今治市花火大会〜愛媛県今治市

おんまく花火が2年連続で中止となり、
またいろんなイベントも中止、成人式も延期になっている最中、
新成人のお祝いを込めて花火大会が行われることとなった。
サプライズではなく公式発表の花火大会となればぜひ見てみたい。
ところがその日は生憎の寒波で全国各地で荒れ模様。
風が強くて開催が微妙だったが開催の有無は16時30分以降なので、
それを待っての出発だと遅すぎる。
決して安くない交通費を払ってまで行って中止だとあまりにも虚しすぎるが、
開催してくれることを信じて15時に家を出発した。





橋を渡る度に強風で煽られて怖い思いをしたがそれだけ風が強く吹いている訳で、
もしおんまく花火の会場であれば中止になっていたかもしれない。
今回は会場が少し陸地なので海ほど風が強くないと思うが果たしてどうだろうか。
今治インターを降りて車で5分ほど走った所に大きなイオンモールがあり、
その近くには建設予定地にサッカースタジアムの空き地(高橋ふれあいの丘)が打ち上げ場所となる。
今治インターにはよく利用するがこんな所にこんな場所があったなんて知らなかった。
イオンモールだけあって建物は大きい分、駐車場も広く敷地内の駐車場は満車になっているほどの賑わい。
さすがアフタークリスマスの日曜日。
事前に目を付けておいた駐車場は空いていたので車を止めてここから狙う。



公式発表されている花火大会といえど、例年開催されているおんまく花火の小規模版という感じなので、
内容や演出、どこが上げているのかまったくわからず、こればかりは現地で確認しなければいけない。
暗くなる前に高橋ふれあいの丘へ散策がてら現地調査をしてみると、
かなりボリュームのある筒場に小規模とは思えないような演出が想像出来る。
金沢ナンバーのトラックが止まっていることからやはり予想通り北陸火工による打ち上げ。
北陸火工の演出はしばらく見てないのでちょっと楽しみ。
スポーツパークの裏山から高橋ふれあいの丘や今治市街地が見下ろせる小高い丘になっているので、
ここから撮れば夜景も入れて面白いだろうと思ったが多分立ち入り禁止区域だろうから最初から撮影するつもりはなかったのだが、
後に消防の人に尋ねるとギリギリ規制区域外だから見るには問題は無いとのこと。
そう言われるとそこで撮りたくなってしまったので駐車場での撮影は止めて小高い丘に変更した。



せっかくイオンがあるので晩御飯に弁当を買って車内で腹ごしらえ。
食べている時に思ったがわざわざ冷たい弁当を食べなくても、
フードコートで温かい物を食べれば良かったと激しく後悔した。
小高い丘まで車で乗り入れすることは出来ない。
いや正確には出来たかもしれないが規制が解除されるまで帰れないので、
車はそのまま駐車場に置いて歩いて撮影地へ向かう。
その道中、係員や消防の人に何度も注意されたが、
事前に確認済みなので何とか無事に到着。
それにしても小規模の花火大会なのに何とまぁ消防隊員の多いこと。
周辺の道路も通行止めにして人の立ち入りも19時以降は禁止となっている。
なので小高い丘も19時までに行っておかなければ行くことは出来なかったが、
お蔭でその後、誰一人訪れる人はいなかった。
というか寒い思いをしなくても駐車場に車を止めておけば寒い思いをしなくて見ることが出来るので、
わざわざ外で待つ人の方が珍しいかも。
それでも駐車場の一角に観覧席を設けていたので、
かなり寒い思いをして見ることになっただろう。
冬の花火は空気が澄み切って綺麗というけど、
夏の暑さの方がまだ我慢出来るので冬の花火も良し悪しである。



19時30分、定刻通り花火が打ち上がる。
怒涛のスターマインでオープニングを飾り、
周りにいた消防隊員でさえ思わず、おぉ〜と声が出ていた。
いつもは見上げる花火も今日は久々に筒場より高い位置ということもあって、
まさに目の前で花火が開花しているようで迫力があった。
距離にして約250mという距離にあまりにも近すぎるかと思ったが、
筒場より高いと思った以上に高さを感じないものなのだと実感した。
例年に比べると小規模だったがそれでも十分満足の行く内容で
後に2000発ということを知ったが例年だと1万発なので、
本来のおんまく花火はこのようなものじゃないということがわかる。
実際に過去に何度か見ているが確かに物量は今日のとでは比較にならないが、
それでもこの場所で打ち上げる花火は例年のおんまく花火とは違った良さがあった。
ただ1つだけ残念だと思ったのは、
配信用カメラに合わせて筒場を設置したとすれば、
殆どの人がイオンで見ている人達は側面から見ることになるので、
本来の演出の良さが半減してしまったのではないかと思うと少し残念に思った。
と言ってもそこに気付いている人はマニアの領域に過ぎないだろうけど。
来年は建設中のサッカースタジアムも工事が進めばもうここで花火を打ち上がることも無いだろうから、
もしかしたら最初で最後の花火となった訳で、
そういう意味ではとても貴重な花火大会となった。

帰りは規制が解除されるまで駐車場で待とうと思ったが、
離れた駐車場に止めたのが良かったのかスムーズに帰ることが出来た。




写真館 二千年一夜