やくも夏まつり〜島根県松江市

夏休み5日目は台風の影響で今日明日の花火大会が軒並み中止や延期となり、
どこへ行こうか悩むことなく選択肢が限られていった。
今日は当初から予定していた八雲で行われる花火を予定しており、
実行委員会が発信しているSNSから開催の発表があったので、
出発間際まで台風の動きとアメダスを確認して、
15時過ぎに家を出ると風が強く本当に花火が上がるか不安になる。
やまなみ海道を北へ走らせていると暑かった日差しが無くなり、時々強い雨に見舞われながら島根県に入る。
木次インターで降りて県道24号線を走って大東を抜け、
県道54号線に入らずその先にある農道を走って八雲へ入る予定だったが、
農道の入り口に気付かづそのまま山陰道まで来てしまった。
山陰道を走って国道432号を南下すれば着くのだけど、
それでは悔しいので引き返して農道の入り口を探してみた。
案内板には広瀬の文字があったので、そこが農道の入り口だった訳だが、
せめて八雲と記載して欲しかった。
県道249号、県道53号を経由して国道432号線に出ると会場である野球場に到着した。







18時を過ぎた頃、既に野球場に隣接している駐車場は満車で近くの臨時駐車場へ案内された。
歩いて15分ほどで会場に到着。
小さな野球場の真ん中に盆踊りの櫓が組まれており、
その周辺に露店ブースが並んでいた。
意外と人が多く集まっておりよさこい踊りが披露されて賑わっていた。
雨も降ったり止んだりで今の時期にはちょうど良い。
打ち上げ場所を確認してどこで撮るか構図を練りながら会場内を散策。
筒場が直接見えないが2.5号玉がメインらしいので、
祭りの雰囲気が少しでも出るように野球場の後ろから狙ってみることにした。







散策していると隣接している駐車場に車が入っているので、
てっきり満車だと思っていたが、
どうも花火を見ずに祭りだけ見て帰る人もいるようで訪れるタイミングが悪かったようだ。
雨が本降りになること考えるとベースキャンプはなるべく近い方が良いので車を会場近くへ移動。
その後、雨は降ったり止んだりの不安定な状況だが、
風は落ち着いているので花火は何とか上がってくれそうだった。
奇跡的に雨は止んで20時を迎えようとしていた。
カウントダウンと共に雨が落ちてきて傘が手放せなくなったが、
約20分、2000発の花火が打ち上がる。
想像していたよりも右手に上がり完全に調査ミス。
急いで場所を移動して態勢を整える。
櫓を前景に撮る構図も考えたが、
雨が降っているのでなるべくカメラを傾けたく無かったのでやはり会場の後ろから狙う。
単発と小型花火が中心にのんびりした内容だったが、
最後は迫力のある演出に会場も沸いた。



去年まで「やくもまつり・おいでな祭」という名称で行われていたが、
今年から主催者が地元青年団に変わり新たに「やくも夏まつり」として第一回が始まったらしい。
それだけに主催者としても中止にせず、ぎりぎりまで粘って開催にこぎ着けたのだろう。
今日は花火は見ることが出来ないと思っていただけに、
花火を上げてくれた主催者に感謝したい。




写真館 二千年一夜