直島の火まつり〜香川県直島町

アートの島で有名な瀬戸内海に浮かぶ直島。
アートにさほど興味が無いので行く機会は無いと思っていたが、
花火が上がる火まつりに関取花のステージライブが行われることを知り、
そうなると是非とも行ってみたい!と思っていたが、
この日は生憎の雨の予報が早くから週間天気予報で出ていた。
半ば諦めムードだったが当日になって雨から曇りに予報が変わり、
最終11時の予報を見て直島行きを決めた。





13時30分に家を出発。
高速道路で水島ICで降りて宇野港を目指す。
宇野港周辺にはたくさんのコインパーキングがあり、大概は1日500円で止めることが出来る。
宇野港からフェリーに乗って高松の花火を見ようと計画を立てていたのでその辺の事情は詳しい。
ちなみに宇高国道フェリーが廃止になり、
四国フェリーも最近は早く終便を迎えるので、計画は実現に至らなかった。
16時30分発のフェリーに乗る予定だったが、思いのほか早く着いて1本早い15時30分に乗ることが出来た。
以前はよく利用していた宇野港も宇高国道フェリーが廃止になって来ることも無くなったが、
久しぶりに訪れた宇野港は再開発されて綺麗になっていたが、
国道30号線沿いは閉店している店は多く、フェリー客の減少でかつての賑わいは失われていた。
瀬戸内の多島美を楽しみながら約20分によるクルージングは風が気持ち良く、
デッキには外国人観光客も多く見かけた。
直島に着いてバスの到着までしばらく時間があるので周辺を観光しようと思っていたら、
1つ前のバスがまだ出発していなかったので思わずバスに乗り込んでしまい、
16時頃に会場のつつじ荘へ到着してしまった。



思いのほか狭い会場内でステージや飲食ブースが並べられて準備に追われていた。
人も疎らで島外の人は観光してから最後に会場へやってくるのかもしれない。
台船は既に停泊していたので撮影場所のため現地調査。
つつじ荘を出て海岸沿いを歩いてベネッセホテルまで歩いてみた。
途中、ドット柄のカボチャがあり、あまりにも不自然過ぎて逆に面白い。
カボチャに向けてライトが向けられていたので夜になるとライトアップすると予想して構図を練ってみた。
ドット柄のカボチャと花火、まさに直島ならでは。
花火までの待ち時間はそれなりにあったが、
19時から楽しみにしていた関取花のライブを楽しみ、時間はあっという間に20時となった。





予定時刻より少し押して20時00分、花火が打ち上がる。
オープニングは推定7号玉の単発が打ち上がり、あまりの近さと迫力に会場が沸いた。
大きく3景に分かれており、2景が終わるとステージにて伝統であるつつじ太鼓が披露され、再び3景が始まる。
全体的に単発メインのシンプルな構成だが打ち上がる玉は比較的良い玉を選んでいるように見えた。
風はあったが煙の掃けが思いのほか悪かったので途中の太鼓披露で救われた。
ライトアップされたドット柄のカボチャとの構図は狙い通りだったが、
予想外にもカボチャの周りに観覧客が集まりイメージ通りの撮影とはならず、
何故そんな明るいところで花火を見ようと思うのか不思議で仕方ない。
小さな島の小さなお祭りで打ち上がる花火なので、さほど期待はしていなかったが、
協力スポンサーがいるのか7号玉がたくさん上げられ最後は豪華なスターマインで締めくくられた。

20時40分、心配していた雨はもう降らないと思っていたら花火が終わる頃に小雨が少し降り出してきた。
公式HPには帰りの臨時便はバス、船ともに1本しか記載されておらず、
正直言って本当に帰れるのだろうか!?と心配したが、
積み残しが無いようにバス、船共に宇野港まで帰れるように手配はしているとのこと。
バスのピストン輸送で長蛇の列は1時間弱で掃け、船乗り場も30分ほどですべての乗客を乗船させ、
宇野港に戻ったのは22時00分を過ぎた頃で思った以上に早く戻れた。
途中、夕食をとって帰りは下道を走り家路に向かった。



直島はアートで有名なのは知っていたが、事前調査は殆どしておらず、
地中アート、古民家アート、ドット模様のオブジェ、島内の20%が三菱マテリアル、ベネッセホテル、そして意外と発展していたこと。
どこに何があるのか、現地に行って初めて知ることだらけで正直驚いて何もかもが新鮮だった。
今回はすぐ会場のつつじ荘へ行ってしまったが、
もし次に訪れる機会があれば早めに現地入りしていろんな所を観光してみたい。


※関取花によるスペシャルライブの模様



写真館 二千年一夜