌気が差したカメラマンが松原へ来ているのかもしれない。
標高450mと高さ的には高谷山とさほど変わらないが、
心配していた霧の上昇は低い位置で収まっており南から西にかけて見事な雲海が広がっていた。
道路からでも見ることが出来るが、
それより少し高い展望台に移動して構図を練る。
180度の視野のうち南西方面だけ霧の海となっており、
太陽が昇る南東方面は山があるせいか霧は無かった。
目の前に見える集落にも霧はかかっていなかったが、
時間が経つにつれて霧で見え隠れして同じ場所でも見える景色は刻々と変わっていくのところが雲海の面白いところ。
今日は残念ながら早朝から雲が多く、
太陽が昇っても期待通りの日差しは無く、それでも8時くらいまで粘ってみたが、
結局、思い描いた雲海撮影が出来なかった。
ただ周りの紅葉が綺麗に色付いており、
時折、日差しが当たると紅葉が輝いて綺麗だった。
条件が良ければ松原ならではの雲海が撮れるかもしれない、と思うと、
また来年も訪れてみようと思う。





松原の雲海は、山頂ではなく道路沿いから見ることが出来るので、
車の中から見ることも出来れば駐車場にはトイレも自販機も完備されている。
見るには最高のロケーションであるが、
撮影となるとどうしても電柱が邪魔となり、
目の前の景色をワイドに撮れないのが非常に残念だった。






備中松山城の紅葉〜岡山県高梁市

今日は雲海だけ見て帰ろうと思っていたが、
せっかくの晴れの予報なので備中松山城へ行ってみることにした。
何度も高梁市には訪れて見慣れた景色だが、
実際に立ち止まって市街地に入るのは初めてで、
武家屋敷などが並ぶ城下町の景色がとても新鮮に見えた。
備中松山城へ行くには、ふいご峠の駐車場まで車で行くことが出来るが、
繁忙期は山の麓にある駐車場からシャトルバスが出ており、
一般車両は通行禁止なので始発の9時より早く行きたければ歩いて上がらなければならない。
ちょうど9時前に麓の駐車場に着いたのでシャトルバスに乗ってふいご峠へ向かう。
約5分の道のりではあるが、決して雪道には走りたくないカーブの多い狭い道であり、
確かに繁忙期に一般車両が走るととんでもないことになりそうだ。
ふいご峠から約700mの殆ど平坦な道の無い山道を上がっていくとお城が出迎えてくれた。





天然の岩盤に石垣を積み上げられている、まさに天空の城と呼ぶに相応しい山城。
よくこんな所にお城を作ったものだと感心させられ思わず見とれてしまったが、
観光客がやって来る前に構図を練って撮影開始。
本丸の周りにはたくさんの紅葉があり綺麗に染まって綺麗だった。
紅葉の名所としてあまり紹介されていないが、
逆にそのお蔭で朝から観光客が押し寄せることが無いのかもしれない。
お蔭で特にストレスも無く撮影を楽しむことが出来た。
今回は時間の都合で天守へ入らなかったが、
機会があればまた訪れた時に天守へ入ってみよう。
今回は太陽が上がり過ぎて残っていた雲海を上手く生かされなかったので、
早朝に訪れれば霧に包まれる備中松山城を撮るのに挑戦する価値はありそうだ。
ただ天守に入ることは出来ないので俯瞰出来る場所は無ければ雲海と一緒に撮るのは難しいかもしれない。



思いのほか時間を費やしてしまい、
麓の駐車場に降りたのは11時頃だった。
駐車場は満車に近い状態だが、それでも城内は思ったほどの混雑は感じられなかった。



写真館 二千年一夜