福山城ライトアップ〜広島県福山市

7月1日から9月末まで福山城にある伏見櫓、湯殿、月見櫓のライトアップが行われているということで、
機会があれば撮りに行こうと思いながら9月になってしまった。
今まで例の無い大型台風10号が接近している中、
今日は劇的な夕焼けが見れると予想して福山城を狙ってみることにした。
福山市内に着いたのは18時頃。
夕立で雨が降っていたが福山市内に着いたタイミングで止み、
東の空は大きな虹がかかっていた。
福山市内も以前は仕事で毎日来ていたが、
今は職場を離れて滅多に訪れることも無く、久々に訪れるたびに変化していく駅前周辺の光景に驚かされる。


※この10年で随分変わった福山駅前。天満屋も時間の問題だろうか。

入場券を購入して福山駅に入るのは初めてでちょっと緊張。
入場券で駅内に滞在出来るのは2時間以内で、
実は切られて2時間以内かと思ったら発券してからだったので、
もしタイムオーバーしたら再度入場券を買う必要がある。
滅多に新幹線を利用しないので新幹線のホームは新鮮で、
新幹線が停車したり通過する度に何だかワクワクしてしまう。
まだ時間があったので無意味にホームをウロウロ散策して怪しい人だと思われたかもしれない。



一通り上りと下りを散策した所で、
新大阪行きの上りホームで撮影場所を検討。
夕暮れ時を狙うなら先頭車両を過ぎた辺りが狙い目で、
ちょうど天守閣も見えて福山城全体が立体感に見える。
正面や後方車両側も悪くないが人工物が多いので、
今日は先頭車両附近に絞って撮影することにした。



18時30分を過ぎたくらいから太陽は沈み、期待していた夕焼けは天守閣の背後の厚い雲に覆われ不発に終わった。
その時間帯くらいにライトアップも始まったのだが、
肝心の天守閣が何故か点灯しない。
どうやらライトアップされるのは正面のみで東側の石垣や壁の小窓はライトアップされず何とも中途半端。
世界的照明デザイナー石井幹子監修ということだが、
これでは石井幹子の慣性を疑ってしまいたくなる演出だ。
まぁ見える所だけ照らせば良いという観点では福山市らしいかもしれないが、
出来れば主役である天守閣も照らせて欲しかった。
ちなみに通常だと天守閣もライトアップしているはずなのだが、
今の時期は櫓がライトアップしているから敢えて天守閣を照らしていないのかどうかはわからない。
観光協会のHPでは天守閣を消灯している告知をしていたので電力の関係だろうか。
どちらにしても今回は完全な不完全燃焼で終わってしまった。
いつか桜が咲く時期に訪れたいと思っていたので、
今回はその現地調査も兼ねての撮影となったが、
福塩線がらみの人工物がどうしても構図の邪魔をしてしまうのが非常に惜しい。
駅前の工事看板に昔の福山駅周辺の写真が展示されていたが、
まだ平屋だった福山駅越しから見える福山城が何とも立派に見えた。
この光景が残されていればまだ福山市として大きな価値が残されていたかもしれないと思うと非常に残念である。








写真館 二千年一夜