打ち上げよう!夜空に輝く元気玉〜岡山県笠岡市

コロナ禍で花火大会やお祭りが中止となり、
世間が落ち込んでいる中、花火で笠岡市を元気にしたいということで、
笠岡市などの若者有志がクラウドファンディングを利用して花火を上げる企画が行われる。
笠岡市には何度も訪れている好きな街なので撮影で何かしら恩返ししたいという思いで参加させてもらった。
現地に着いたのは17時頃でまずは花火の打ち上げ状況を確認。
筒場は夏の花火大会とさほど変わらない太陽の広場で、
大玉は上がらないにしても単発ようの筒が2ヵ所設置されて堤防上にはワイド用も見かけた。
撮影場所はどこからでも狙えるが、海面を前景に入れたいので桟橋付近から狙う。


※干拓地に沈む夕日。





どうやって知ったのかわからないが、さすがカメラマン人口の多い岡山県だけあってあちこちで既にスタンバイしている。
下水道ポンプ場付近が近くて良さそうだが、今回は少し距離を取ってみなとオアシス附近から狙う。
沿岸付近はしばらく訪れいないが綺麗な桟橋が出来て驚いた。
最近完成されたのかと思ったらどうやら2017年と意外と年数が経っている。
花火と一緒に撮れないか構図を練ってみたが、
夏のように大玉が上がれば撮れないことも無さそうだが今日は止めておく。
風が強くて寒いのでしばらく待合所で待機。
既に最終便は終わって待合所は閑散としているが、
18時20分の最終到着に合わせて開放しておりフリースペースでは学生達の勉強場になっていた。


※太陽の広場、夜になると灯台がライトアップする

18時30分になると待合所のテレビも切れて何となく出て行かなければならない雰囲気なので外に出て機材をセット。
約500mほど離れているので夏の花火大会であれば程よい距離だが、
4号玉クラスでは少し物足りない距離感である。
ただ主催者曰く、規模は小さくてもかなり拘った演出の花火を上げてくれるらしいので密かに楽しみにしていた。
19時が近づくとどこからともなく人が集まりだし、混雑はしていないがちょっとした花火大会らしい雰囲気になってきた。
19時00分、花火が打ち上がる。
最初は医療従事者向けの青色花火が打ち上がるのはすっかり定番となっていた。
同じ種類の玉が2ヵ所から同時に上げれれる演出は夏の花火大会でも同じ演出が行われており、
この演出は実は意外とありそうでなかなか珍しく、もしかしたら主催者の拘りだったかもしれない。
そして夏の花火では見られないワイド演出などもあり、
当初、縦構図で狙っていたが横構図に替えて桟橋を入れることで笠岡らしさも出してみた。
時間にして10分足らずの短い内容だったが、それなりに見応えのある良いサプライズ花火だった。


※夏の花火大会でも撮ってみたい場所

笠岡の花火は職場から近いこともあり、
以前は仕事終わりに電車に駆け込んでよく通っていた思い出がある。
職場が変わってからはしばらく訪れていないが、
笠岡の花火を久々に見ると改めて雰囲気が良くて撮影していて楽しかった。
今回は富士火工による演出だったこともあって通常とは違う演出の花火を見ることが出来たが、
改めて夏の花火大会をじっくり観覧して撮影したくなった。
そんな当たり前の夏が来ることを願いたい。


※笠岡諸島のターミナルが綺麗になっていた




写真館 二千年一夜