はなぐり岩の夕日〜山口県下松市

天気が良くても2日続けて行くことは無いだろうと思っていても、
天気図や予報を見ると気になって仕方ない。
今日は朝から天気が良く、夕日の条件としては申し分ない。
ただ日中晴れていると大概夕方に雲が広がるパターンが多く、
いつも天気予報に裏切られてきた。
翌日は仕事ということもあり片道3時間の車移動は体の負担も大きいが、
あまりにも天気が良かったので、
ドライブ気分でなら家に居るよりかえってプラスになると都合よく思うことで、
2日連続、笠戸島へ行くことにした。
工程は昨日と同じ、13時に家を出て志和から岩国まで高速移動。
今日は日曜日ということで車は少ないように思えたが、
かかった時間は昨日とさほど変わらない約3時間。


※天気が良いせいかカメラマンがいつもになく多かった





16時10分頃に笠戸島に到着。
今日は太陽が沈む方向には雲1つ見えず最高のコンディションだったが、
それを知ってか三脚が多めに立っている。
どうやらどこぞのカメラ愛好会の人達が来ているようで、
展望組と海岸組に分かれて撮影しているらしい。
みんな展望組だったら撮影するスペースが無くなっていたかもしれない。
とりあえずお目当ての場所は確保されてしまったが、
無理にそこに拘る必要は無いので、
空いているスペースに三脚を置いた。


※雲が出てきたが風景は良くも悪くも刻一刻と変わっていく

太陽が沈む時間は17時00分。
どこでどのタイミングでどのような構図で撮るかファインダー越しで考えていると、
太陽が眩しくて目が痛い。
あくまで目的は古島の左手に沈むダルマ夕日だが、
ただその場所にずっと居座るにはあまりにも勿体無いので、
動ける範囲で徐々に沈んでいく夕日撮影を楽しむ。
今日は確実にダルマ夕日になると確信。
やっぱり来て良かった。




※ダルマ夕日確定!

そしていよいよ太陽が水平線に近づくと何かおかしい。
ダルマになるどころか島が噛んでいるように見える。
雲では無さそうだが太陽が沈む方向に島は無いはず。
結果的にダルマ夕日を見ることは出来ず、
ただ1つだけわかったことは古島の左側はダルマ夕日が見れないということ。
それがわかったことと、何より最高に綺麗な夕日が見れただけでも来た甲斐があった。




※水平線上に何かがありダルマならず。。。

太陽が沈んでから30分が過ぎ、
辺りは誰一人といなくなった。
夕景撮影は太陽沈んでからも景色は刻一刻と変わっていくので油断出来ない。
案の定、太陽が沈んでから西の空が真っ赤に染まり空が染まると海も染まり本当に美しい景色が目の前に広がっていた。
今日は風も無かったので余計に海が綺麗に見えたのかもしれない。
明日からの仕事に差し支えるので、まだしばらく景色を見ていたいが適当に切り上げて来た道を戻る。
さすがに今日は高速を使って3時間かけて帰宅した。


※太陽が沈むとカメラマンはみんないなくなったが、
 沈んでからも油断出来ないのが朝日、夕日の楽しいところ。

ところで何故に古島の左側はダルマ夕日にならなかったのか、
島は無いのにあの山は何だったのだろう・・・
検証してみた結果、約80キロ先にある国見山の麓、標高約300mではないかと推測。
だとしたらこの日は上空が相当クリアだったということだが、
もし気温がもっと下がっていたら蜃気楼現象でダルマ夕日になっていたかもしれない。






写真館 二千年一夜