奈義の菜の花畑〜岡山県奈義町

奈義町にある菜の花畑を今シーズンに行きたい候補に考えており、
今年は暖冬で早々と菜の花が見頃を迎えたため、
桜と同じタイミングで見れる貴重な年となった。
天気予報は曇り時々晴れだったが午前中は青空が期待出来そうだったので、
運が良ければ雲海が見れるかもと思い3時に家を出発。
山陽ICまで高速道路で移動し、美作岡山道路を経由して行くと意外と早く5時30分に着いた。
雲海撮影スポットである山の駅で少し待機していたが、
奈義町に入った時点で霧らしい姿が見えなかったので雲海は早々に諦めて菜の花畑へ向かった。







HP上では滝本地区に菜の花畑があると思って行ってみたが、
確かに菜の花畑はあるが桜は無いし何だか思っていた感じと違う。
おかしいな〜と思いながら、そういえばここへ来る途中、
町役場の裏にも菜の花畑があったのでそっちへ行ってみた。
6時00分、広大な菜の花畑に桜並木、そして背景に立派な那岐山とまさに思っていた光景が広がっていた。
桜は数日前がピークで既に散り始めており、
逆に菜の花はこれからが見頃で若干早い気もする。
上空の空は雲が多く朝一の太陽を早くも厚い雲で覆われてしまった。
それでも雲の動きは早いので、車を中央広場の駐車場に止めて、
菜の花畑周辺を散策して構図を練りながら太陽が出るのを待つ。



菜の花だけで桜は少しだけと思っていたが、
那岐川沿いの桜並木はそれなりに見応えがあり、
何故にこの桜並木をHPで紹介しないのか不思議でならない。
染井吉野以外にも枝垂れ桜の並木も有り川沿いを歩いているだけで心地良い。
あと数日早く来ていればかなり感動していたに違いない。
今日はあくまで菜の花と桜の組み合わせがメインなので散策も適度に切り上げて、
太陽が出て来た頃を見計らって撮影を始まる。
イベントはコロナ感染予防のため中止となっているせいか、
訪れる人はカメラマン数名と近所の散歩している数名のみ。
ちょうど醍醐桜もピークを迎えていたのでカメラマンはそっちへ流れたのかもしれないが、
奈義町と少し不便な場所ということもあって混雑はまったく無かった。



多かった雲も次第にどこかへ流れ綺麗な青空が広がりだした。
今年は不思議と青空が綺麗で、春にこれほど綺麗な青空が何回も見れる年は今まで経験したことが無い。
いろいろ散策してみたが、やはりここの構図は菜の花、桜、那岐山と最高の役者が揃っているので、
典型的であるがその典型的な構図を微妙に変化を付けて集中的に撮影した。









ウッドパーク声ヶ乢〜岡山県勝北町

塩手池を横目に県道450号線を北上していくと標高540mの位置にウッドパーク声ヶ乢という桜の名所がある。
当初、行く予定は無かったが、見頃を迎えていたのとせっかく近くなので寄ってみることにした。
9時10分、現地に到着した時は厚い雲が広がり寒い風が吹き、
標高が高いこともあって先ほどの菜の花畑とは一転した状況だった。
どのくらい有名な名所なのかわからないが、
場所が場所なのか時期が時期なのか訪れる人は殆どおらず、
たまに止まっている車を見かけると登山客だったり、
津山に行けば桜の名所はたくさんあるので、
わざわざこんな不便な所で桜を見る人はいないのかもしれない。
桜はちょうど見頃であるが曇っていると桜を見てもまったく面白くない。
それでもせっかくなので何か発見があるか散策してみたが、
これと言った場所は見つからなかった。



このまま下山しようかと思ったが、
ここの名所は割と広範囲に広がっているので車で林道へ入ってみた。
すると桜と盆地が一緒に撮れる場所があり、
しかもタイミングよく空が回復してきて日差しや青空が出て来た。
この瞬間を逃すまいと急いで構図を練ってシャッターを切る。
ここでは収穫無しだと思ったが予想外に良い景色に出会えて良かった。
早朝、運が良ければ雲海と桜が撮れる可能性もあるのでいつか挑戦してみたい。




北房ダム〜岡山県北房町

この後、何ヶ所か寄ってみたいところがあったが、
時間の都合上、早く家に帰らないといけないので北房ダムを最後に寄ってみることにした。
12時10分、北房ダムに到着。
一応、真庭市内の桜名所ということで寄ってみたが、
思ったほど湖畔沿いに桜の数は少ない。
小高い所から俯瞰することでダムらしさが出たのかもしれないが、
思った以上にダムまで時間がかかったので、湖畔を一周して構図を探す。
結局、これといった構図も見つからず桜の密度が多い場所から額縁構図で苦し紛れに撮影。



早朝から天気が良ければもう少し工程も楽だったのだが、
奈義とウッドパークであまりにも日差し待ちで時間を費やしてしまいツケが回ってしまった。
もう少し時間を掛ければキャンプ場や展望台まで上がってみたかったが、
それはまたの機会ということで今日の撮影はこれで終了。
帰る頃になって天気が回復してきたのが悔やまれる。




写真館 二千年一夜