鞆の浦弁天島花火大会〜広島県福山市

初夏を告げる鞆の浦の花火。
今年は久しぶりに鞆の浦へ車で行こうかと思ったが、
のんびり現地入りしたかったので去年と同じくみろくの里からシャトルバスで向かう。
16時30分にみろくの里に着いたが、この時間帯でも特に混雑は無くスムーズにバスに乗ることが出来た。
以前は200円だった利用料も去年から400円と値上がりしている。
花火の内容は変わらないのに運転手不足なのか燃料高騰なのか、
それとも花火協賛金が集まらないのか、景気は良くなっているはずなのにその雰囲気はまったく感じられない。
2人だと800円かかるので、それなら鞆の浦の駐車場に止めても良かったが、
バスで向かう道中の景色を見ながら鞆の浦へ行くことは、
普段気軽に行ける所を敢えてお金を払ってバスで行くことで、
まるでどこか遠い所へ旅行に来たような気分にさせてくれる。
それもまた鞆の浦ならではの魅力だったりする。





鞆の浦に着いたのは17時頃。
数日前に日本遺産に認定された鞆の街並を散策するのも楽しみの1つであり、
ここもまた古い建物の中に新しい建物や店が入っている光景に驚かされた。
海の向こうには豪華客船パシフィックビーナスとガンツウが停泊しており、
改めて鞆の浦の人気が伺える。
露店群の方はさすがに混雑しているので早々と渡船に乗って仙酔島へ渡る。
今日の天気予報は曇りのち晴れ。
午前中は雲の広がる空に本当に晴れるのか心配したが、
予報通り夕方になると雲一つない綺麗な青空となった。
去年に比べると若干霞が多く四国山脈の山々が辛うじて見えていた、
時間があるので仙酔島の海岸沿いを散策。
去年も同じコースを歩いたが、九千万年前の姿を見ることが出来る岩肌や地層を見学出来るので、
意外と良い時間潰しになる。
そしてすれ違う人も数人程度なので花火撮影に来たことを忘れてしまうくらいのんびり出来るので、
個人的にお気に入りの場所で、いつか国民宿舎に泊まってのんびり過ごしたいと密かに思っている。





花火の打上は19時30分とあまりにも早過ぎるが、仙酔島からだと太陽が沈む方向に花火が上がるので、
50分くらいからブルーモーメントを背景に花火を撮影することが出来る。
デジカメやソフトを使えば簡単に合成出来るが、
個人的にあまり好きではないのでリアルタイムに撮れる場所は意外と少ない。
去年は何故か予定より大幅に打上時刻が遅れて17時50分から打ち上がったが、
今年は定刻通りではなくまさかの数分フライングで花火が打ち上がった。



今年はほぼ定刻通りに花火が上がったので、
演出も例年通り単発がメインで時々、スターマインが上がる。
今年のプログラムも大きく3段に分かれてさらに3景に分かれている。
音楽に合わせて花火が上がっているようだが、
仙酔島からは音楽もアナウンスもあまり聞こえないのは仕方ない。
プログラムに合った花火が上がっているかどうかはわからないが、
昔は見かけなかった扇打ちも披露され、千輪の一斉打ちなど打上方も工夫されているように見えた。
驚くような花火大会ではないが、風光明媚な町で上がる花火はどこか心癒されるのも鞆ならではかもしれない。



20時30分に花火は終了。
町内は凄い混雑になっているが、仙酔島発の渡船はしばらく来ないので、
本土に戻る頃は露店群も片付けの準備をして花火客もいなくなってすっかり閑散としていた。
シャトルバスの最終は21時40分だが去年は22時00分が最終乗車だった。
その反省を生かして今年は早く帰れるか期待したが、更に遅い22時30分。
今までのんびり出来たがさすがにこれにはくたびれた。
来年は駐車場かな。



写真館 二千年一夜