坂本の棚田〜三重県亀山市

日野町内のホテルで一夜を過ごし、出発したのは9時頃。
今日も日差しはきつくて暑い1日になりそうな予感。
津市へ向かう前に亀山市にある棚田へ寄るため国道1号線を走る。
棚田への道のりは石水渓の近くにあるので石水渓の案内板に従って向かい、
キャンプ場の手前に棚田の案内板があるので狭い山道を上がっていくと展望所へ案内してくれる。

10時30分頃、坂本の棚田に到着。
集落の中に棚田があるので電線や電柱が目立ち、撮影ポイントは限られる。
暑い中、散策しようと思ったが断念して展望所からのみ撮影。
幸い展望所は周りの木々で日陰となって風が心地良かった。
展望所からの眺めは良いが、遠くに見える新名神の工事現場を入れるかどうかは苦渋の決断とも言えよう。





津花火大会〜三重県津市

途中、道の駅で今回の旅の目的の1つであった津ぎょうざを食べて13時過ぎに現地入り。
あまりに早過ぎる現地入りだが、猛暑の炎天下で歩き回るのは危険なので、
道路規制がかかる前に現地調査をしておきたかった。
会場付近の防波堤は工事中で立ち入り禁止になっているので、
500mほど南下した所に視野の開いている防波堤があるが、
既にカメラマンで殆ど埋まっていたが辛うじて端にスペースを確保。
目の前に見える露店の雰囲気が良いが、まだ台船が到着していないので、
露店以前にこの場所で撮影出来るかどうか現時点ではわからない。
ただ撮影しようと思えば砂浜に降りれば無限に場所はあるので、特に心配することも無いが、
砂浜に降りてイメージしてみたが、観覧客の混雑度を想像するとやはり高い堤防から狙いたい。
とりあえず台船が来るまで様子見。


※会場附近は露店がたくさん並んでいる。


※砂浜にはたくさんの観覧スペースあり

せっかくなのでさらに南下して競艇場のある場所へ行ってみると海水浴客で賑わっており、
同じ砂浜でも北はマリンスポーツ、南は海水浴と雰囲気が随分違い、海水浴が出来る範囲が決まっているのだろうか。
会場から1キロ以上離れているが競艇場が臨時駐車場となっているので、案外こちらの方が混雑度は激しいかもしれない。



あまりの暑さに避難しようと思った矢先に台船が定位置に向かっていたので先ほどの場所へ戻る。
台船は思いのほか理想の場所に止まってくれて良かった。
既に15時の時点で堤防上の撮影スペースは完全に埋まって人一人入るスペースは無くなっており、
砂浜にもカメラマンの姿を多く見かけた。





今回、実は非常に運が良いことに、
会場から徒歩1時間以内の所に宿を確保しており16時にチェックインして18時まで仮眠をとってのんびり過ごすという、
長年撮影していてこんな贅沢な思いをしたのは初めてかもしれないが、
今回の旅は旅行を兼ねているので、昨日も含めてちょっと贅沢な予算多めに計画を立てていた。
予算多めと言っても2人で6000円の宿泊費だが(笑)

18時に外を出ると津市街地のビル群の影で会場までの道のりはさほど苦にならなかった。
会場内はさすがに混雑していたが、広い砂浜でどこでも見れることから1か所に集中することなく、
どこでものんびり足を伸ばせて観覧出来るのが海水浴場ならではの良さである。
ただ会場から離れているのでアナウンスは聞こえず、不覚にもプログラムも入手することは出来ず、
他の人が持っていたのを見せてもらい流れだけでも把握しておいた。



19時30分からウェルカム花火と題して単発が上がり主催者の挨拶。
そして19時45分、会場ではカウントダウンが行われたらしいが、こちらではまったく聞こえないのでその瞬間が来るまでレリーズを握りしめる。
オープニングは恒例となっている尺玉5発扇打ち。
斎木煙火の虹色のブーケが5発同時に見れる何とも贅沢な演出から始まった。
プログラムは12のスターマインで構成されておりその間に単発が打ち上がる内容。
約1万発以上と言われる玉数にしてはちょっと物足りなさがあり、
実際に1時間以上ある演出もシャッターチャンスは少なく、お蔭でフィルムの消費は昨日とさほど変わらず。
ただこの花火大会はスターマインこそ見る価値があり、
どのプログラムも内容は素晴らしく、会場を生かして広範囲に広がる千輪や水中花火が出来るのも津らしさであり、
津でなければ見ることの出来ない演出に違いない。
花火を撮影し始めた頃から、一度は訪れてみたいと思っていた花火大会にようやく来ることが出来て良かった。
この花火大会も歴史は古く、今と昔では随分演出が変わっていると思われるが、
今は今でもちろん素晴らしいが、昔はどんな花火が打ち上げられ、どんな花火大会だったのだろうか。

花火大会終了後、それ相当の混雑を想像させられるが、
そんな混雑も渋滞も今日は縁は無く、
帰りに夕食をして宿へ戻った。



写真館 二千年一夜