新山の雲海〜広島県世羅町

連日の蒸し暑い残暑に秋の涼しい朝が雲海を作ってくれる。
雲海の条件は整っておりかなり高い確率で全国各地の雲海スポットはほぼ間違いなしに雲海が見れると思ったが、
先日の徳島遠征の疲れがまだ取れていないのと翌日が仕事ということもあって近場の世羅にした。
3時00分、家を出発。
この日は珍しく御調が霧に包まれており、
そうなると世羅町内の雲海も期待出来る。
それはまさに予想通りで御調を過ぎると霧は晴れるが世羅インターを降りると世羅町内は霧に包まれており雲海はほぼ確定だと期待して新山へ上がっていく。
4時00分、シャンテパルク新山に到着。
展望台へ行ってみると常連のカメラマンが既に撮影をしていた。
話によるとその前にもカメラマンが来ていたとか。
天気予報では山陰が雨の予報になっていたが、
その予報通り北の空は稲光が何度も見えた。
音が聴こえないからかなり距離があると思うが、
それでも雷が見えるのだから自然の力は凄い。
撮影はせずに少し明るくなるまで車の中で待機する。





5時30分、西の空が明るくなってきたところで撮影が始まる。
この時期の霧はさほど深くないので街灯りが見えるタイミングで撮影すると雲海が外灯に照らされて幻想的な絵になる。
東の空が薄ら焼けてくれるとなお良いのだが果たしてどんな結果になっているか。
2年前の秋に来た時は東の方角に霧が出たものの、
街中まで霧が流れることは無かったが、
今日は街が霧で埋め尽くされるくらいまで流れて行き見事な雲海となった。
ただ太陽の上がる位置が悪く、もう少し右側に上がらないと手前の山に隠れて雲海に日差しが当たらない。
11月中旬になると山も紅葉して朝の日差しが当たって綺麗な光景となる。
やはり少し早かったか・・・雲海としては最高に良いのだが。
今日はカメラの調子が悪く、太陽が上がるとシャッターが切れなくなり撮影は終了。
今回はいろんな意味で残念な結果になったが収穫もあった。
ちなみにカメラの不調はフィルムのカバーがちゃんとはまっていなかったのか、
フィルムを入れ替えると治ったようだ。








カレイ山展望公園〜愛媛県宮窪町

朝の雲海撮影後、一旦家に戻り夕方に備えて休息。
再び出発したのは15時を過ぎた頃だった。
今日の目的は亀老山での来島大橋のライトアップ撮影だが、
せっかく大島へ行くのならカレイ山展望公園に寄ってみることにした。



カレイ山展望公園への道のりは大島北インターを降りると案内板があるので迷うことなく着くことが出来る。
16時10分、かれこれどのくらい振りかわからないくらいカレイ山展望公園に来た。
はっきり言ってまったく記憶に無いが伯方・大島大橋を見下ろす景色が見れる展望台があることだけは記憶にある。
ただ写真が残って無いことからさほど感動は無かったのだろう。
だから来た記憶が残っていない。
今回訪れたのはブラタモリで能島が特集され、
実は展望公園から能島が俯瞰出来ることを知り訪れた。
実際に展望台へ行ってみると確かに能島を見下ろす景色が見えるが、
今日は生憎、うっすら雲の多い空であまり感動は無かった。
ただここ数日前から満月が出ていたので、
潮の激しい期間に入っているのか肉眼でもわかる潮の動きに穏やかな瀬戸内海の違う一面が見れたような気がした。
大島には花火撮影で何度か訪れているし、
今後、来島海峡大橋を撮る機会があればカレイ山にも上ってみようと思う。







亀老山展望公園〜愛媛県吉海町

亀老山展望公園に着いたのは17時前。
もう少し早めに着く予定だったが山から山への移動は案外時間がかかるものである。
さすがシルバーウィーク期間中ということもあって、
駐車場は満車で数台待っている状況。
大型車用の駐車場は1台も止まっておらず、
今後も来る気配は無さそうなのでそちらへ止めた。
展望台には何人かカメラマンが既にスタンバイしており、
もう誰もが撮り飽きた被写体かと思ったが未だ撮る人がいるようだ。
観光客はこの時間帯でも多く、さすが人気スポットだけある。
暗くなる前に帰る人もいればこのまま夕日を見るまで待つ人もいたが、
時間が経つにつれて徐々に人は少なくなっていった。



今日は雲が多いので正直言って夕焼けは無理だと思ったが、
意外と雲がある方が劇的な夕焼け空を見せてくれる時がある。
個人的には夕焼けよりも澄み切ったトワイライトを見たいところだが、
さすがにこの時期だと厳しいか。
それでも徐々に多かった雲が秋らしい雲に形を変えて徐々に赤みが付き始めた。
貨物船がひっきりなしに通過するので夕日に照らされた海と一緒にシャッターを切るが、
やはり下部に雲が多くて海が思うように赤く染まらない。
来島海峡大橋も点灯しないので少し平凡な絵になってしまった。



夕焼けは思った以上に赤く染まってくれて、
坂出の夜景が綺麗だったのでトワイライトの綺麗な晴れた冬場と坂出の夜景を一緒に撮ると綺麗な夜景撮影が出来るかもしれない。
18時30分、来島海峡大橋にようやくライトが点灯し始めた。
予定では日没以降とのことだったが、太陽が沈む時刻に合わせて点灯するのかもしれない。
ライトアップが目立ち始めるのはやはり夜景と同じで太陽が沈んで30分後くらい。
夕焼けの残照と一緒に撮ることが出来たので一応目的は達成された。
来島海峡大橋のライトアップは毎週末にある訳ではないので、
大橋の後ろに太陽が沈む角度とライトアップが重なる日程は今シーズン今日が最後だった。
本来なら夏場に行きたかったが予定が合わずギリギリとなってしまった。
今日の撮影の結果を元に再び亀老山で撮り直しするか、
それとも違う場所で撮るか、ネタは尽きない。


※綺麗な夕焼けが見えたが右側に雲が多くあまり海が赤く染まらず。




写真館 二千年一夜