播州赤穂花火大会〜兵庫県赤穂市

先週に引き続き、今週もどこか遠い所へ行きたいと中国地方と飛び出し播州赤穂へ行くことにした。
しかしよく調べてると尾道から赤穂まで約100キロと実は県内の宮島とさほど変わらないことがわかり、
そう思うと意外と兵庫県西部は近いのだと思った。
とは言っても、日中の岡山県内は渋滞ポイントがたくさんあるので岡山を通過するだけで3時間はかかり、
やはり兵庫県西部は近いようで遠く感じる場所である。

お昼過ぎに車のメンテナンスをしてもらうため福山市内へ立ち寄り、
13時40分、そのまま赤穂市へ向かう。
当初、下道で玉島まで行くつもりだったが、
福山市内の渋滞にくじけて福山東ICから乗り、
早めに行っても仕方ないので玉島で降りて下道を走る。
予想はしていたが高梁川と早島IC出口の渋滞で岡山を抜けるのに2時間以上かかった。
これなら和気まで高速で行けば良かった。
赤穂市内に入ったのは16時20分頃で思っていた以上に時間を費やしてしまった。
せっかく赤穂へ来たのなら赤穂の塩を使った赤穂ラーメンを食べようと予めリサーチしておいたお店へ立ち寄る。
赤穂駅前にあるたまたま止めた駐車場が1日最大600円で、
会場の臨時駐車場も500円と有料なので、
それなら車をそのままここに置いて駅前から出ている無料シャトルバスで行くことにした。







バスに揺られること10分ほどで会場に到着。
かつて塩田だった一帯を埋め立てて赤穂海浜公園という広大な場所が今日の会場で、
園内には大きな池が2つあり観覧車もあった。
17時20分、駐車場がどのくらい混雑しているかわからないが、
会場内は案外疎らでどこで撮ろうか迷うくらい空いていた。
5月末の相生並の混雑を想像していただけにちょっと拍子抜け。
当初シャトルバス乗降場に近い西側観覧ゾーンから狙う予定なので、
適当な所に三脚を仮置きして他の会場を散策してみた。



出会橋を渡って東側観覧ゾーンは西側と違って割と埋まっているようだが、
東側と西側の違いは何なのだろうか。
西側は露店が無いのでそれだけの違いだとすれば、
西側はかなりの穴場スポットである。
ただ小型煙火の設置具合からして端から見ることになるので、
写真を撮るなら正面である東側が良さそうだった。
帰りのことを考えて西側に仮置きしておいたが、
明日も休みだし遅くなって構わないので東側へ三脚を移動することにした。
東側はそれなりに埋まっているので三脚を立てるにも後ろの人の邪魔にならないか、
バルーン投光器の灯かりで撮影に支障は出ないか、など何かと気を遣う。
投光器付近が撮影に適していたが、本部で聞いてみると投光器は花火打上中も消灯はしないらしい。
最前列の端も空いていたが、
単発と小型煙火を綺麗に組み合わせるには案外場所は限られているように思われるので、
ここは妥協せず、かつ投光器の明かりに支障が無い場所を見つけて場所を決めた。


※西側観覧ゾーン、筒場から近いが露店が近くに無いので空いている。
 シャトルバス乗り場から近い





一応、北側観覧ゾーンにも行ってみたが、
こちらは西側以上に閑散としていた。
打ち上げ場所から離れてはいるものの、
出会橋を前景に赤穂らしい写真が撮れるかもしれない。
何より閑散としているのでのんびり花火が見えるのが良いじゃないですか。
今回は東側から撮影するが、機会があれば北側からも狙ってみたいと思った。
その後、時間の許す限り露店がたくさん並ぶ赤穂広場、
ステージイベントが行われている太陽の丘附近、
盆踊り会場になっているメイン会場の自由広場と散策してみた。
自由広場には大勢の人が集まっており、
ここからでも花火は見えないことは無いだろうから、
露店巡りしたり盆踊りをしながら花火を楽しめそうであった。


※東側観覧ゾーン、一番人気の観覧ゾーンだが思ったほど混雑はしていない。



19時前に東側観覧ゾーンに戻ると、
それなりに観覧客で埋まっていたがそれでも相生のような混雑では無かった。
これだけ会場が広ければ混雑も緩和されるだろうけど、
帰りのことを考えると想像しただけで怖い。
各観覧エリアに駐車場があり、
東側にはさらに臨時駐車場を設けているので、
車がたくさん止められる分、帰りはなかなか出られないような気がする。
シャトルバスは大丈夫だろうか・・・


※北側観覧ゾーン、筒場から700mほど離れているが閑散としてのんびり花火が見れそう。穴場的スポット。

19時45分、カウントダウンで花火が打ち上がる。
オープニングは音楽付きのスターマインで華やかに始まった。
単発の筒よりも小型煙火が右手に上がったので、
もう少し左側から狙えば良かったが、場所的には悪く無い。
最大3号玉だと思っていたが意外と高く迫力のある花火だったので4号玉もあったのだろうか。
いくつかのプログラムに分かれており、単発、スターマインなどで繰り広げられていく内容。
アナウンスでは各パートごとに花火の演出を説明していたが、
出来ればプログラムに記載してもらえたら花火がもっと楽しめると思う。
担当している三光煙火の演出は上郡以来、実に何年振りか思い出せないくらい久しぶりで、
シンプルな演出であるが打ち上がる玉は国産玉だけあって星の発色が綺麗に見えた。
時折、玉皮が飛んでくるくらい風下だったが、風があったお蔭で煙で見えないようなことは無く、
思ったよりも綺麗に見えた。
最後は再び音楽付きのスターマインで豪華にフィナーレを飾った。
約2500発を50分かけて打ち上げる演出は、三光煙火の実力のお陰なのか退屈はしなかったし、
いろんな玉を用意していたので見ていて飽きなかった。
先週に引き続き今まで見る機会が無かった播州の花火だったが、
今後はちょっと注目せずにはいられない場所となってしまった。
そう思うと来年の夏が楽しみになってきた。



20時35分、花火終了後、急いでバス乗り場へ向かい、
小走りで向かった甲斐あって10分ほどの待ち時間でバスに乗り込み、
バス専用道路で会場をあっという間に離れて駅に着いたのは9時20分頃。
駅前附近は市内で花火大会があったのか!?というくらい静かで、
お蔭で思っていた以上に早々と赤穂市内を出ることが出来た。
もし次に行くことがあればこのパターンは有りだな。





写真館 二千年一夜