日御碕灯台ライトアップ〜島根県大社町


花火大会の無い8月最後の土曜日は日御碕へ行くことにした。
以前からライトアップする灯台を撮りたくて、
タイミングとしては澄み切った青空が広がる冬が理想だが、
灯台の裏に沈む時期は夏で日本海に浮かぶ漁火を入れようと思えばやはり夏。
ここ霞みの無い真っ青な青空が広がる今がチャンスだと思い日御碕へ行くことを決めた。

14時過ぎに家を出発して出雲市内に着いたのは16時過ぎと予想通りの順調な足取りだったが、
出雲にイオンモールが出来た影響なのか市街地が混雑して出雲市街地から日御碕まで30分以上かかった。
日御碕に着いたのは17時頃で時間帯からしてさほど混雑はしておらず、
お土産屋なども既に閉店して閑散としていた。
今日も目的は灯台のライトアップ撮影なので太陽が沈む前に撮影場所の現地調査のため周辺を散策。
前回訪れたのは10年以上経っているが、
出雲大社の前を通った時も思ったが随分綺麗に整備されているように思えた。
ちょうど灯台や柱状節理石英角斑岩が西日に当たって影が出来て立体的になっていたので数カット撮影。
この時間帯に訪れることは滅多にないので西日に当たる岬は凄く新鮮な光景だった。








ウミネコの繁殖地でも有名な日御碕だが、
今の時期はウミネコの姿も見えず観光客も疎ら。
そのお蔭で撮影はしやすかったが夕日目当てに観光客も若干だか徐々に増えて来た。
ライトアップ撮影は開業前の宿の駐車場をメインに狙うが、
第二候補地として西側の遊歩道も頭に入れておく。
太陽が海に沈むにつれて日本海の空も焼けていくが、
今日は湿度が足りず快晴過ぎたこともあって思ったほど赤く染まらなかった。
灯台より少し左側に太陽が沈み、灯台の背景に夕焼けが出たのは予想通りであるが、
やはり冬のような澄み切った青空とは違うので正直どこか物足りなさがある。
逆に冬だとどんな景色になるのか見てみたいけどかなり寒いんだろうな。





太陽が沈んで灯台がシルエットになる光景を撮影。
一応、ライトも点灯しているがまださほど目立たないので第二撮影ポイントの西側へ急いで移動。
こちらは太陽とは逆方向に向かって灯台を撮影するので当然背景に夕焼けが無いが、
夕焼けが広範囲に広がっていたお蔭で面白い絵になったのも今の時期ならではかもしれない。
ちょうど漁火も出始めて意外と第二撮影ポイントの方が日御碕らしさが出て良かった。
もう少し西側へ行って断崖絶壁と撮りたかったが、
ライトは東面しか照らせていないので西側へ行ってもライトアップされているように見えなかった。











再び駐車場まで戻ってまだ赤みが残っているうちに撮影を済ませたが、
第二ポイントに比べると何か物足りなさを感じてしまった。
今日は週末ライトアップということで時間差で数パターンに色が変化して面白かった。
時期によっては期間限定ライトアップされるということだが、
単色で照らされるより週末ライトアップのように変化してくれた方が見ていても面白い。
ライトアップは毎週末行われていることから、特に珍しくもないので訪れる人も疎らで撮影はしやすかった。
お土産屋も閉まっているし夕日を見てのんびり過ごすには良い場所だが、
それ以外何も無い所なので人によっては物足りながあるのかもしれないが、
この歳になって改めて日御碕へ行くと今まで無かった発見があったりして、
やはり一度訪れて満足してもまた訪れてみないとわからないものだと改めて思った。


※上左:ノ―フィルター、上右:ハーフND、下左:トワイライトレッド、下右:トワイライトブルー

今日は土曜日ということで漁火はあまり出ないと思っていたが、
日本海にはたくさんの漁火が灯っており、改めて日本海、山陰の良さを再発見した。
機会があれば今度は冬に灯台のライトアップを見に行きたい。







写真館 二千年一夜