木次線〜島根県横田町

今シーズンというより今年になって初めて木次線に訪れた。
去年は三江線が廃線になったこともあり、
次は木次線かと思い季節ごとに訪れていたが、
今年は気付けば一度も撮影に訪れていなかった。
決して頭に無かった訳ではないが、
チャンスを伺っているうちに今年が終わろうとしていた。
年内の仕事も終わり冬休み初日に合わせるかのように中国地方山間部に雪が積もった。
しかも雲の無い予報となれば行かない訳にはいかない。
芸北も捨てがたいがここは木次線の冬景色を狙うことにした。







5時30分に家を出発。
2時間かけて木次線の撮影ポイントである三井野原へ向かう。
道中、雪がまったく無くて本当に積もっているのか不安になってきたが、
油木駅を過ぎた辺りから歩道や畑に雪化粧くらいに薄ら積もっている光景が見えて来て、
そして唐松ポイント辺りから一気に雪景色となり景色が一変した。
正直、今日は空振りに終わるかと思ったが、
標高が高いとはいえ三井野原周辺は完全に雪国となっており、
道路の凍結はもちろんのこと、畑や山は白一色。
去年も同じ時期に雪を狙ってきたが、
今日は放射冷却の影響で積もった雪が木々に着雪しており、
去年の比べると全然景色が違って見えた。
とにかく青空の下で日差しに当たる雪景色が綺麗なのである。



焦る気持ちを押さえながらもスイッチバック俯瞰撮影ポイントへ向かうと、
旧国道が何と通行止め。
土砂崩れでもあったのだろうか?
歩いて行けない距離じゃないし時間も余裕があるので、
近くの神社に車を置いて歩いて向かう。
向かう道中、雪化粧した山や日差しに当たる木々、
着雪した雪が日差しに当たって溶けているが、
その溶けかかった雪が冷たい空気で再び凍り、
このような景色が見れるのも歩いて向かっていたから気付いた訳で、
もし車で向かっていたら運転に集中していて気付かなかったかもしれない。
三井野原の景色を見ると今日は本当に来て良かった。と思ったのも束の間、
何とスイッチバック付近は雪が無い。
確かに標高が違うので雪が無いのも考えてみれば当たり前だったかもしれないが、
これほどまで坂根と三井野原の景色が違うものなのか。
ライブカメラでは三井野原だけ気にしていたが、
スイッチバックの雪景色を撮るなら坂根附近の方を確認した方が良さそうだ。
せっかくなのでここで狙うことも考えたが、
あまりに虚しすぎる景色に三井野原まで戻ることにした。
行きは下り坂なので楽だったが、
帰りは上り坂なので15分くらいかかり厚着していたのでもう汗だくで車まで戻った。



スイッチバック俯瞰ポイントが駄目なら、
道の駅辺りから狙おうと思ったが、
線路沿いに雪は少なくやはり面白くない。
山によっては真っ白になっているのに、
何故こうも狙う場所に雪が無いのか。
そうこうしているうちに備後落合行きの通過時刻が迫って来たので、
一番積雪が多い三井野原駅周辺で狙うことにした。
とりあえず三井野原駅に行けば良さそうな場所が見つかるだろうと期待したが、
特にこれという場所も無く、苦し紛れに踏切辺りから通過前と通過後を撮影。
どういう形に仕上がっているかわからないが、
最高の景色を前にして中途半端な気持ちだけが残った。



戻りの便が1時間後にやって来るので道の駅で作戦会議。
日差しが容赦なく木々に着雪した雪を溶かし、
やはり一発目は道の駅で狙えば良かったと後悔。
日差しはその後、雲に隠れたり出たりの繰り返しで、
日差しがあれば多少なりも絵になるが、
曇ってしまえばただの寂しい雪景色。
一応、道の駅で機材をセットして9時台の戻り便を待つ。
結果的に日差しは僅かながらあった中で通過してくれたが、
最高の雪景色を上手く生かし切れなかった後悔だけが残る撮影となった。
年末年始に再び寒波がやって来るので、
またいつか機会を狙ってリベンジしてみよう。



木次線は秋は人気のある撮影スポットだが、
今日は見る限りカメラマンは1人だけ見かけたので意外と穴場であり、
2時間くらいで秘境の雪景色が撮れるのは嬉しいのでまた今度。









みろくの里ウィンターイルミネーション
キラメキノセカイ〜広島県福山市


特に行く予定は無かったのだけど、
夕方は天気が良さそうで今日は花火も上がるので、
トワイライトイルミを撮ろうとみろくの里へ行くことにした。
家から車で30分ほどなので行こうと思えば気軽に行けるが、
最近は夜でも入園料が1000円と値上がりしたので、
2006年以降訪れていなかった。
17時過ぎに到着した時はまだ駐車場に余裕があった。
28日の年末ということもあり、臨時駐車場からシャトルバスまで用意しているくらい来場者が多く訪れるらしい。
確かにチケット売り場はかなりの行列が出来ている。
これから暗くなるにつれて混雑が予想されそうだ。



早速入場して軽く園内を散策。
イルミは何度も撮影しているので特に本腰を入れて撮るつもりはなかったが、
以前あったものが無くなっていたり、
今回から導入したものもあれば復活したものまで、
2年振りに訪れるといろいろ様変わりしている。
その中で一番びっくりしたのは、みろくの里のマスコットキャラクターである「みろく坊や」の姿がどこにも見当たらなかった。



17時30分からイルミの点灯が始まるので、
それに合わせて撮影場所を決める。
今日は綺麗な夕暮れ空なので、もしかしたらダルマ夕日が見れたかもしれない。
そう思うとみろくの里を選んだのは選択ミスだったか・・・と思ったが、
トワイライトイルミもなかなか撮れないので最高のイルミを撮ることに専念しよう。
撮影場所を決めて17時30分、点灯と同時に撮影スタート。
あっという間に人だかりとなり、狙っていた場所が人で埋め尽くされ、
人を掃けるのを待つと空が暗くなるので、
特定の場所に集中して撮影を進めていく。



花火の打ち上げまで園内を散策しながら見応えのあるイルミを探して撮影。
どうしても以前撮ったものに近い感じになってしまうが、
みろくの里のイルミのLEDは綺麗なのでつい撮影してしまう。
今回、新たに「1万本の光るバラ」というスポットが誕生していたが、
派手さは無いが冬の時期にいかにも満開に咲いているように見えて、
これはいろんなイルミ会場を見て来た中でも珍しい演出だった。
他にも以前無かった照明を使ってみたり、
メロディイルミを場所を変えて演出してみたり、
変わっていないようで毎年いろんな工夫をしているのだと改めて思った。
入園料が1000円と高くなったことで少し足が遠退いたが、
これは入園料に見合うだけの良さがあった。



19時30分に花火が打ち上がるので、
イルミ撮影を適当に切り上げて撮影ポイントまで戻る。
一応、筒場は確認しているが実際にイメージ通りになるかは上がってみないとわからない。
19時30分、距離が離れているせいか音楽が聴こえず、
代わりに近くのスピーカーから流れる音楽が微妙に気になってしまう。
花火観覧会場だと音楽に合わせて花火やレーザーの演出が行われるらしいが、
去年辺りから花火打ち上げ時に周りのイルミを消灯している動画を見かけたのが気になった。
幸い撮影ポイントのイルミは点灯のままで助かったのと、
イメージ通りに花火が打ち上がってくれて良かった。



5分ほどで花火は終わり、
光のトンネルで少し粘ってイルミ撮影は終了。
多いと思っていた園内もさすがに20時30分になれば疎らになっていたので、
撮影するなら今の時間帯がやはり狙い目だったか。
駐車場は帰り客の車でそれなりに混雑している。
花火が終わると同時に帰ると予想したが、
明日も休みの人が多いせいか花火が終わっても園内に残った人がそれなりにいたのだろうか。
駐車場は混雑していても周りに信号の無い田舎道なので渋滞することなく、
みろくの里を後にした。







写真館 二千年一夜