比婆山の紅葉〜広島県西城町

10月下旬になると広島県でまず最初に紅葉の見頃を迎えるのが比婆山で、
ツツジやブナが綺麗に色付いている情報が入っていた。
何度か行っているが早朝はまだ行ったこと無くて、
雲海と一緒に撮れたら幻想的だろうな、ということで行ってみることにした。
3時00分頃に家を出て2時間かけて比婆山の駐車場に到着。
家を出た時から雲が広がって星が見えなかったが、
県北でも状況は変わらず予報では早朝から雲が広がり朝日は期待出来そうに無かった。
それなら行くことを断念すれば良かったのだが、
10時頃から青空が広がる予報だったので、
もしかしたら予報が外れて早朝から綺麗な青空が広がるのでは?と奇跡を信じていたのだが・・・
青空どころか霧に包まれ何も見えない。
駐車場には先客の車が1台止まっていた。
辺りが明るくなり日の出時刻が迫っていたが、
霧で何も見えない状況で外へ出るには危険なので、
もうしばらく時間が経つのを待ち霧が晴れるのを待つ。
7時、8時・・・状況は変わらない。
時間が経つにつれて登山客がやって来て、
この濃霧の中、登山をするのだからツワモノである。
このまま霧が晴れなければ来た意味が無いし、
しかしそのまま帰るには勿体無いので、
ダメ元で撮影ポイントである池の段まで行ってみることにした。











約800mのなだらかな山道を歩いて池の段まで軽い登山で約1200mの山頂に到着。
予想通りの真っ白な世界で、もはやこの世かあの世か目の前には三途の川があるのか、
まさにそんな状況でしかも風が強くて体感的に寒い。
このままここに居ても仕方ないので帰ろうかと思ったが、
風が強いのが幸いしたのか、ほんの一瞬だけ霧の中から周りの山々が姿を現した。
10時には青空が広がる予報が本当なら霧は晴れると予想してもうしばらく待機した。
予想は見事に的中。
霧は徐々に晴れて紅葉した立鳥帽子の姿が現れた。
その後、霧で見え隠れの攻防が続いたが、
次第に日差しが射して霧は徐々に晴れていった。
9時30分頃から雲の隙間から青空が見えて次第に綺麗な青空が広がり始めた。
5時に到着してからようやくシャッターチャンス!と思った時には、
既に大勢の登山者がやって来ていた。



ツツジは赤く染まっていたがよく見るとちょっと葉が痛んでいるように見える。
山々の紅葉も数日遅かったかもしれない。
ちょっと描いていた光景とは遠かったが、
いつか早朝の紅葉を見てみたいと改めて思った。


※立鳥帽子から見た池の段。9時過ぎくらいから徐々に登山者が増えてくる。


※ブナが綺麗





近大工学部うめの辺祭〜広島県東広島市

16時頃に家を出発。
暗くなる前に現地に着く予定だったが三原バイパスの事故通行止めで迂回したため、
現地に着いたのは17時30分頃になってしまった。
2年振りのうめの辺祭。
今日は江田島でも花火大会が行われるが、
明日の仕事を考えると江田島はリスクが高いので気軽に観覧出来る近代工学部の大学祭に来た。
大学祭の中ではトップクラスのフィナーレ花火だと思っているので機会があれば訪れている。
撮影場所は前回と同じく道路を挟んだ観覧会場から前景に駐車場の外灯を入れる構図。
以前は駐車場付近から狙っていたが、
大玉がフレームオーバーするので2年前から道路を挟んだ観覧会場で狙っている。
テントに数名の花火担当の学生のみで閑散としているが、
きっと構内で大学祭のフィナーレが行われているのだろう。
打ち上げ1時間前くらいになると徐々に学生が増えてきたので早めに場所を確保。





今年は暖かい秋だと思っていたが今日は風が吹いて寒い。
待っている学生たちもあまりの寒さのせいか会場で流れる音楽に合わせて賑やかに踊っていた。
19時15分を少し過ぎてからうめの辺祭のフィナーレを飾る花火が打ち上がる。
オープニングミュージック花火、学生の思い出ある曲に合わせて上げる思い出花火、
実行委員から感謝の気持ちを込めてフィナーレミュージック花火の3部構成。
この構成は2年前と変わっていないが、
担当している花火業者が森上煙火に戻っていた。
話によると去年から森上煙火にお願いしているらしいが、
そうなると何故に2年前だけ北原煙火店だったのだろうか。
個人的には先日、ドイツの森で森上煙火を見ているので、
今日は北原煙火店が見れるとちょっと楽しみにしていたのだが、
森上煙火も学生の期待に応えて素晴らしい演出を見せてくれた。
2ヵ所からの対打ち、花火もしっかり音楽とシンクロしており、
音楽も今年流行った音楽を使っているのは学生からのリクエストだったのだろうか。
最後は大玉が入った3ヶ所からのスターマインでかなり見応えのある内容だった。
最後の最後で風向きが急に変わってしまったのが心残りだったが、
学生たちにとってはそんなことはお構いなしに、しっかり青春の1ページとして記憶に残ったに違いない。
久しぶりに若い人たちに囲まれての撮影となったが、
やはり何度来ても思う。
若いって素晴らしいと。







写真館 二千年一夜