新山の雲海〜広島県世羅町

今日は健康診断で午前中は撮影が出来ない訳だが、
天気予報を見ると最高に良い条件が揃っているとどうしてもどこかへ撮りに行きたい。
以前から世羅の雲海が気になっており紅葉シーズンが終わる前に一度は行ってみたいと思っていた。
家から1時間くらいで行ける近い場所なので帰りの時間制限があるが行ってみることにした。
4時30分、家を出発。
ライブカメラで三次の市街地を見るとかなり霧が出ており、
御調町内も霧が出ていたのでかなり期待していた。
ところが世羅町内に入ると霧の姿は無く満点の星空が輝いていた。







撮影場所はシャンテパルク新山という多目的施設で、
園内は町内を一望出来る展望台やキャンプ場、ちょっとしたステージや広場もある。
町内を走ると必ず目にしていた山の上にある展望台で、
近いと案外行かないもので今回初めての訪問となったが、
まさかキャンプ場などの多目的施設になっているとは思わなかった。
国道184号線から案内板が出ているので道に迷うことは無いと思っていたが、
何せ暗い山道を知らずに進んでいくものだから、
展望台を通り過ぎて電波塔まで来てしまった。
展望台はキャンプ場から電波塔の間にあり、
標高は山頂で635mと意外と高いが、道中は思ったほど道は狭くないので安心して走行出来る。
ただ展望台は思ったほど広くないのでカメラマンが多いと撮影場所が厳しいかもしれない。
今日は先客3名で少なかったのは上手い具合にカメラマンが各地へ散らばったからなのか、
それともまだまだ雲海スポットとしては穴場的存在なのか。



5時30分、外はまだ暗いので少しだけ仮眠。
6時になって外に出てみると東の空が綺麗に赤く染まっていた。
ただ町内の夜景が見えるので霧は出ておらず残念な結果になるかもしれない。
6時30分になって辺りが肉眼でも見えるようになり、
周辺の状況が明確になってきた。
北側の三次方面や西側の世羅西方面は霧が溜まっており、
世羅町内がこの辺りで最も霧溜まりが遅いのだとしたら、
風などの条件で周りの霧が町内に流れ込むのを期待するしかない。
今日は西から東へ風が吹いているので、
世羅西に溜まっている霧に期待したい。



7時になるかならないかくらいに太陽が顔を見せ始めた。
残念ながら町内に霧溜まりは無くまったくの想定外。
標準レンズから望遠レンズに切り替えて、
何とか絵になりそうな構図を切り取っての撮影となった。
幸い東方面の一画に霧溜まりがあり山の紅葉と絡めて秋雲海ならではの面白い構図が出来たのと、
今後の撮影にも役立ちそうで来た甲斐があった。
世羅の山々は広葉樹が多いみたいで山が綺麗に紅葉している。
雲海は条件が揃えばいつでも撮れるが、
紅葉と雲海は絵になるので撮影するなら11月がベストシーズン。
また来年訪れてみよう。








ウィンターフェスタ 愛らぶ高梁〜岡山県高梁市

去年初めてイベントの存在を知ったが確か他と被ったので、
今回初めて訪れることになった。
16時までに着いて現地調査をしたかったが、
所用で出発が遅くなり15時頃に出発。
着いたのは17時30分頃だった。
辺りは薄暗くもしかしたら臨時駐車場は満車かも、と思ったが何とか空いていた。



点灯式は既に終わっており会場はイルミで明るく輝いている。
イルミといっても美観地区一帯が包まれている訳では無く、
教会堂のライトアップとその前にあるツリー。
後は川沿いに灯籠と夜市がいくつか出店しており、
規模としては決して大きいイベントは言えないが、
大勢の人が訪れてはイルミの前で撮影していたり夜市もそれなりに賑わっていた。
イルミの撮影をそこそこ撮って花火の現地調査。
出来れば会場の雰囲気と一緒に撮りたいところだが、
花火打上が高梁川の河原から300mくらい離れており、
しかも会場は電線や電柱、街路樹、道路標識など至る所に障害物があり、
とてもじゃないが絵にならない。
それでも何度も何度も花火打上の位置とイルミの角度を考えて何とか撮れないものかと検討したが、
花火に電線がかかったりするような不細工な絵にしたくなかったので諦めた。

19時をまわりそろそろ撮影場所を決めるボーダーライン。
会場内で撮れなかったことを考えてプランBに切り替えて国道313号線に出て来た。
上流に架かる橋から撮るのが無難かもしれないが、
それではあまりにも単調過ぎる。
もっと上流を歩いていると、その橋を前景に撮れるスペースがあったのでそこに決めた。
ただ橋に外灯が灯っていれば多少は前景が目立って良かったのだが生憎の消灯。
煙がフラッシュ効果になってくれればシルエットになるのだが、
短時間でどのような花火が上がるのか想像すると厳しいかもしれない。



19時45分、定刻より少し遅れて花火が打ち上がる。
遅れた理由はわからないがどうも会場内からはカウントダウンが行われたようだ。
約330発、時間にして10分弱の内容だったが、
距離が近かったので寒い冬空で見たせいか思ったよりも楽しめたような気がした。
やはり単発は小さいので会場内で撮影していたらまともに撮れなかったに違いない。
そう考えるとプランBが正解だったのだが、
橋のシルエットが思った以上に目立たなかったのは残念だった。
担当したのは應武鉄砲火薬店、お隣の成羽の花火業者で、
最近はHPも作って花火にも力を入れているらしい。
あまり見る機会は無いが、機会があれば他の現場で再開したい。

僅かな時間でも今の季節、しかも川沿いでの花火撮影は寒さで手足の先は冷たくて堪らない。
イルミも花火も思ったような撮影は出来なかったが、
何十年後、高梁の美観地区が電線や電柱を埋設化になった時は、
きっと会場内はもっと雰囲気があって倉敷に負けない美観地区になるに違いない。
歴史はあるのだから今度は紅葉や桜の時期に町並みを散策しても良さそうだ。




写真館 二千年一夜