蒜山ジャージーランドの向日葵〜岡山県川上村

夏休み3日目は塩手池で開催される花火撮影を予定しており、
せっかく岡山の県北へ行くなら、その周辺に何か無いかと調べてみると、
蒜山ジャージーランドの向日葵が見頃を迎えているニュースを見つけたので寄ってみることにした。
当初、朝一番に行ってみたいと思ったが、
家から片道3時間以上かかるのと、最終目的が花火だと時間が空き過ぎるので、
早朝ではなく午後に変更した。

11時30分に家を出発。
いつもは国道313号線を北上するコースを走っているが、
今日はやまなみ海道を走って庄原経由の鍵掛峠越えを走ってみた。
山陽道は相変わらず渋滞しているようだが、
蒜山までの道のりは特に混雑も無く気持ち良く車を走らせることが出来た。
蒜山に着いたのは15時前頃で結果的にはどこを走ってもさほど変わらないような気がするが、
真夏に大山が見れるのでドライブコースには良い。
田園風景の稲穂も若干ながら色付いており、もう秋の入り口が見えていた。
道路の寒暖計は28度を表示しており標高の高さを感じられる。
蒜山や大山は夏休み恰好の観光スポットであり、
どこの施設も多くの家族連れで賑わっていた。
30度を切った蒜山は吹き抜ける風は心地良かったが、
やはり直射日光は肌を射して暑い。






ジャージーランドでは以前、コスモスを撮りに来たことがあるが、
向日葵は初めてで、コスモスが咲いていた場所に向日葵が植えられている。
最初、本当にこれが向日葵!?と思うくらい花が小さくて、
そういう品種なのか夏前の日照不足の影響なのか・・・
例年より10日ほど見頃が遅く、今が見頃と山陽新聞の記事にも載ってあったが、
載っていた写真とは程遠い色褪せぶりで、既にピークは過ぎていた。
放牧されているジャージー牛を絡ませて撮りたいところだが、
向日葵畑から遠いところでお食事中。
70アールの中からまだ見れる場所を探してシャッターを切った。
早朝の風景をイメージしていたが、
真っ白な雲で描く澄み切った青空のキャンパスも悪く無い。
また向日葵畑に人が入れないようになっているので撮影もしやすかった。
ただ台風の影響で上空は風が強く、
綺麗な青空が一瞬で厚い雲がやってきたりして僅か数分で景色が一変、
最高の青空だと思ってのんびりしていると、シャッターチャンスを逃すところだった。


サマーフェスティバルin塩手〜岡山県勝北町

17時までには塩手に着いておきたいのでジャージーランドの撮影を切り上げて津山を目指す。
1時間あれば着くだろうと思ったが、
勝山まで35キロあるので当然、津山まで1時間で着く訳が無い。
津山市街地を抜けた辺りで国道53号線は渋滞が激しくなり、
勝北町に入ったのは18時になろうとしていた。
体力温存のために会場近くの駐車場に止めたいところだが、
何とか日本原病院の臨時駐車場は空いていた。



塩手池に来たのは2012年以来なので7年振り。
12日固定日ということもあり、なかなか行く機会が無かったが、
今日は祝日の振替休日とこの近郊唯一の花火大会なので行くことが出来た。
ただここの会場は無風というイメージしか無く、
前回も殆ど煙が停滞して良い結果が残せていない。
今年は台風も近づいていることで風があることを期待していた。

歩いて約15分ほどで会場に到着。
前回も思ったが撮影場所の選択肢は思いのほか限られており、
足の向くまま気付けば前回と同じ南側に三脚を置いていた。
露店が並ぶ会場は西側にあるので殆どの観覧客は西側へ集中していることもあり、
殺風景の南側はカメラマンにとって格好の場所となる。
個人的にはどちらでも良かったのだが、
今日はトワイライトな空になりそうなので前回と同じ場所となった。
それにしてもさすが岡山県だけあってカメラマン人口が多く、
昨日の三原の何倍もの三脚が並んでいた。
何とか場所が空いていたので三脚の列へ仲間入り。
ちょっと時間があるので会場へ散策。
今日はあまりご飯を食べていないので、津山のB1グルメでもあるホルモン焼きうどんを食べてお腹を満たした。







やはり風が無くて蒸し暑く汗が噴き出てきそうだが、
風が無いと塩手池に空が綺麗に映り込んでとても綺麗だった。
時間が経つにつれて空は赤く染まり、塩手池も染まっていく光景に思わずカメラを取り出した。
花火は19時45分から約3000発を5景に分けて打ち上がる。
岡山県内の花火大会は徐々に中止しているところもあるが、
ここ塩手池は目立つことも無くひっそりと例年規模の花火大会を続けているのだから大したものである。
打ち上げ距離は約350mほど離れているので3号玉でも迫力に欠けるが、
その分、塩手池に打ち込まれる水中花火は迫力で見応えがあり、
池に映り込む光景は多くの人を魅了した。
単発メインで時々スターマインや小型煙火。
忘れた頃に水中花火を打ってくる。
構図的には水中花火だけだと寂しいので、
何とか打上と絡めようと露光していたのだが、なかなかタイミングが合わず難しい。
打ち上げ正面に水中花火を打ち込むと想定していたが、
プログラムの前半は向かって右側へ、後半は左側へと打ち込み、これはちょっと想定外だった。
それなら最後は左右両方に打ち込むのでは!?と期待したが、
それは少し過度に期待し過ぎだった。
最初は縦構図で撮っていたが横構図でも打ち上げが入るので、
後半は横に切り替えて打上と水中を絡めて狙ってみたが、
お蔭でシャッターチャンスが少なく殆どフィルムは消費しなかった。
最後は打上と水中の冠菊同時打上で見応えがあり、
何より綺麗に池に映り込んでいるのにも関わらず、
煙の停滞が殆どなかったのはまさに奇跡としか言いようがなかった。
撮影している時は殆ど感じられなかった風も、
上空はそれなりに吹いていたということなのか。
普段は厄介者の台風もこればかりは感謝しなければならない。
終わったのは21時頃、久しぶりの蒸し暑さの中での長丁場に疲れた。

帰りは特に急がずのんびり帰ろうと駐車場に戻ると、
既に殆どの車が出ていった後で、混雑することも無く駐車場を出た。
いつもは国道53号線、313号線経由で帰るのだが、
岡山美作道路が一部開通しているので、
どのくらい早く国道2号線まで行けるか試しに走ってみた。
結果的には1時間もかからず10分ほど短縮したのかもしれないが、
国道374号を走って和気を通らなくて良いだけでも気分的に楽であり、
もし津山や奈義方面へ行くのならこのアクセスは使えると思った。




写真館 二千年一夜