恩原高原氷紋まつり〜岡山県上斎原村

去年に引き続き今年も恩原高原へ。
今年は冬用タイヤを装着しているので雪が降ろうが積もろうが心配は無かったが、
肝心の花火が上がる時に雪が降られると厄介なので数日前から天気予報が気になって仕方ない。
予報は雪だが果たしてどうなることか。
10時過ぎに家を出発。
経費節減のため下道で4時間かけて恩原へ向かうが、
相変わらず井原を抜けるまで信号や車が多いので腹が立つくらい時間がかかる。
去年拡張工事をしていた道路が完成しており、
以前に比べると北房や落合は本当に走りやすくなった。

天気予報は低気圧で荒れる予報だったが、空は青空が広がっており安定しているかと思いきや、
高梁を過ぎた辺りから風の強さに驚き、この強風の中で花火が上がるのか心配になってきた。
北へ向かうにつれて風は少し収まったようにみえたが、
奥津の道の駅に着いた時は青空は無くなり雪景色と様変わり。
そうかと思えば上斎原に着くと青空が広がり、本当に天気が目まぐるしく変わっていく。
このまま会場へ行くと14時頃に着いてしまうので、
せっかく青空が広がっているのなら恩原湖を一周してみた。
何か良い被写体が無いかと期待して凍結した恩原湖を見てみたが、
やはり昼間の雪景色は平凡過ぎてあまり面白くないので、やはり早朝に訪れたい。





16時前に会場に到着。
幸いにもパノラマゲレンデの駐車場に案内されたが、
もう少し遅ければレイクサイドへ回されていたかもしれない。
レイクサイドだと帰りのシャトルバスが厄介なので助かった。
もう何度も来ている場所なので現地調査はせずにウロウロとゲレンデや屋台ブース、
氷像ステージ付近を散策して時間を過ごす。
来る途中に昼食を軽く済ませたが、美味しそうな匂いに刺激されて何か屋台で物色。
最近はいろんなイベントで地産地消の料理が食べられるのは良い傾向であり、
実は撮影と同じく楽しみの1つとなっている。
今回は地元の野菜がたくさん入ったカレーを頂いたが、
ルーの中にコンニャクやゴボウが入っていたのには衝撃的だった(笑)



散策しているうちに青空から雪空へ変わり、
そうと思えば日差しが射したり本当に目まぐるしく変わっていく。
お蔭で風下になると雪が降り、風向きが変わると雪が止むという一連の天気の流れがわかった。
確かに過去の経験から風下の時は雪が降っていたような気がする。
17時を過ぎた頃に最前列の規制線が張られ、
思ったよりも後ろに張られていたので気付かずに油断していたが何とか撮影場所を確保。
どこからでも見れる花火だが最前列はやはり人気なので規制線が張られると同時に一瞬にして埋まっていった。
本来なら最前列の後ろに三脚を立てらせれば良いが、
規制線がちょうど三脚の高さにあるので最前列から座っての撮影を余儀なくされる。
中には最前列お構いなしに立って撮影している人もいたが、
こういう人がいるとカメラマンの印象が悪くなるので配慮が必要である。
目まぐるしい天気もこの時間帯が雪のピークだったかもしれない。
さすがに場所は確保したが今日の撮影は無理だと思い、
しばらく建物内で待機していたが、その雪も次第と落ち着いていった。





18時10分、定刻通りレーザー&花火が始まる。
オープニングは氷像ステージに設置されているレーザーが対面のゲレンデにレーザーを当てて、
絵や文字を浮かび上がらせるが、この演出はここ数年と変わっていない。
その分、花火の打上時間が数分短縮されている。
花火の内容、演出としては例年通り。
相変わらずの小型煙火やパイロ系が多く、今年は雪上花火らしさが無く面白味が感じられず、
音楽も去年目立った曲が無く、どうせ最後に安室奈美恵を使うなら星野源も使って良かったし、
敢えて昔のヒット曲やサントラを使っても良かったと思う。
期待していた尺玉10発は期待以上の玉は上がらず、
花火もレーザーもここ数年見ていてちょっとマンネリしたように見えた。
強いて良い所といえば「世界の終わり」は曲の最後に合わせて柳の菊先光露で締めたところは、
競技大会のスターマインを見ているようで良かった。
それでも普段見ることの無い音楽花火とレーザーの演出は一般の人達同様、楽しめる演出なので、
演出されるトータルプロデュースには来年も期待したい。
心配していた雪は始まる頃は止んでいたが風下へと風向きが変わったので、
あと20分はどうなるかと心配していたが、辛うじて粉雪程度の降り方で助かった。



以前から最前列で撮影したいと思って今回初めての試みだったが、
結果としては花火が高く上がるので28mmでもカヴァー出来ないことは無いが、
カメラを上に向けるため撮影後は肩がこった。
迫力はありレーザーも綺麗に見えたが、小型煙火などが花火玉と被るので写真にすると賑やかしい仕上がりになったかもしれない。
あとどうしても気に入らなかったのが、最前列よりさらに前で三脚を立てて撮影している演出業者。
資料撮影の動画をあれほどの近距離で撮影して何の資料になるのか聞いてみたいが、
それ以前に後方のカメラマンが気にならないような無神経さに驚かされ正直、今回はかなりトータルプロデュースに対して印象を悪くした。
帰りは多少渋滞はあるものの、信号の無い山道なのですんなり帰宅。
シャトルバスの長い行列に並ぶことも無く、やっぱり車で駐車場に止めるのは楽である。
今年は雪の多い年だと思っていたが、今週は暖かい日々が続いたせいで道中はいつもの積雪が少なく恩原らしさが無かった。
明日からまた寒波がやって来るので、いつもの雪深い景色に戻るに違いない。
そう思っているうちに再び雪が舞い降りて道路を白く染めようとしていた。



写真館 二千年一夜