蒜山の蕎麦畑〜岡山県川上村

秋のシルバーウィーク4連休。
当初、四国へ行く予定だったが彼岸花がまだ咲いておらず、
土曜日の天気が雨の予報だったので翌週に延期した。
結果的に土曜日は雨から晴れの予報となり完全にフリーだったので、
去年のリベンジで考えていた蒜山の蕎麦の花を撮りに行くことにした。





家を出たのは2時過ぎで上空は星が見えないくらい曇っているがそれは想定内。
どうやら寝ている間に雨も降ったようで早朝に雲が掃ければ相性の悪い蒜山でも霧は出るはず。
3時間弱で新庄村の道の駅に着いて少し休憩。
上空は予報通り雲は無くなり満天の星空が広がっていた。
気温は13度とさすが山間部だけあってかなり下がっている。
若干の風があるのが気になるが道中、霧が出ていたので雲海は発生している。
後は蒜山に霧が流れ込んでくれることを願いたい。
蒜山に入ったのは5時を過ぎた辺りで一応、野路峠に寄ってみたが思い描いた景色ではなかった。
蕎麦の畑がある東芽部地区に着いたのは5時50分頃で何度も訪れているのですっかりお馴染みの場所となった。
前回訪れた場所には今日も既に先客のカメラマンがスタンバイしている。
朝一番の日差しを逆光で狙うには最適な場所であり、
去年は自分もそこで狙ったが今回はその先にある展望所附近から狙う。
場所的に朝の日差しをサイドから入る形になるが、
蒜山三山と雲海が朝一番の日差しを浴びる構図を描いていたのでその通りになることを期待して撮影態勢を整える。
前日の雨と朝露のせいか地面のぬかるみや草木の湿気でまともに歩くと大変なことになっていたが、
いざという時のために待機させておいた長靴が久しぶりに役立った。

蒜山に着いた時は霧が無かったので今回も雲海は無理かと半ば諦めていたが、
時間が経つにつれて東の方から徐々に蒜山へと霧が流れ込んできた。
これなら鬼面台から凄い雲海が見れたかもと思ったが、
今日は想像以上に霧が流れ込みあっという間に蒜山三山すら見えなくしてしまった。







日の出の時刻は5時51分になっているが山に遮られて実際に日の出が見えるのは6時30分頃とかなり遅い。
その間、霧に包まれた蒜山も次第に晴れてきて蒜山三山の山頂も顔を出してくれた。
そのタイミングで太陽も山から顔を覗かし始めて蕎麦の畑にも日差しが注ぎ込まれた。
いろんな角度からシャッターを切ってあっという間にフィルム2本分近くまで消費。
結果的に似たような構図になったかもしれないが、それでも描いていた通りの構図になってくれたことで撮影していて楽しかった。
とりあえず去年のリベンジは果たせたと思うが後は撮影の結果次第。



西側にいたカメラマン達もこちらへ来るかと思ったが、
実際に来たのは自分が撮り終えてから2名のみ。
向こうではどんな景色になったのか気になる所だが、
霧に包まれる中での逆光風景はさぞかし素晴らしかったに違いない。
撮影は7時過ぎて終了。
蕎麦の花は白いので朝の日差しを浴びると本来の蕎麦の花らしさが失ってしまったような気がして、
やはり撮るなら早朝より少し時間が経ってからの方が良いと今回の撮影で思った。
帰りは天気が良かったがどこにも寄らず来た道を戻る。
10時までに戻れるかと思ったが、さすが4連休初日ということだけあって3時間以上かかった。


※左側:ノンフィルター、右側:ハーフND


※左側:今回の撮影場所から少し離れた1反の蕎麦畑 右側:去年撮影した西側の蕎麦畑。太陽が見えると逆光となる




写真館 二千年一夜