灰示花火「曼荼羅〜雷鳴八卦」〜島根県松江市

浜田、出雲に続いて灰示サプライズ花火最終日は松江市の宍道湖で行われる。
実は前回の松江で行われたサプライズ花火が非常に良くて、
現地で見れなかったのが非常に残念に思っていたが、
まさか実際に見ることが出来るとは思いもしなかった。
本来は地上でやりたかったようだが、
主催者の要望で宍道湖で打ち上げることになったとか。
個人的にも湖面に映る花火が撮影出来ることに楽しみで仕方なかった。





昨日と同じく14時頃に家を出て松江市内に着いたのは16時30分頃。
既に漁船に筒を積んでいる現場を見学させてもらい軽く挨拶。
その後、せっかく天気の良い松江市に来たのなら夕日を撮りたいと急いで撮影スポットへ移動。
道路沿いの駐車場は満車になっており、
美術館周辺も何やらイベントが行われており、少し離れた駐車場へ案内された。
3時間まで無料なのが助かるが、県庁、市役所などは休日に駐車場を開放しているのも嬉しい。
残念ながら夕日は山に隠れたので思い通りの構図にならなかったが、
日曜日の夕方なのにも関わらず大勢の観光客が太陽が沈んだ後も湖畔の風景を楽しんでいた。


※夕日が水平線上に沈むのはまだ少し先の話。


停泊していた漁船は湖上に移動しており定位置に着いていた。
先ほど見学して最後は扇に打つことがわかったので、
それなら正面から狙いたい所。
筒場を把握していなければどちらが正面かわからないので見学しておいてよかった。
白潟公園が正面になるように停泊しており、
せっかくなので正面から狙おうと思っていたが、
少し距離が近すぎることに戦き少し距離をとって美術館側へ移動して斜めから縦構図で狙うことにした。
白潟公園からだと背景は真っ暗で少し寂しいので、
賑やかしに背後に松江温泉街の夜景が入るように微調整。
欲を言えば美術館辺りからが理想だったが、それだと真横になってしまう。

暗くなる前に構図を固めて機材をセッティング。
さすがにこの時間帯にカメラを構えていると、
ジョギングしている地元の人らしき人から、
もしかして今日は花火が上がるんですか?と聴かれる。
毎日ジョギングしている人にとって、
普段いない警察がいたり、カメラマンが準備していたり、
何より湖面に怪しげな船が浮かんでいればあまりにも不自然だったのだろう。
打ち上げ30分前ということもあったので花火の詳細を教えると、
楽しみにしています!と喜んでくれた。


※背景に街の夜景をいれて狙う構図

19時00分、定刻通り花火が打ち上がる。
昨日と同じく約8分、300発の花火が打ち上がり、
4号玉の単発や医療従事者に感謝の気持ちを込めた青色スターマインの一斉打ち、
そして灰示花火のオリジナル花火演出である曼荼羅からの雷鳴八卦で怒涛の花火が打ち上げられた。
斜めから狙ったもののやはり広範囲に扇に広がったので、
やはり横構図で狙えば良かったかと後になって公開するばかり。
仕上がりを見てみないとわからないが、縦構図で迫力のある絵に仕上がってくれていることに期待しよう。
暗くてよくわからなかったが、それなりに花火客はいたようで各地から拍手や感動の声が聴こえて来た。
夏の水郷祭に比べると規模は違うが、運良く今日の花火を見れた人はきっと心に残る花火だったに違いない。

それにしても今日は天気が良くて風も無く、湖面には花火や夜景が綺麗に映り込んでいた。
昨日よりも寒さは無く結露も無いので非常に過ごしやすい。
このまま温泉に浸かって一杯やりたいところだが、
明日からまた仕事なので余韻に浸ること無く急いで松江を後にした。



写真館 二千年一夜