岩座神の棚田〜兵庫県加美町

夏休みに計画していた和歌山遠征や長良川遠征が台風で中止となり、
それなら夏休み以降に少し遠出しようと数ある中から兵庫県西脇市に決めた。
遠出と言っても兵庫県の真ん中辺りなので高速道路を使えば意外と近い。
12時30分頃に家を出発。
昼間の岡山県内を下道で移動するには3時間かかるので、
ここは一気に高速道路を利用して2時間ほどかけて姫路東ICまで移動。
道中、昼食の休憩を取りながら国道372号線を1時間弱ほど走って西脇市内に入ったのは16時00分頃だった。
せっかく西脇市に来たのなら、ちょっと足を伸ばして隣町の多可町に棚田百選の岩座神へ行ってみる。
地図で見ると近いと思っていたが30分以上かかり思った以上に時間がかかった。





16時30分、棚田に西日が当たる光景を期待したが、
現地に着いた時は雲に覆われ何とも寂しい光景が広がっていた。
そして棚田の中に民家が存在しているので電線や電柱があちこちにあり目障りで仕方ない。
これも生活の一部だと思って広角レンズで撮影したものの、どこか腑に落ちない。
時間をかけて、また日差しなど自然の力を借りれば良い構図が見つかるかもしれないが、
時間も無いので今日は軽く巡って終了。
岩座神には一度来たことがあるような気がするが記憶に無い。
もし来たとしたら今回と同じ思いで見ているはずなので、
さほど記憶に残っていないのだろう。
稲穂に頭が垂れて標高が高い割には工程が早く、
訪れるタイミングとしては悪く無いので、
もし西脇の花火を撮りに来ることがまたあれば寄ってみようと思う。










へその西脇・織物まつり〜兵庫県西脇市

再び西脇市内に戻って来た時には18時になろうとしており、
会場近くの駐車場を心配したが何とか止めることが出来た。
ここのお祭りの凄い所は、会場周辺の至るところに臨時駐車場があるということ。
学校のグラウンドや市役所の駐車場というより、
民間企業や私有地が占めており、その代わり数十台と止められる台数は限られているが、
その分、道路へ出るまでの時間は短縮されそうである。
地域性なのか私有地を駐車場として提供するお祭りは実は意外と珍しく、
それだけ昔から愛されている祭りなのかと思ったが、今年で第14回と歴史は浅い。
どちらにしても市民が協力しあって祭りに協力している姿は好感が持てる。
ちなみに明日も会場を移してお祭りが行われ花火も500発ほど上がるらしい。



筒場は加古川の河川敷に設置されており、
3号玉クラスの筒が並べられていた。
当初、橋を挟んだ北側から狙おうと思って散策していたが、
どうも川が映り込みそうに無いので止めて、
駐車場から近いこともあり田んぼ越しから狙うことにした。
橋の通行規制がかかるまえに時間もあることなので会場へ行ってみることにした。
日本へそ公園が会場となっており、
露店が数多く並び大勢の人で賑わっている。
ステージではちょうどキッズダンスが披露されており見物客も大勢いた。
会場からは筒場が見えず構図を描けなかったが、
露店と花火が絡めば会場内から狙うのも悪く無い。
プログラムに掲載している写真を見る限りでは、予想した通りの位置に花火が上がれば露店と絡められるかもしれない。
田んぼを前景にしたところでまったく面白く無いので、
特に早く帰る必要も無いし、このまま会場へ居座ることにした。

夕方になり8月とは思えない涼しい風が吹き抜けていくが少し嫌な予感がする。
事前に調べたアメダスによると夕方に雨雲が兵庫県中心に停滞していたので、
ひょっとしたら雨が降るかもしれないと思っていたのにも関わらず、
会場で撮る予定が無かったので何も雨対策をしていない。
かと言ってこれから車まで戻る元気は無く、このまま雨が降らないことを祈りたいが、
花火が上がる1時間前に小さな雨粒が落ちて来た。
本降りにならなかったのは不幸中の幸いだったが、
この状態がいつまで続くのかやきもきさせられるのは、この後にステージを控えている吹奏楽の中学生も同じ気持ちだったかもしれない。


※ステージ右手から花火は上がる。

20時00分、結局降っているのか止んでいるのかわからない状態の中、花火は打ち上がる。
隣に居たカメラマンから、ステージの横から花火が上がると事前に教えてもらっていたが、
いやいやもっと右側からでしょ!?と思っていた予想は見事に外れた。
そりゃ去年も同じ所で花火を撮っているのだから筒場が移動しない限り花火は同じところから上がるのでカメラマンの言うことは正しかった。
オープングから激しいスターマインや一斉打ちで凄い迫力があり、
筒場から結構歩いたので距離があると思っていたが、
後で調べると筒場から260mしか離れていなかった。
構図通りにはならなかったが、目の前で開花するマルゴーらしい玉が繰り広げられ見応えがある。
心配していた雨は一時止んだが終盤になって再び降り出し、
会場内で貰った団扇を雨避けにしながら撮影を続けるが、どうしても撮影、観覧共に集中出来なかった。
最初から最後まで音楽も無ければ提供読みのアナウンスも無く、
とにかく終始花火が打ち上がる。
小型煙火は無く、単発、スターマイン、一斉打ちの1セットが何度か繰り返されている。
玉の種類は少ないように見えたが
久々にマルゴーの演出が見れる楽しみがあった反面、
関西で見るマルゴーは大したことは無いとも思っていたので、
しっかりマルゴーらしさがあって来た甲斐があった。



20時30分、急いで会場を後にして駐車場へ向かう。
駐車場は予想通り簡単に出ることが出来たが、
敢えて遠回りして国道427号線に出ようとしたのが失敗だった。
国道427号は渋滞していないが、そこへ出るまでの市道が渋滞して30分以上かかってしまった。
今回の旅でどうしても播州ラーメンを食べたかったので、渋滞にはまってしまったのは仕方ないが、
夜遅くまで営業している「かおるちゃんラーメン」で無事に播州ラーメンを食べることが出来て、
今回の旅の目的は無事に達成された。






写真館 二千年一夜