菅原神社のカキツバタ〜岡山県笠岡市

去年、笠岡市にある菅原神社のカキツバタの存在を知り、
機会があれば来年撮りに行こうと思っていた。
例年だとGW過ぎが見頃らしいが、
今年は全体的に花の開花が遅いのでGWが明けた1週間後に見頃となり、
年越しの撮影となった。

5時30分頃に家を出発。
仕事疲れでゆっくり朝を迎えるはずだったが、
職業病のせいか早く目覚めてしまったので早めの出発となった。
岡山と広島の県境から国道2号線の裏道である農道を東へ1キロほど走らせると案内板がある。
所々、臨時駐車場があるので日中はそれなりに人がやってくるのかもしれない。





6時30分、朝早いので神社に近い駐車場に駐車。
さすがにこの時間帯だと観光客の姿は見えなかったが、
カメラマンが1名、後から地元の人らしき人が散歩にやって来た。
既に太陽は昇っているが菅原神社に日差しが当たるのはもう少し先なので、
それまでに現地調査しながら構図を練る。
約2000本のカキツバタが咲いていると記事に書いてあったが、
思った以上に小規模で構図はかなり限られてくる。
菅原神社にある石工の眼鏡橋とカキツバタをどう組み合わせるかが最大のポイントになるが、
誰がどう撮っても同じ絵になってしまいがちなので、
オーソドックスな絵にするか、少し工夫してみるかは撮り手の腕次第となる。
個人的にはあまり凝った写真にしたくなかったので、
場所を決めて構図はほぼ固定、後は太陽が昇るにつれて当たる日差しの変化を楽しむことにした。
逆光ではあるが、花や周りの新緑が日差しに透過した光景は清々しい朝で、
写真を撮っていてとても気持ち良かった。



8時00分、カメラマンも花見客も入れ替わり立ち代わりで混雑することなく撮影は終了。
花の名所というような規模の広さではないので、
実際に行ってみてあまりの規模の小ささにガッカリする人もいたようだが、
石工の眼鏡橋は西日本では珍しいので、
ぜひカキツバタを鑑賞しながら菅原神社を散策してほしいと思う。






写真館 二千年一夜