境夢みなとターミナル厄除け打ち上げ花火〜鳥取県境港市

例年だと今日から夏花火シーズンの始まりだが、
今年はコロナウィルスの影響で夏花火はほぼ全滅。
空白のスケジュールとなっていた中、
境港で花火が上がるとツイッターのフォロワーさんから情報を頂いた。
7月4日の「梨(なし)の日」にあやかり「梨が名産の鳥取でコロナなし」の願いが込められ、
今年の春に開業した境夢みなとターミナルで開催とのこと。
このご時世の中で花火の打ち上げは凄く有り難いことで、
実に2月15日ぶりの花火観覧となった。



梅雨の真っただ中ということで、
熊本県では大雨で甚大な被害が出ていた。
幸いにも境港は雨から曇りの予報となり雨の心配は無いだろうと13時に出発。
吉舎ICで降りて庄原経由の鍵掛峠越えのルートで境港を目指す。
信号も車も少ないルートなので3時間あれば着くと思ったが、
米子から境港まで思った以上に時間がかかり、結果、3時間50分くらいかかった。



16時くらいに着けばよいと思ったが境夢みなとターミナルに着いたのは17時前。
もしかして駐車場は満車になっているくらい混雑しているかも!?と心配したが、
駐車場には殆ど車が止まっておらず一安心したと同時にちょっと拍子抜け。
2日前に主催者から公式発表されたこともあり、
あまり世間に知られていないというのと、花火以外は露店もステージも何も無いイベントなので、
地元の人からすれば直前に行けばよいとさすがに3時間前から来る人はいないか。
お蔭でお目当ての場所に止めることが出来た。



境夢みなとターミナル内での観覧については、館内入場者数が制限され、
先着300名で13時から入場整理券が配布されているので、
さすがに既に無いだろうと思ったらまだ整理券が残っていた。
まだ時間が早いので整理券が無くても展望デッキへ行けるので現地調査を兼ねて見学。
既に三脚が数本あったので考えることはみな一緒。
でも今回はデッキでの撮影はパス。
今春に開業しただけあって建物が綺麗で雰囲気が良かった。
将来は大型クルーズ船を停泊させる予定で開業しているが、
あまりにもタイミングが悪すぎて本来の役目はあまり果たされていないようである。
展望デッキからは晴れていれば日本海や弓ヶ浜、遠く大山が見渡せるので、
イベントや催し物をするには良い場所である。
今日は生憎の天気で大山は見えず海も暗い。
既に堤防では花火が設置されているので構図を練りながら場内を散策。
整理券が残っているとは思わなかったので展望デッキから撮るのも悪くないが、
ご時世的に混雑を避けるために棟外から狙うことにした。
一応、ソーシャルディスタンスを保つために車を止めた駐車場内から狙う予定だが、
境夢みなとターミナルらしさを出すためにも建物を入れたいと思いプランBも頭に入れておく。
ちなみに境夢みなとタワーこそが境港のシンボルでもあるが、
残念ながらライトアップしないのとワイド演出を側面から撮ることになるので断念した。
弓ヶ浜から狙うのも悪くないと思ったが、
さすがに1キロ以上離れているので止めておく。


※釣り人が多いが花火打上前後は立ち入り禁止。





一通り現地調査を終えて早めの夕食を済ませるべく近くの回転寿司屋で境港の旬の魚を堪能。
地元では人気店の開店寿司屋らしく混雑しているかと思ったが、
時間がまだ早かったのか店内は閑散としてのんびり出来た。
食べ終わった頃には安心しきっていた上空の雲が怪しくなってきたので急いで会場へ戻る。
そして雨は降らないと確信していた予報は見事に崩れ霧雨が降って来た。
その後、雨は降ったり止んだりの繰り返しだったが、
ちょっとの雨でも風があるので風下だと完全にアウト。
せっかくの貴重な花火なので最高の条件は叶わなくともせめて雨だけは止んで欲しい。



そんな願いは叶うことなく雨は最後まで止むことは無かった。
19時頃になっての駐車場は閑散としていて、
このままのんびりとした花火撮影が出来ると思ったが打ち上げ時刻が迫ると駐車場も混雑。
さすがに臨時駐車場は満車になることも無ければ道路渋滞までは発生していなかった。
20時00分、カウントダウンで五輪をイメージした5色のリングが打ち上がった。
単発メインのワイドが3回の約400発を約20分、
サプライズ花火としてはあまりにも豪華すぎる灰示花火らしい演出だった。
当初、フェンス越しで狙うつもりだったが、
雨が降れば傘の花があちらこちらに咲いて撮影に支障が出そうだったので、
急遽、プランBに切り替えた。
事前に公表したことで大勢の人が集まったのでサプライズではないかもしれないが、
かと言って閑散とした会場はそれはそれで寂しいので、
ある意味、程よい混雑具合だったのではなかろうか。
雨の影響もあって車の中で観覧している人も多く、
今後のドライブイン花火のモデルにもなりそうだった。

花火終了後、さほど大きな駐車場ではないが、
出るのに30分近くかかり駐車場を出るとスムーズに境港を脱出。
帰りは境港大橋を渡り松江経由で帰ってみたが、
行きより帰りの方が早かったのは下道よりも自動車専用道路の恩恵かもしれない。






写真館 二千年一夜