城山歴史公園の河津桜〜山口県上関町

全国の河津桜が例年よりも早く見頃を迎えており、
また今年は令和初の天皇誕生日により2月3連休となったことから、
ちょっと足を伸ばしてどこかの河津桜を見に行きたいと思い、
当初、愛媛の八幡浜から伊方へ行ってみようと思ったが、
既に見頃のピークを過ぎているらしいので、
まだ見頃が続いている上関へ行ってみることにした。

家を出発したのは東の空が薄ら明るくなっている6時頃。
交通費節約で志和から岩国間を高速移動し玖珂から柳井まで県道を南下。
柳井からさらに南下して瀬戸内海を横目に上関を目指す。
3連休中日ではあるが朝が早いこともあって、
特に混雑も無く予定通り3時間30分かけて9時30分に上関に到着した。
河津桜のある城山歴史公園は早くから観光客が訪れていたが思ったほどの混雑はまだ始まっておらず、
最寄りの臨時駐車場に止めることが出来た。
風は予報通り強かったが最高の青空と海のキャンパスにピンク色の河津桜のコントラストが美しい。
場所によっては既に見頃を過ぎているところもあったが、
見応えのある撮影ポイントは今が見頃でギリギリセーフといったところ。
欲を言えばあと数日早く来たかった。







河津桜は綺麗だが上関らしく海との構図を考えており、
その場所がなかなか見つからず何とか俯瞰する場所を探して歩いてみたが、
特にお目当ての場所は見つからなかった。
観光客の少ないタイミングが合えば撮れないことも無いが、
ちょっとイメージした構図とはかけ離れていたので止めた。
ちょうど水仙がまだ咲いていたので、海は諦めて数か所のポイントに絞って重点的に撮影。
サイド光が河津桜をよりピンク色に染めて、
あと30分くらい早く訪れていたら観光客待ちせずにスムーズに撮影出来ていたかもしれないが、
撮影する時間帯としてはちょうど良かったかもしれない。
久しぶりの河津桜を撮影してみたが、
桜と違って鮮やかなピンク色にファインダー越しに惚れ惚れしてしまった。
特に今日のような青い空を背景にすると際立って美しく見えた。
殆どのカメラマンは望遠レンズを付けてメジロを追いかけていたが、
自分だけは広角レンズを付けて河津桜の景色を切り取った。



ある程度撮影を終えて太陽もサイド光からトップ光になると、
同じ撮影していた場所も日差しが当たってピンク色だったところが、
影になって見た目の白っぽくなっていたので、
河津桜は日中よりも朝が良いことが改めてわかった。
それなら次に行く笠戸島には少しタイミングを遅らせて訪れると再びピンク色の強い姿を見せてくれるかもしれない。

ちょうど昼食時間になろうとしていたので、
道の駅で昼食を取ることにしたのだが、
11時20分の時点で既に10組み以上の待ちとなっており、
まぁそんなに焦ることは無いのでのんびり待っていると、
呼ばれたのは12時40分頃だった。







笠戸島の河津桜〜山口県下松市

上関から笠戸島へ移動する国道188号線は、
周防灘を横目に気持ちの良いドライブコースだった。
道路沿いにコンビニやオシャレなカフェがあれば良いのだが、
あまり流行らないのか高波で建物の管理が難しいのか、
寂れた建物が点々として時間が止まっているかのように見えた。
時間があれば冠山総合公園の梅林を見ようと心の片隅にあったのだが、
道の駅で予想以上に時間を食ったのと、
駐車場待ちで道路が渋滞していたのを見て断念した。

笠戸島には約500本の河津桜が植樹されており、とりあえず旅行村へ行ってみようと向かうと、
駐車場待ちで渋滞していた。
穴場だと思ってただけに予想外だったが、地元の人にとってはメジャースポットだったのだろうか。
少し待って14時20分頃に旅行村に到着。
旅行村では小規模ながらイベントが行われており、
花見客やキャンプ客で賑わっていた。
河津桜は特にたくさんあるように見えなかったが、
小高い山の斜面にひと際目立つ菜の花が輝いていたのが印象的だった。
菜の花周辺に河津桜が咲いていれば最高の組み合わせだったのだが・・・





旅行村での河津桜を諦めて県道173号線を走らせていると、
はなぐり海水浴場から宿泊施設の大城までの間にあるいくつかの駐車場に河津桜があり綺麗に咲いていた。
とりあえず大城に車を止めて歩いて撮影ポイントを探すが、
なかなか良さそうな構図が見つからず苦戦。
海と河津桜を俯瞰出来るような場所は結局無かったので、
桜と桜の間に海を入れる所謂、額縁構図で狙ってみる。



15時30分、ちょうど時間帯的に太陽が傾き再びサイド光と朝と似たような条件となり、
白く見えた桜が再びピンク色へ染まっていく、
このタイミングはやはり何度見ても美しい。
海に貨物船でも来れば絵になるのだが、
今日は日曜日ということもあってあまり船の出入りは無いのか、
それでも上関海峡は頻繁に貨物船が行き来していたので、ただルート的な問題なのか・・・
同じような写真を撮っても仕方ないので適度に撮影を切り上げて今日の撮影はここで終了。



笠戸島といえばダルマ夕日で何度も訪れている場所なので、
太陽が沈む前に帰るのは何とも不思議な思いがある。
撮影ポイントであるはなぐり岩の展望スペースでは夕日を待っているのかたくさんの車が止まっていた。
もちろんこの時期では夕日がはなぐり岩から離れるのでさほど絵にはならない。
そんな光景を横目に笠戸島を出た。
帰りはいつものコースで帰宅。
3連休中日ではあったが思ったほど道路は混雑していなかった。
混雑していたと言えば岩国にあるいろり山賊くらいだろうか。
まだ行ったこと無いのでいつか行ってみたい。




写真館 二千年一夜