絆HANABI〜山口県岩国市

岩国で10号玉の花火が上がる情報がノータム(航空サイト)に上がっていたので、
何故に岩国で10号玉!?と不信に思いながら行ってみることにした。
岩国は通過点で何度か訪れているが実際に岩国に用事で訪れるのは久しぶり。
何気に遠くて時間がかかるので志和から山陽道を走って岩国入り。
今年になって県道112号線が県道1号線まで延長されたことで、
岩国インターを降りてから欽明路道路や国道188号線がスムーズに接続されるようになって便利になった。







16時を過ぎた頃に国道188号線の海岸沿いに到着。
暗くなる前に事前に目星をつけておいた場所を確認。
実際に筒場が目視出来ないので予想して構図を練る。
距離としては700mと離れているが10号玉が上がるのなら程よい距離。
一応筒場も確認しておこうと散歩がてら東洋紡沿いの海岸を歩いて現地へ向かう。
予想していた場所に筒場は無くさらに600mほど東に行ったところで、
そうなると予定していた撮影場所から1キロ以上離れてしまうので面白くない。
撮影もそうだが程よい距離で見たいので1キロ以上はさすがに離れ過ぎ。
途中で警備員に止められて仕方なく畑の方を歩いていると、
そこはレンコン畑が広がっており、そういえば岩国といえばレンコンが有名だったことを思い出し、
岩国のどこでレンコンを作っているのか謎だったがまさかこんな所で作っているとは知らなかった。
場所によっては畑に水が残っており花火が反射して絵になりそうな所もあったが、
10号玉が上がることもあって立ち入り禁止区域を広範囲に取っていたのでなかなか良い場所が無かった。
当初予定していた海岸沿いはやはり遠いので変更してレンコン畑から狙うことを想定して場所を探し続けた。



今日の花火は青年会議所主催によるイベントで市場が会場となっていたが、
関係者以外は立ち入り禁止となっており、警備員も何のイベントなのか教えてくれず、
主催者から厳重に口止めされているのか口を閉ざしていた。
何とか10号玉の筒が見えたのでそれを基準に、
老人介護施設付近から少し水が残っているレンコン畑を前景に構図を練ってみた。
暗くなるとレンコン畑なのかわからなくなるだろうけど、
花火が上がった時に水面が反射してくれたら良いのだが。
少し時間があるので近くのスーパーで夕食を買って腹ごしらえ。
花火が上がるまで車の中で待機出来るのがサプライズ花火の良いところであり、
昨日の寒波の余韻で今晩も冷え込み始めたので車の中でギリギリまで待機出来るのは非常に助かる。



口の堅い警備員もいれば誰かにしゃべりたくてしょうがない警備員もいるようで、
いろんな警備員に話を聞いて情報収取した結果、
青年会議所によるイベントで花火は19時から約30分、1500発の花火が上がるらしいが、
花火についてはさすがにマニアックな情報まで得ることは出来なかった。
仕方ないので上がってみてから構図を調整していこう。
19時00分に花火が上がると想定して機材を準備。
風向きは西からの山の吹き降ろしによる風上で好条件。
そして予想通り花火が打ち上がった。
最初はサプライズ花火にありがちな医療従事者に感謝の気持ちを込めて青色単色のスターマインが披露。
やはり700m離れていると迫力は物足りないが前景のレンコン畑が良い感じに反射してくれている。
2ヵ所からのスターマインと右側に10号玉が上がる。
距離がある分、縦構図ですっきり収まると思ったが、
途中からまさかのワイド演出が始まり横構図に切り替える。
それなりの幅を取っているので広範囲に立ち入り禁止にしていたのは10号玉以外の理由があったことに納得。
筒場を確認出来なかったことが悔やまれるが、
ワイド演出があるのなら正面から狙うか、せめてもう少し近くで狙えば良かった。
会場では音楽に合わせて上がっていたかどうかはわからないが、
パイロ系に単発が上手いタイミングで打ち上がり撮影していて面白かった。

19時30分を過ぎた辺りで終了。
サプライズ花火にしては勿体無いくらいの内容で、
今回は何かと反省点の多い撮影となったので、
次があることを期待したいが、その時は通常の港祭りなのかな。
どちらにしても青年会議所主催の岩国の花火は凄かった。





写真館 二千年一夜