温泉津温泉夏まつり〜島根県温泉津町

10号玉が20発上がる花火大会として以前から気になっていたが、
ここの花火大会もまた縁が無く訪れる機会が無かったが、
今回ようやくその機会がやってきた。
温泉津へのアクセスは昨年の大晦日に訪れた仁摩の隣町なので同じルートで向かう。

家を出発したのは13時30分。
やまなみ街道から国道375号線に入り、農道、県道経由で石見銀山を目指し北へ走ると仁摩に入る。
今日は帰省ラッシュということで山陽道は大渋滞になっているが、
山陰へ向かう道は車も信号もストレス無く信じられないくらい気持ち良く走ることが出来た。
思いのほか順調で温泉津に着いたのは16時30分頃。
臨時駐車場は3ヶ所用意されており、そのうちの旧小学校を予定していたがなかなか見つからず、
温泉津町内をウロウロしてしまった。
総合グラウンドは近いが坂道になっており、学校は距離があるが平坦な道。
究極の選択だが、予めグーグルマップで撮影場所を決めていたので、
そこに近い学校に最初から決めており、むしろ学校以外は考えられなかった。





結局、温泉津駅の裏に学校はあり、路地に入らず国道9号線を素直に走っていれば気付いていたかもしれないが、
お蔭で道路規制がかかる前に会場内を見ることが出来た。
外へ出るにはまだ太陽が高いのでしばらく車内で待機。
それでも退屈なので17時30頃に会場へ向かった。
蒸し暑さが体に纏わりつくが山陰の風は瀬戸内海と違ってどこか心地良い。
会場へ向かう途中、ちょっと寄り道して温泉津温泉街を散策してみた。
小さな港町に佇む小さくて古い温泉街。
町並み保存地区に指定されていないのか所々新しい民家も見かけるが、
古い建物も多く残っており温泉や旅館が建ち並んでいる。
歴史は古くかつて石見銀山を船で積み下ろししていた沖泊がある。
そういえば昔訪れたような記憶があるがあまり憶えていない。
今日は夏まつりなので有名な温泉施設は18時で閉まっており、
機会があれば温泉に入って改めてゆっくり散策してみたい。



会場内はご当地グルメブースも並び美味しそうな匂いが漂っていたが、
長蛇の列に並ぶ時間が無く諦めた。
花火の筒場は台船からだと思っていたが、対岸の駐車場にセットされており、この距離からだと10号玉はかなり近い。
19時を回ると続々と会場へ観覧客は吸い込まれていき、
花火は海岸沿いであればどこからでも見えるが、
やはりみんな露店が並ぶ会場へ行ってこそ夏祭りなのかもしれない。
観光案内所辺りから漁船が浮かぶ光景を前景に構図を練る。
距離としては500mで10号玉を狙うにはギリギリの距離だが、
それ以下だとちょっと物足りなさがあるが仕方ない。
10号玉が20発上がる花火でお馴染みだが知名度は無くカメラマンは見かけなかった。
会場からはカウントダウンが始まり19時50分に花火は打ち上がる。
頭上に開花する10号玉は予想以上に大きく28mmレンズを一杯にして辛うじて入ったが、
逆に3号玉が小さく見えて案の定迫力に欠ける。
日本海沿いでも内港になっている温泉津港は波も無く、花火が開花すると穏やかな海に花火の色が染まって綺麗で、
心配していた煙は流れは悪いものの停滞することも無く撮影に支障は無かった。



19時50分に始まった花火は20時15分に終了。
夏の花火にしては異例の早さだが、お蔭で早く家に帰れるので嬉しい。
渋滞が発生する前に早々と駐車場を脱出出来たので、
日付が変わる前に家に着くことが出来た。
山陰道から見える闇夜に浮かぶイカ釣り漁船の漁火は独特の雰囲気があって美しかった。



写真館 二千年一夜